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境界の探偵たち   作者:


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調査-9

職員室の中はガラリとしており、講義やゼミ活動で留守にしている教員もいるようだ。

入っていった朱音の背中を見つめると、中に残っていた教員たちの視線が朱音へ向けられていることに気づいた。


少し怯えたような視線をむける者。

嫌悪感をかくさない表情の者。

そそくさと席を立つ者。

我関せずと無反応な者。

反応も様々であるが、そのどれにも『畏怖』の感情が滲んでいた。

――妖怪である朱音、その存在そのものに恐れを抱いているように。


そんな中を、朱音は前だけを見据えて歩いていく。

後ろ姿しか見えないが、迷いは感じられなかった。

玲は一瞬だけ躊躇い、しかし好奇心を抑えきれずにそろりと職員室の中に足を踏み入れた。

朱音の向かう先に座っている教員は一人だけ。

恐らく彼が『紫藤先生』なのだろう。

周りのざわめきにも気づいた様子もなく机に向き合って何かを集中して作業しているようだ。

朱音がゆっくりと手を伸ばして教員の肩に手を伸ばす。

朱音が伸ばした手が肩に触れるも、男は微動だにしない。

一瞬の静寂の後、朱音はため息をつくと少し強く男の肩を揺さぶった。


「先生、紫藤先生。」


揺さぶりつつ声も徐々に大きくしていくと、紫藤はびくっと大きく肩を跳ねさせて朱音の方に顔をむける。


「えっ!?あ、周防くん!?す、すいません。集中していて......。」

「紫藤先生、集中すると周りが見えなくなるのどうにかした方がいいっすよ。」


呆れたような朱音の声に紫藤はへらりと笑うと頭をかいた。


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