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境界の探偵たち   作者:


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調査-8

——それでも、この事件はおかしい。

恐らく、周防朱音は自身が『妖怪』であるということで過去に幾度となく理不尽に晒されてきたのだろう。

人は自身と違うものは受け入れがたく、排除したがる傾向にある。

『妖怪である』ことは、時にそれだけで畏怖や排除の理由になる。

朱音のような妖怪たちからの相談も多く、玲自身も職業柄、人から疎まれることが多い。


ただ、玲の胸に少しひっかかるものがあるのも確かだった。

妖怪だという理由で容疑者扱いされることがあるのは理解できるが、話を聞いた限りでは他に容疑者を探すでもなく、朱音が犯人だと警察はほぼ断定している。

それほど短絡的に断定できる状況だったとは、どうしても思えなかった。


「それで、今はどこに向かっているの?」


玲の言葉に朱音は「今更かよ」とぼそっと呟く。


「いつ説明してくれるのかなと思ってたけど、貴方が何も言わないから。」

「へーへー、そりゃ悪かったな。職員室だよ。紫藤先生って人が最初に俺たちのところに駆けつけてくれて、警察への事情聴取も立ち会ってくれたんだ。先生は......俺が犯人じゃないんじゃないかって警察にも、他の人たちにも色々と働きかけてくれた人だよ。」

「それは......期待できそうな先生だね。」


朱音の声音が少し和らいだのを感じ、玲の顔にも笑みが浮かぶ。


「っと、着いたぞ。ここが職員室だ。先生呼んでくるからアンタはここで待っててくれ。」

「はぁい。」


朱音の後ろ姿を見送ってから、一拍おいて玲は一歩足を踏み出す。

先ほどの会話から紫藤先生という人物には少し心を開いているように見える。

そんな先生の前だと、あのハリネズミはどんな顔をするのだろう。

そんなことを考えながら、好奇心に引っ張られるように開きっぱなしの扉からひょこりと顔を出した。


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