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【52】トリプル・レールガン

「わたしがやるわ」

ポルックス・イエローのレールガンはこれまでピンポン玉くらいの劣化ウランを使っていたが、それを一気にボーリング玉程度まで大きくした。威力を上げるためだ。

「大丈夫?電気足りる?」

レッド・ペガススが聞くと大きくイエローは頷いた。


敵は鋼鉄よりもずっと硬い物で出来ている菱型の物体だった。強力なビームを発射し、レッド・ペガススのシールドすら危うかった。

レッドとパープル・スターのレーザーすら寄せ付けない耐熱性能。最強クラスの敵だった。


「いくわよ、『ブリザード・レールガン!』」

凄まじい威力でそれは飛んでいったが、敵目前で失速した。電気の出力不足だった。

直ちに敵の反撃に備え、皆は散開した。遠距離攻撃隊は不利とみて、ブルー・オリオンとピンク・プレアデスは動いた。


「死んでください、『コスモ・ソード!』」

「叩き切るよ!『大剣!』」

ブルーとピンクが渾身の一撃を放ったが、多少しか傷が付かないほど硬かった。

「ピンク、多少ダメージは通りました。続けて行きますよ」

ブルーは再びコスモ・ソードの構えを見せたがレッドが止めた。


「用意できたからピンクたちは離れて」

レッドはパープルと共にイエローに抱きつき電力を供給する構えになった。

「今度こそ行くわよ!『トリプル・レールガン!』」

膨大な発電量から放った三人による電磁砲は、敵の本体を貫いた。


本来ぶっつけでやる技ではなかったが、大幅に強化された三人によるレールガンは威力があった。疲れ切った三人はすぐに地上の基地に向かった。


基地に居た俺と俊はみんなを迎えた。特に俊が真琴を迎え抱きしめていた。俺はいたたまれなくなって基地を後にしようとしたが、真琴は俊の次に俺に抱きついて来た。

「逃げないでよね。私も逃げないから」

彼女はそう小声で呟いたので、嬉しくて強く抱きしめた。


真琴は俊のものなのか俺のものなのか、ずっと心が揺れていた。だが真琴の本音を聞くことができた。ならもう逃げるはずがない。

「キスしていいか?真琴」

彼女は頷いたので、恋人しかしない情熱的な口付けをした。

俊は目を伏せるしか出来なかった。もはや勝敗は決したのだ。


親友の彼女を寝取った?寝取ったさ。だがその責任は絶対に取る。俊に返そうとしたことが大きな間違いだった。真琴は俺の女じゃないか。

「真琴、今夜来てくれ。あの日の続きをしよう」

真琴は快く了承してくれた。


「あの、真琴を離しちゃもうダメですよ」

有希に確認され念を押された。そしてそのつもりだと答えた。


「は、入るわよ」

真琴が部屋に入るとソファに座らせ、レモンスカッシュを冷蔵庫から出した。

ストローで飲み物を飲む真琴がかわいくて顔を近づけてじっと見ていた。目を逸らし真っ赤になる彼女が可愛かった。

「もう俺から俊に返すことは絶対にない。お前が望めば別だが」

「今私がここにいる理由をちゃんと考えなさい」

優しく諭されてしまったが気持ちは同じだった。


二人はベッドに移動して真琴はパジャマを脱いだ。

「手を挙げてくれるか。後は俺がやる」

真琴の両手を上に上げさせ、ブラを剥ぎ取りパンツを下げた。

余りにも小さいその乳房を撫でながら、脇腹や太腿に触れた。彼女は快感で身体を捩ってきた。首筋にキスしてから小さな蕾を舐めた。

「あうう、気持ちいい。もっと」

勿論こんなものでやめるはずはなくパンツににも手を突っ込み秘部にも触れた。


「挿れるぞ、真琴。今度は激しく」

もう快感で声が出ない真琴だが大きく頷いてくれた。

真琴の一番奥までアレが到着するとちょっと休んだ。だが背中を引っ掻いて催促するのでゆっくりと動かした。締まりが凄いのでこっちが我慢できない。

「はやく!ばかあ」

本当に早く果ててしまいそうだが、リクエストなので腰を激しく振りながらキスをした。両手を押さえつけ腰だけどんどん早く動かしてるうちに真琴はイってしまった。


「汗掻いたな。風呂に行こう」

そう言って真琴と階段を降りて一階の風呂場に向かった。

二人で湯船に浸かりながらディープなキスをした。もう離したくないので強く抱きしめながら。真琴は今までで一番優しい顔をしていた。

「一生いてくれよ真琴、愛する人がいなくなるのはもう嫌だ」

「ごめんね。もう迷わないから」

やっと彼女を捕まえられた気がした。もう親友から寝取ったとも思わない。



翌日俊はこの家から出て行った。

恋愛は勝ち負けじゃない。単に真琴に選ばれたのが俺だっただけだ。逆も当然ありえたが、俊には辛い結果になってしまった。


「真琴は気にするな。俊が出て行ったのは俺のせいだから」

彼女は泣いていた。俊との想い出もたくさんあるからだろう。

俊が真琴と付き合った時、すごく複雑な気持ちだった。遙っていう恋人がいたのに明らかに嫉妬の感情を抱いた。最初から好きだったんだ、真琴を。


「真琴ちゃん戻ってきたね。良かった良かった」

部屋に入るなり遙がそう言って来た。

「本当にそう思っているかちゃんと言いなさい」

遙の両頬を引っ張りながら聞いた。


「遙にだって嫉妬はあるよ。でも真琴ちゃんのこと好きだもん」

きちんと嫉妬があると言ってくれた遙の頭を撫でた。

「遙が本当に嫌だったらこの生活は考え直す。お前と二人から始まったんだから」

そう言っても彼女は首を横に振るだけだった。

遙、春香、有希、啓子、真琴、全員が好きだ。だけど一番は常にお前なんだ。遙が嫉妬で押しつぶされそうなら本当に考える。でも今はその心配はなさそうだった。


「啓子、高校生活はどうだ。部活とか入らないのか?」

「魔法少女最後の年だからね。他のことはできないよ」

話しながらスカートの中を見ようとしたら頭を殴られた。

「ちょっとくらいいいじゃん!ケチ」

悪さをしてるのは自分なのに逆切れしてしまった。


「明義っちは他に見せてくれる女の子いっぱいいるでしょ。私の見てないでそっち行ってもいいんだよ。嫌味じゃなくて」

啓子は一番会いに来る回数が少ないかも知れない。拗ねてるのか。

「ん、なに?」

キスをして啓子の口を塞いだ。彼女も好きなんだ。


「え、ちょっと待って。私いいって言ってない」

構わずベッドの上に啓子を押し倒してTシャツを脱がせた。

「本気で嫌ならやめる。そうじゃなきゃ犯す」

啓子は複雑な顔をしながらも断らなかったので続きをした。

スポーツブラを上にたくしあげて、両手で揉んだ。撫でるだけの真琴とは大違いだったが、その分もの凄く興奮した。


下着に手を入れクリや膣口を触ると啓子の息は荒くなっていった。

「前は痛くて何も感じなかっただろうから、今度はたっぷり楽しんでもらうよ」

彼女が小さく頷いたので膣内の性感帯を腰を使って攻めた。

「ムリムリ、おかしくなっちゃう」

そういう啓子の言葉は無視して腰を早く動かしながら胸を揉んだ。

「意地悪!もう」

身体中を触れながら乳首を舐め腰を動かした。ビクンと何度も彼女の身体が動いたので、目一杯腰を動かして彼女の中にフィニッシュした。


「もう!明義っちは何なんだよ。たまにしかここに来ないのに...」

「それについては本当に申し訳ない。だからこれからしょっちゅう来るよ」

そう思うから強引にヤったんだ。心配させないように。

五人なんて絶対に不可能だ。だけど船はもう出たんだ。出来るだけ彼女たちが不満に思わない様にしないといけない。特に啓子には。



「この間の超レールガン、勘でやっただろみんな」

真琴、遙、春香による3人レールガンは成功した。

だがぶっつけ本番という危うさがあった。もし三人でも電力が足りなかったら危険だった。連携はいいが日頃から練習が必要だと思った。


「もう魔界樹さんより遙たち強くなっちゃったし、どうしようか」

遙の言うことは本当だった。あれをぶつけたら魔界樹は死ぬ。

かと言ってその辺で練習したら大惨事に成り兼ねない。雪山でやれば大雪崩が起こる。となると海だろうか。多少魚類が死ぬ程度で済むかも知れない。


という訳でみんなで海水浴も兼ねた特訓に行くことにした。

「長距離運転初めてだけどけっこう練習したから」

魔界の運転免許証は役所で書類を書くだけで発行された。

それから近所の空き地で有志の魔物から借りた車で練習をしていた。だが今回のような大きなキャンピングカーは初めてだった。


「ここの店で朝食を摂りながら休もう」

魔界国道線沿いの大きなレストランを選んだ。

それぞれが注文をしてドリンクバーに向かった。俺と啓子は珈琲だったが、他はお子様なのでジュース類が多かった。

「真琴はお子様ランチか?」

隣に座った彼女をからかうと足を思いっきり踏まれた。

「レディに失礼でしょう。私はビーフシチューよ」

確かに処女じゃない彼女に失礼だった。


食事を終えた彼女たちは八人乗りキャンピングカーに乗り込んだ。普段から頑張っているから横になって寝ていいとみんなに伝えた。

「春香も助手席じゃなくて後部席倒して寝てていいんだぞ」

そう言っても妹は首を横に振ってそのまま助手席に座っていた。


「今度の水着は去年みたく子供っぽいのじゃないからね。ちゃんと見てよ」

春香はそのことを伝えたかったようだ。

後部座席をミラーで見るとみんなぐっすり寝ていた。

夏なのでタオルケットで十分なのだが有希と遙は何も掛けずに寝ていたので、少し停車してタオルケットを掛けてあげた。


「午後からなんでしょ特訓は?じゃあ午前中は遊ぶよ」

ピンクと白のストライプワンピースを着た啓子が張り切っていた。

つい先日したばかりなので下半身を抑えることができなかったが、これはもう当たり前なので堂々とビーチパラソルの下で胡坐をかいた。


「遙は遊ばなくていいのか?午後からは特訓だぞ」

「ん-、特訓のことで頭がいっぱいで遊ぶ気持ちにならないんだよ」

ピンクでフリルがたくさん付いたセパレートを着て来たのに遙はストイックだった。

「それはもったいないな。ここは誰もいなくてもいいんでボートに乗ろう」

遙も頷いたので二人でゴムボートに乗ることにした。


「遙が漕ごうか?明義疲れたでしょう」

「この鍛えた腕を見てくれ。この程度で疲れるはずがない」

遙を乗せて、遊泳禁止ぎりぎりまでボートを漕いだ。

「ここまで来たら人は少ないな。キスしていいか?」

二人は軽いキスを何度も交わした。

遙とはなかなか良い雰囲気にならないので、わざわざ沖まで出てきて良かった。


「リーダーだからって責任感が強すぎるのも考え物だ。もっと気楽にやっていいんじゃないか?みんなも力を付けているんだ」

「う~ん、レーザーが効かない敵が出て来たからね。もっと力を付けないと」

遙はあくまで最強でいたいのだ。その気持ちは凄くわかった。

「真琴ちゃんのサポートでもいいんだけどね。きっとそれだけじゃ倒せない敵も出て来る。だから遙は頑張るんだよ」

「いいよ、それで。きっと遙は最強のレーザーを放てるようになる」

俺は彼女を励ますことしかできない。だから応援するのだ。


「いい感じですね、お二人とも」

泳ぎが得意な有希がボートに摑まって顔を出してきた。

「有希が乗っていいぞ。俺は泳いで岸まで行くから」

泳いで帰る前に有希の青いワンピース水着を眺めた。有希らしいスポーツタイプだ。


「みんな帰って来たのね。お昼を食べてから特訓しようか」

紫と白のシンプルなセパレートを着た春香が待っていた。

去年のお転婆な彼女の姿はもうどこにもなかった。胸もちょっと成長していて目のやり場に困ったが、俺に見て欲しくて買った水着だったからしっかりと見つめた。


焼きそばやカレー、海の家定番のお昼をみんなで摂った後で、彼女たちは沖に出た。最近遙の母から渡された簡易モニターで彼女たちの特訓を見ることにした。


「ポルックス・イエローのレールガンはもう完璧ね。三人で力を合わせたらどんな硬い相手でも貫けるわ。もっとも誰か欠けたら出せないけれど」

パープル・スターがイエローに太鼓判を押した。


「最高出力、『コスモ・ソード!』」

ブルー・オリオンは無人島そのものを破壊した。やり過ぎだが十分な威力だ。


「はああ!『リアルラヴ!』」

海の表面を超高温で貫いたので、魚の鮮血で海が赤くなった。


レッド・ペガススはみんなの技を見ながら力を溜めていた。膨大な魔力をもつ彼女は、その力を制御できずに持て余していた。

「どうしようかな。熱量が足りずこの間の敵には防がれた。なら更に高い温度を出せばいいのかな、出来るかどうかやってみよう」

レッドは両手両足を大きく広げてから、右手で銃の形を作りながら大きな紅い焔に包まれた。目にも紅い焔を纏いもはや人間を超えているように見えた。


「行っちゃうよ!『レッド・サンビーム!』」

海に放ったそれはあまりの高温で沖海そのものを蒸発させ海底まで届いた。

あまりの破壊力にみんなはそれを呆然と見ていた。レッドが最強なのはみんなが分かっていた。だがそれは潜在能力に過ぎなかった。本気の彼女を見て誰もが言葉を失い、その底知れ無さに感嘆した。



「良かったねみんな。遙は人外だけど他の子たちも頑張ったね」

帰って来た魔法少女たちを迎え褒めてあげた。

俊が去った今、俺だけが彼女たちを鼓舞してあげなければならない。だからこういう機会があったら必ず頭を撫でてあげることにした。その驚異的な能力の半面、彼女たちはまだ子供なのだから。


「遙の新しいビームを中心に戦うべきだな。もちろん真琴のレールガンも」

春香は少し不満そうだったが、威力を考えると仕方がなかった。

もともとは春香の潜在能力は遙に匹敵していた。何か問題があるのだろうか。長距離ビーム隊三人が攻撃力を増せば無敵の布陣が出来上がる。有希と啓子はサポートだ。


旅館に着いた彼女たちは、潮風に晒されていたため続々と風呂に向かった。

「専用露天風呂があるから何人かに別れて入ってくれ。俺は最後に入る」

食事前にみんなが風呂に入れるように彼女たちを急がせた。


「明義さんいいですか?」

食事を終えた有希が一人部屋の俺を訪ねて来た。

「まったく問題ないがどうしたんだ?」

「お荷物にはなりたくないんですよ。私も啓子も。強化訓練はイマイチでした」

「かなりの威力だったじゃないか、コスモ・ソードは。あれ以上やるのか?」


「遙と真琴が強すぎるのです。ですから二人に負けない剣を放ちたいのです」

有希の真剣な頼みに強化続行をする約束をした。


一人一人が強くなれば彼女たちは真の意味で進化できる。強化に乗り気ではない啓子も連れ出して再特訓を行うことにした。

遙と真琴が中心になることは間違いないが、側面サポートの強化は必要だからだ。


「遙の結界を練習に使うといいよ。あれを破れたら相当強いから」

リーダーの彼女が一肌脱いでくれるという。これで有希と啓子の強化が出来る。

小さな身体でみんなを引っ張って行く遙。だが彼女は孤独なんじゃないだろうか。その責任感とプレッシャーを軽くしてあげたかった。なかなか言うことを聞かない彼女だが、一人では戦えない。そのことは真琴のレールガンで分かったはずだ。





































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