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【27】灼熱の戦い

ブラック・サンに於ける最終決戦。魔法少女たちは新しいスーツを身に纏い太陽へと向かった。そこでみんなが目撃した遙は。

太陽に向かうコスモ・レッドたち、みんなシールドを張って高熱に耐えていた。赤、紫、黄色、青、赤の小さな彗星が太陽に向かっているようだった。

「コロナが活発だ。みんな私のシールドの中に入って!」

シールドを一際大きくしたコスモ・レッドのそれにみんなは避難した。暑さはかなり軽減したがまだそれでも熱い。するとコスモ・ブルーが氷結の結界を貼り、二重の結界ができた。

「この結界が持つ時間は少ないわよ、敵を探し出し一気に片を付けるわよ」

コスモ・イエローが激を飛ばした。


光速に近い魔法少女たちはすぐに太陽の表面と対峙した。遙の目は消えた敵を追える魔眼だ。それでも黒く燃える大きな恒星から敵だけを見つけ出すのは至難だった。

あそこの挙動がおかしいよ、『リアルラヴ!』

プロミネンスの明かりから、春香が敵らしき気配を感じ必殺技を繰り出した。

すると黒猫のぬいぐるみが僅かに見えた。黒いのは擬態するためだろう。レールガンを真琴が放ち、黒猫はさらに黒焦げになった。徒手部隊二人が結界から出たので、トドメを刺したらすぐに戻る様に春香が伝えた。


「私が囮になるからその隙にコスモ・ソードを放って。生きるんだよ有希」

突然のコスモ・ピンクの遺言にブルーは動揺した。そんなことになったら明義との約束を果たせない。

敵に特攻し小刀と蹴りで応戦するピンク。動きが鈍った敵を一気にブルーのソードは貫いき敵は死んだ。そして太陽の表面から黒が消えていき、赤い太陽になった。

「このまま特攻するよ!衝撃に備えて」

レッドは一気に下降しブルーとピンクを回収した。

「ピンクのヒールをお願いイエロー。ブルーは氷結の結界を」

そう言って太陽の中に舵を切りレッドは進んでいった。

「今ので敵をやっつけたんじゃ、レッド」

パープルは戸惑っていた。

「あいつじゃ太陽を大きくできないよ。敵は太陽コアにいるはずだ」


レッドが結界内で力を溜めていた。ワインレッドに光る彼女をみんな固唾を飲んで見つめた。パープルとイエローもその光を最大まで増していた。

「みんなやる気だねえ。私が良いとこ持って行こうと思ってたけど、二人に手柄をあげちゃってもいいよ」

余裕のレッドがそう言うと、予定通りの敵が現れた。


明らかに今までのより大きかったが、ブラックホールがそこにいた。最近ここに来たのではなく、魔法少女たちが来るのを待ってるように見えた。

『リアルラヴ!』『レールガン!』

パープルとイエローの技が敵に命中したが、ダメージは与えられなかった。

「まだ!」

『新リアルラヴ!』パープルが絶叫して白い光を放つと、敵は中から爆発した。それでも撃破には足りない。敵は反撃のビームを繰り出し、結界が大きく揺れた。

「ああ、敵が反撃してきちゃったよ。私もう出るからね」

遙がそういうとイエローのコスモ・レールガンが敵をさらに深く切り裂いた。それを見て遙はにこっとして敵に特攻した。


「遊びは終わりなんだよ、大きなブラックホールさん。まずは見た目だけじゃないことを見せてよ。全力で反撃してみなよ」

黒い塊は痛手を負いながらレッドの煽りに怒っていた。そうして特大の光と電撃を混ぜたビームをレッドに放ったがレッドは無傷だった。

全力を出した他のメンバーはレッドを見つめていた。ここに結界を残して維持してくれているのに大きく膨らむレッドのエネルギーにみんなは驚愕した。


『紅い翼 !』コスモ・レッド渾身の一撃で大ブラックホールは呻いた。

「まだだよ、『レッド・ソード!』」

呑み込むことは出来ない二つの大技で敵は活動をやめ、太陽核に吸収されていった。レッドはその様子をはっきりと目に焼き付けてから結界に戻った。


「あっつぅい!早くここを出るよ」

ブルーがバテて氷結の結界が弱まっていた。高速で移動し太陽圏をあっという間に抜けだした。

数分で地球が見えてきたので速度を弱め、その姿を見た。

「あいつをやっつけたから元に戻るかな」

「太陽膨張はさっきの黒い奴のせいでしょう。すぐではなくても戻ります」

ブルーはレッドにそう答えていた。


「太陽が明るくなり、真琴たちが見えてきた。勝ったようだな」

(遙が最初だろ)そう思いながら頷いた。


城の基地にみんなが戻ってきたので祝勝会が開かれた。ご時世が大不況なのですべて魔界で狩りしたものだった。

城の前に人(魔物)だかりが出来てるな。魔界語がわかる啓子に話しを聞いてくるようにお願いした。すると沢山の差し入れを抱えて帰ってきた。

「戦闘で役に立たない男ども、まだいっぱいあるから持って来て」


荷物を抱えて戻ると、遙の白いパンツが丸見えだった。ちゃんと着替えないまま変身して出撃してしまったんだろう。俊が遙のパンツを凝視していたので目潰しして、洗濯前のスーツをきちんと着せた。

「遙、そういうのは家の中だけだ。特に男の前でやるな」

「いやいや、明義のために見せてたんだよ。白が嬉しいでしょう?」

そこは大きく頷いたが、俊に見られたのは癪だったのでもう一度蹴った。

「結局遙さん一人だけで勝てた気がするのですが...」

「みんなでやり遂げることに意味があるの」

有希の言葉に春香が反論していた。


「遙お帰り、どうする?また出て行くか」

そういうと遙は荷物から魔界の婚姻届けを取り出した。

「えっ、結婚?」

しかし既に何度か手を出している以上、断ることはできない。震える手で自分が書き入れる項目を書いて遙に渡した。

「これは有希ちゃんと、春香ちゃんの分。ちゃんと書くんだよ」

そういえば魔界は重婚可能だった。二人の分も丁寧に書いて渡した。

「それは春香ちゃんと有希ちゃんに直接渡すんだよ。喜ぶから」


重婚可能などころか、兄妹の結婚を禁じていない魔界は進んでいた。二人の元にこれを持って行き、反応を待った。

春香は抱きつき、有希は手を取ってベッドに連れ込もうとした。

「あくまで予約ね?将来の予約。だから二人とも浮気しちゃダメだぞ」

春香に関してはシスコンが治ったら他の男に走ってもいいと思っていた。だが実際にこの書類を手渡してみると強烈な独占欲が込み上げてきた。


結婚年齢規制もない。もういつでも結婚できたんだな。

「お母さんに教えてもらったんだけどね。人間界とはルールが違うって」

婆さんの他に母親も居たのかと思ったら、あれが母さんだと遙は言った。

「え˝?あの人いくつなんだ」

そう聞くとまだ30代だという。訳がわからないので思考を止めた。


有希がやたらと子作りをせがんできたので断っていた。

「例えば若過ぎる母がいたら、幼稚園の運動会でも注目される。他の男に注目され過ぎるのは嫌なんだ」

微妙な言い訳だったので有希は納得せず部屋を出て行ってしまった。

「まず遙の子供を作りましょう。そうすればご納得でしょう」

遙の両肩を抱いて有希が連れて来た。遙は照れてるだけで何も言わない。

「遙も断りなさい!まだ学校もあるし結婚しても子供は先だよ」


有希と遙は納得せずに帰って行った。手を出してしまった俺が言えることではないが、やるべきことはきちんとやり遂げて欲しかった。


春香の部屋に行くと寝転がって婚姻届けをずっと見ていた。喜んでいるところに水を差すのは嫌だったのでそっと部屋を出ようとしたら、怪力で捕まった。

「婚約者の部屋に来て何も言わずに帰るってどういうこと?あの時の責任はちゃんと取ってもらうからね」

「はい、俺が間違っていました」

土下座して謝った。


無責任な行為だが、覚悟はきちんと出来ていた。劣情に押し流されて春香を抱いた訳じゃない。しかし魔界に近親婚が許されていたとしても子供はやはり作れない。

「やり方はあるみたいだよ。兄妹の子供の作り方」

やはり春香は調べていた。

実はあるっちゃあるのだ、近親姦で弊害が出ない子供の作り方が。だがどこまで信用できるかはまだ研究していない。近親結婚が多い少数民族や動物の世界で行われているものだった。それに両親に合わせることは出来ない等問題は山積だ。


「春香、いつまでも一緒に居てくれるのか?両親の元に帰らなくていいのか?」

母からの手紙を春香に見せた。性的な悪戯はしないこと、綺麗な身体で18才にはこちらに返すことというアレだ。

「どっちも破ってしまった。でも後悔はしてない」

「お兄ちゃん、妹の胸を揉みながらだと説得力がないよ...」

本気なんだから悪戯はする。俺は胸を張った。


部屋に戻ると白いパンツ姿の遙がいた。今度は制服姿だった。

「同じ場所に二回も落ちたのは偶然じゃない。明義に会いたかったからなんだ」

飛行訓練中に逆さまに落ちて来る遙を思い出した。

俺を好きになってくれてありがとう。やがてシスコンも治り(?)遙と付き合うことになった。妹との近親愛も認めてくれた。そのせいで遙自身が痛手を負った。しかし三枚の婚姻届けを持ってくるほど、彼女はもう吹っ切れていた。


「風呂に行こう。パンツだけじゃもう我慢できない」

しかし有希が入っていたので諦めた。


「旅では遙の求めが強かったので応じたけど、こっちからは我慢するからね」

本音では毎日でもしたかった。

だが、中学二年生の遙たちと毎日淫行をするわけにはいかない。だから誘いが強すぎる場合のみヤるというガードラインを設けることにした。

「じゃあ今夜ね。明義好みの下着で来るから」

ガードラインには沿っていたが...


「早く遙さんとの子作りを完了してください。トマトとカトラと一緒に私が育てます。子育てには自信があるんです」

俺と遙の子供を魔物と一緒に育てようとする有希が怖かった。

「結婚して子供作るのが有希の夢?三股なんだぞ?」

「そういう常識には興味ありません。だから早くしてください」

鋼の意志を持った有希は頼もしかった。


三人のとの生活が再び始まり、受験勉強も再開した。太陽の異常は次第に収まってゆき、暖かい日差しが魔界を包み込んでいた。

魔法少女たちはしばらくの安寧を謳歌していた。俊は真琴に魔界結婚届けを突きつけれて動揺していた。そんな平和な日常が続くのだろうかと少し不安になった。






強敵ブラックホールとの太陽での戦いに勝利した魔法少女たち。家に戻ると遙は春香と有希の魔界婚姻届けを渡す。彼女の強い意志だった。

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