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【24】家族計画

魔界と人間界の入り口を調査する明義と俊。そして家族に新しい関係性が生まれた。

遙たちを学校に送り出した後、魔界レストランの店主から聞いた魔界への入口を探していた。もしその入口を人間界の人間たちが容易く発見できるようなら、犯罪者が魔界に逃げてくる可能性があるからだ。最も店主以外に人間は居ないのでその心配はあまりしていなかった。教えられた場所に着くと『To Human Area』と掲げられた入口があった。あまりにもあからさまで不安になったが入って行くと、歩行用エスカレーターが延々と続いていた。


そのエレベータには1789と刻印されており、そのまま信じるとフランス革命の年だった。その時代にこれを作る技術力は無かったはずで、洒落でつけたものだと決めつけた。エレベータが終わると『Exit』と書かれたドアが見えた。ドアを開けるとそこは秋葉原の地下駐車場だった。しかし出て振り返るとそこには何も無かった。


「という訳なんだじゃない。だいたい昼登校で余裕でいるな」

「いや、俊に相談しないと訳がわからないだろう」

一応真剣に考えてくれ、今度俺もそこに行くと俊は言った。


「で、なんであんたが私に乗ってるのよ?遙がいるでしょう」

そうは言ってもたまには違う女の子にも乗りたくなる。真琴の背に乗ってることが俊にバレたら大変なので、事前にクレープ屋で買収していた。

家に着くと真琴は遙の部屋に入って行った。なにやら話があるらしかった。


遙と俺の部屋が繋がっているので、気を利かせて妹の部屋に行くことにした。

「春香遊ぼう、今日は真琴は来てるんで行くところがないんだ」

そういうと春香は着替えながら了承してくれた。着替えを見られることくらいは気にしない妹がエロかったが、今日は近親姦する気分でもなかった。


「聞いてきました。真琴がこちらで家を探していると」

有希がいつの間にか現れ、情報を仕入れてくれた。

俊は超エリートだし俺のようなおかしな生活をしていないので、こっちで家を探す理由が見あたらなかった。ただ魔界にも海や山があり魅力はあった。


「聞いちゃったんだが真琴が家を探してるらしいな」

「そうなんだよ。だから今度もっと詳しく聞いて探しに行こうと思ってるんだ」

遙は魔界の住民が増えることが嬉しいようだった。

それよりも今朝の魔界への入り口のことを俺は考えていた。確かに入口は見えないが入ることは出来たので、犯罪者が逃げ込んでくることも予想できた。既にそういう人間が居るかも知れない。


「人間探し?私が?雑用係に使おうとしてるんだ」

啓子はかなり憤慨していたが、久々に俺が来てくれたことは喜んでいた。

「いいけど二人で一緒ね。魔物からは守ってあげるから」

次の日から商店街の魔物たちに我々以外の人間がいるか聞いて回った。啓子はここでよく買い物をしていたので魔物語を覚えてしまったようだ。


聞き込みの結果特に人間は見掛けていないとのことだった。少しホッとしたがあんなに簡単に入れる場所が人間界に知られていないとは思えなかった。魔の樹が人間狩りのようなことをしているこの場所は、守る力がない者では暮らせないはずだった。

「それは問題だねえ。でも私たちは明義しか守んないよ」

春香も有希もこの点では遙に同意していた。確かに見知らぬ人を守る理由はない。


「みんながここで暮すことになったらいいね」

遙は喜んでいた。

今夜は遙の部屋に来ていた。ピンク色の統一されたベッドとカーテンと絨毯、遙にとてもあった可愛らしい部屋だった。

部屋に俺が居ないので連絡通路を通って有希が遙の部屋に夜食を持って来た。

「やりますか?やっちゃいますか。遙のその服は脱がしやすいです」

有希の言葉で雰囲気が台無しになったのでそういうことは諦めた。

代わりに遙が有希にキスをしたので興奮した。有希はまた伸びていた。


「二人とも将来子供は何人欲しい?」

遙は頭を掻いて悩んでいたが、有希は即五人と答えた。

春香とは子供は作れない。けどこの二人とは家庭を作りたかった。それがここに移り住んだ理由だからだ。有希の言葉を受け取り、受験後家を増築する約束をした。

「明義さんは遙との未来しか考えていないと思っていたので意外でした」

「しょっちゅう風呂で裸見せてくれる有希の責任も当然取るよ。あと春香も」

到底出来ないことに挑戦する気でいた。誰かに振られないかぎり。


休日に二人のハルカと魔界トリュフ狩りに出かけた。トマトにはそれを探す能力があり、見つけると前脚で土を掘っていた。そこをつるはしで俺が掘り収穫していた。

「お兄ちゃん、これ俊さんと真琴にも持って行っていいよね」

「いいぞ、あの二人も新居探して来てるんだよな」

真琴はかなり真剣で、それに押された俊も一緒に住居を探していた。


「あたし居ても邪魔者みたいなんだけど」

啓子がそう言ったが仲間なので居て欲しいと言った。

「この家いいでしょ。ここより小さいけどちょうどいいわ」

望みの家が見つかり真琴は興奮していた。俊の眼鏡は曇っていた。

「どうしたんだ俊。喜んでないみたいだが」

良く考えたら無理もない。17才で恋人にロックオンされるのは普通に辛い。しかし俊の手には真琴からもらったレールガンの銃があった。彼女との未来を真剣に考えているのは間違いがなかった。


庭でカトラが騒いで頭から噴火していた。トマトもそわそわしている。魔界語がわかる啓子と有希が二匹の話を聞くと、池に何か居るという。魔法少女たちは変身しすぐに魔界の池に向かった。


ナマズのような何かが暴れていた。俺の脳は食えるかどうかと考えていたが、敵性反応があるという。まずピンク・プレアデスがキックで攻撃したが水の中に逃げてしまった。

水中戦は敵に分がありそうなので空からみんな機を伺っていた。すると意を決したナマズは空を飛んだ。遙は距離を測っている。

「まずいよ。トマトとカトラが狙われてる!」

二匹は付いてきてしまったようで池のほとりで観戦していた。とっさに俺と俊は銃を向けナマズに攻撃した。それでも襲い掛かって来るので、カトラは最大噴火して撃退した。それを見た有希がコスモソードでナマズを突き刺し勝負は決した。


真っ先にカトラに駆け付け抱きしめる有希。遙もトマトを頭の上に乗せた。

「連れて来ちゃだめなんだけどけっこう強いね」

言葉が分かるのかカトラは胸を張っていた。


カトラの最大出力噴火を受けた有希の頭はパーマを掛けたようだった。それでも風呂に連れてきてカトラを洗っていた。遙もトマトの体を洗っているいつもの光景だった。風呂の外に春香が居て二匹の傷を探し治療していた。

「二匹が居るのは弱点になるかも知れないが、鍛えたら戦闘要員になるかもしれないな」そう言うと有希は大きく頷いた。

「トマトもきっと強いよ。いつもは毒を制限しているんだよ」遙もペットの戦闘参加に前向きだった。俺は既に二人の裸を凝視していた、(三人とも裸を見せることに抵抗がないのは、恋人として信用されているんだよな)


「春香、俺は有希とも付き合っていいのかな。責任はもちろん取るが、有希に取って良いことなのかわからないんだ」

女子中学生の心変わりの速さは知っていた。熱烈なラブレターを何枚ももらって付き合った同級生が、たったの三ヶ月で振られていた。ただ有希は違う感じがした。

「有希は入学式からの片思いで、今でも変わらないから大丈夫だよ」

妹からのお墨付きもいただき決心は固まった。


「明義さん、夜食です」いつもの様に有希が来た。

ブルーの長袖Tシャツに黒いミニスカート。彼女はいつも家の中でもお洒落に気を遣っていた。自分のためだったらとても嬉しかった。

「夜食より有希が食べたい」

いつもなら自分が攻めるが、攻められた有希は戸惑っていた。

「半端で終わっちゃったことがあったでしょ。その埋め合わせだぞ」


有希はベッドに座り考え込んだ。

「遙さんの代わりなんですか?それとも」

「代わりじゃない、本気だ。もちろん遙と別れる気もないが」

そういうと有希は何も言わずに帰ってしまった。これでいい、簡単に決めることじゃないしちゃんとした恋人を見つけた方が有希のためだ。

「お待たせしました。フル装備です」


淡いブルーの上下の下着と、白いシースルーブラウスで再び有希はやってきた。

何も言わずにベッドに腰掛けキスをして、そのまま押し倒した。

「子供三人は多いと思うんだが...」

「それじゃあ遙に二人産んでもらいましょう」

タブーを犯しまくってる俺のためにこの魔界の家に来た。付いてきてくれた三人への責任が俺には有った。だから有希の気持ちが嬉しくて優しく全部脱がせた。


とっくに覚悟が出来ている有希に対して俺はいつも躊躇していた。

「痛い時は手を挙げてくれ。最初はみんな痛いらしい」

有希の体に触れ、胸を攻めると彼女は降参っぽかった。だが最初から見せられた下半身を攻め、快感で言葉にもならなかったようだ。

「痛いです。でも耐えます」

目から涙を流していたので中止を進言したが、やめたら自殺すると有希は言った。

「無理はするな。また機会はあるから」

そう言っても聞かないので、腰を少しだけ動かし全力で遺伝情報が入った液体を出した。有希がぐったりしていたのでやさしく血が付いたアソコを拭いてあげた。


有希を寝かし付けると一階に降りて行った。深夜なのに春香と遙がソファで飲み物を飲んでいた。状況は分かっている様だったので何も言わずに飲み物を探した。


翌朝、無理して学校に行こうとする有希を止めた。歩き方がロボットになっていたら、先生からも尋問されてしまうからだ。一人で放って置くのは可哀想なので俺も休んだ。そして庭のトマトとカトラと二人で遊んだ。カトラは何かを感じたのか大きく噴火していた。


一人で地下駐車場に行った俊は、あまりにも簡単に魔界と繋がっていることを危惧した。魔法少女たちと関係者は魔界の入り口を呼び出せる。しかしまったく関係ない者があの場所に行けることは良くないと感じた。それと長い歩行用エレベータ、あれは現代の技術者が遠い昔にタイムスリップして作ったものではないかと言う仮説を立てた。


荷物を変身して運びいれる真琴、徒歩で持ってゆく俊、二人も引っ越しを決めたようだ。荷物の配置は真琴が決めて俊に指示していたので、二人の関係はそういう感じなんだなと納得していた。

「お前も少しは手伝え」

二人の関係性を眺めて何もしていなかった俺は、俊の渾身の蹴りを喰らった。

「これでおわりですかね荷物」

我が妹も手伝っていた。

ほぼ運び入れると時刻も遅くなっていたので、うちで休んでから帰ってもらうことにした。がに股の有希と帰宅した遙も加わった。


「ここは自由過ぎて国も政府もないし警察も居ない。どうせこっちで暮すならお前が作り上げたらどうだ」

魔界樹、魔女婆さん、活火山魔物とか異常な人選でいいんだろうかと思ったが、ここに住むなら秩序は必要だった。特に危ない魔物は退治したい。悪くはない考えなので、時期が来たら検討しようと思った。もちろん家族を守るためだった。





















有希と結ばれた明義、家族のために将来のことに思いを馳せた。

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