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【22】マイシスター

実妹春香と明義は遠慮しながらも結ばれる日を待っていた。初の兄妹による戦闘でも息があったところを見せた。

魔界の神殿は過去魔界に住んでいた先人のものに違いなかった。しかし魔物に敗れ人間界に逃げたかここで絶滅した。問題なのは魔物が太古の昔から人間にとって敵だったということだ。今も人間界、魔界を問わずに襲ってくるので、魔法少女たちが撃退している。遙の真似をしてペットのトマトを頭に乗せながら俺は思索に耽った。


そう遠くはないので国立図書館に行き、魔物と人類に関する本を探すと何冊かあった。それを全て借り家に持ち帰ってたまに読むようにした。

「明義さん、勉強と魔物研究の両立は困難です。これは私が読みます」

読書好きの有希がそういってくれたのでありがたく任せた。

早速有希は魔物史を読み始めた。集中してしまうと俺の声が聞こえなくなるのが彼女だ。無防備だったのでついマジックハンドで胸を掴んでしまった。すると驚いた顔でこちらを見て、(やりますか?)と声に出さずに言った。一時間ほど悩んだ末その魔物の謎をもっと解いてからと有希に伝えた。

不貞腐れた有希は勝手に俺のベッドに入りふて寝してしまった。遙とはしておいて申し訳ないと思う。しかし差別ではなく昨日の遙との情事は時期尚早だと思っていた。魔界の謎に触れただけなのに舞い上がってしまった俺の失敗だった。


色々考えていたら午前五時になってしまった。今日が休みだから問題はなかったが、明るくなった空を見てから眠りに就いた。起きると有希はもう居らず、時計を見るともう午前十時を回っていた。オレンジジュースを飲んでから一回のリビングに向かった。

「お兄ちゃん、おはよう。遅かったね」

妹の春香はソファでジュースを飲みながらのんびりしていた。キッチンでは有希が食事の準備をしてくれていた。

「遙は?」

食事の後でそう春香に尋ねると、庭でトマトと遊んでいるはずだと答えた。遙と一緒にペットと戯れたかったので、俺は庭に向かった。


庭に行くと遙がトマトを突いて虐めていたので、慌てて止めに行くと彼女が言った、「トマトみたく優しい魔物も居れば人を襲う魔物もいる。その違いはどこから来てるのかなって」

そう言ってる最中にトマトは遙の指を噛んだ。

「自分にはヒール使えないとか不便だな」

トマトは多少の毒を持ってたようで、吸い出してあげてから傷を消毒し包帯を巻いてあげた。春香がヒールを使おうとしたが、腕ごと吹き飛ばしそうなので断った。有希はおろおろしているトマトを慰めていた。


『魔物と人はそれぞれ別の場所に住んでいて争うことはなかった。しかし人間が魔物の住処に侵入するようになり、それ以来長く対立している』

有希が魔物専門書の一文を見せてくれた。

(常に悪いのは人類か)心の中でそう呟き、和解の道がないか思索した。

「我々が戦ってる魔物は、殺意が強く対話の余地はありません」

俺の心を読んだ有希は現実を見ていた。


「あ、お兄ちゃん。ピンチになったらこれ使ってみてね」

けっこう本格的なその銃は、魔力が注入されているという。春香が作ったのだから、光線リアルラヴなのだろう。

有希が読んでいる本からヒントを得たと妹が言った。

これでやっと足手まといではなく彼女たちの手助けをすることができる。そう考えていたら春香はくれぐれも戦おうとしない様に釘を刺した。あくまで護身用で生身で魔物と対峙するのは危険すぎると。


午後二時、少し眠くなったがせっかくの休日なので家族と触れあいたかった。

「春香、魔界商店街に買い物に行こう。有希の手伝いをしたい」

そういうと妹は嬉しそうに頷いたので手を繋いで表通りに向かった。

「この肉は食べられると本に書いてあったから買っていこう」

野菜やパン、肉や謎牛乳を買って我々は家に帰った。


冷蔵庫に生ものを入れ、春香の部屋で休むことにした。妹とはいえただの関係ではないので少し緊張した。そして彼女のスカートが短すぎた。

「春香ちゃん、お兄ちゃんとプロレスごっこをしないか」

下心丸出しで聞いて見ると、春香は胸を両手で隠した。無理矢理性的な悪戯をするつもりは毛頭なかったのでその態度を見て諦めた。なので妹の机の上にあったおせんべいを勝手に食べ、彼女の勉強ノートを見たりしていた。

「いいよ、やろうプロレスごっこ」

スカートを脱いだ妹が誘いを受けてくれた。子どもの頃も興奮しながらやった遊びだったが、今は正式な彼女だったので嬉しかった。

彼女の身体を捕まえて何度も反転させた。その度柔らかい胸や股に触れることができた。


「春香、一本決めていい?大人の一本を」

恥ずかしそうに頷く妹に欲情が抑えられない。上半身を裸にすると優しく触れてあげた。胸の先を掴むとビクンと動き、小さく声を出した。

パンツを下げ下半身を丁寧に触れていくと、春香は完全に受け入れ準備ができた。

(春香?妹?恋人?どれだっけ)

避妊具の装着はできている。なので迷いを振り払って彼女と一つになった。痛がる春香を励ましながら腰を振って欲望を吐き出した。

やさしく身体と頭を撫でながらしばらくはベッドに二人でいた。痛みの確認をしたかったので服を着せ三階の俺の部屋に行こうとしたが、辛そうだったのでお姫様だっこで連れていった。


「しばらく横になっていなよ。有希に見られると問題なので食事は運んでくる」

そういうと妹は優しい顔で頷き、少ししたら寝てしまった。

道徳上の問題で言えば、幼過ぎる中学生を抱いた時点でダメだ。だから血縁関係があることも同じ程度のことだと自分に言い聞かせた。なによりも嬉しそうな顔で寝ている春香に禁忌を犯したとは可哀想で言えない。罪は墓場まで俺が持ってゆくから妹には幸せでいて欲しかった。


妹を二階の彼女の部屋に連れて行き、寝てるよう命じた。

夕食を春香の部屋に運び、逃げるように部屋に帰った。ずっと誘惑してくれてるのに断っている有希の目が怖かったからだ。

春香の食器を下げにキッチンに行くと有希がいた。ずっと待っていた様子だった。そして変身すると俺の手を掴み部屋に引っ張って行った。変身されたら腕力でまったく太刀打ちできなかった。


「さて、このスーツはスク水型ですがレスリングのユニフォームに似てるとも言えますね。遊び方は自由です。欲望の赴くままに遊んでください」

有希に完全にバレていた。正座して罰を受けようとしたがそうではないようだ。

罰はないようだがそれ以上にピンチだった。いい加減誘いを受けないと怒りを超えて出て行かれそうだ。だが春香と同じ日にやりたくはなかった。有希に出て行かれるのはもっと嫌だ。


俺が前に出て行ったのはこういう三股関係を恐れたからだ。もしもあのまま有希と二人暮らしをしていたら、堂々と彼女としてヤることができた。元々今の状況は自分だけではなく遙の後押しがあったことも大きいが、有希が魔に飲まれるのを救ったのは自分の判断だった。

「せめてあの家にしよう最初は、今から行ってくれるか」

有希は頷いて変身したまま手を繋いで半月だけ二人で暮した家に向かった。


「風呂は最低入る。春香を抱いたばかりだから」

そう言って風呂場に行きシャワーだけ浴びた。

有希の変身スーツを脱がし、ベッドに押し倒した。可愛い乳房を掴み揉み、気持ちが昂っていったので有希の下半身の準備ができるのを待って挿れ...

「あれ、勃たない。ちょっと待ってね」

何度性欲を鼓舞しようと有希に触れてもダメだった。

「次の機会にしましょう。殿方のモノはとてもデリケートだと聞いています」

申し有希と訳ない気持ちでいっぱいになり、有希に謝罪した。


「なあ有希、二人で過ごしてる時ずっと二人っきりで生きて行けたらと思ってた」

「同感です」

「でも遙が恋しくて戻ってしまった。これって浮気かな」

「恋人が三人いる時点で浮気ですが浮気じゃないです。皆さんそれに合意してますから。そして私は三人目と分かっていて飛び込んできました」

有希の気持ちが嬉しくて手を繋いで家に帰った。


「お兄ちゃん!あっ」

有希と手を繋いでいる俺を見て春香は落ち込んだ。

「心配しないでください春香、彼のモノが役に立たないので失敗しました」

俺はがっくりと膝を落し、春香はキョトンとした。


「今日は休むと学校に連絡しておいたぞ。俺も心配だから休む」

春香にそういうと、病気じゃないから大袈裟だと言われた。

「夏の海で春香の気持ちを知った時、驚いたけど嬉しかった」

「それより抱っこ恥ずかしい。降ろして」

実妹に本気で好かれても普通は断るのだろう、それが正解だ。結婚もできない子供も作れない。そもそも明らかなルール違反と言うことになっている。今の関係はわりと奇跡だった。相思相愛で兄妹のカップルが。


「学校サボってるのに森を散歩とか罪悪感かんじちゃうな」

「そのがに股見られたら一生の傷を負うぞ。そんなの嫌だ」

春香と一緒の魔界の森を歩いていた。秋なのにまだ温かいので避暑も兼ねたデートだ。嬉しい気持ちで浮かれていたらそれは起きた。

「危ないお兄ちゃん!」瞬時に魔法少女に変身していた妹が庇ってくれた。突然木の中から現れたアメーバ状の魔物に囚われかけたのだ。


「護身にもらった銃を使うぞ」

そうは言ったが木にの中に隠れた敵は出て来ない。どこから襲われるか分からない状況に二人は緊張した。

「下だ春香!」

銃を放つと何発か当たったがまた地中に逃げられてしまった。

「遙たちの到着が遅い。こいつも結界張れるタイプだきっと」

見えない敵は厄介だ。遙のような異常な魔眼がないと手の打ちようがなかった。

地上は危険なので春香の背に乗り宙に浮かんだ。どう見ても探しようがないので、囮作戦を進言すると妹に却下された。

「自己犠牲の戦いはやめて。その気になればここ一帯焼き尽くす火力を持ってるから」妹の指示に従い大人しくしていることにした。

『リアルラヴ!』春香が一体を焼き尽くすとアメーバはたまらず地上に出た。すかさず銃を数発撃ち込み敵を殲滅した。結界で入れなかった仲間たちがやってきて春香を祝福した。どさくさに紛れて有希は俺に身体を密着させた。

「結界対策取らなきゃだね」

エースの遙が次なる進化を考えていた。


「デートが台無しになったな」

春香にそういうと、時間はたっぷりあるからまた誘ってと言われた。


























やっかいな敵を撃破した春香と明義。しかし遙はその先の進化を考えていた。

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