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⑰四人目の想い

大きくなる啓子の明義への想い。明義は否定しつつも彼女に惹かれて行った。そしてついに啓子が一緒に住むことになった。遙はそれを止めないどころか歓迎した。愛する者同士はそうするべきと頑なに明義の事実上のプロポーズを拒んでいた。

魔法少女たちの城が、これまでのいかがわしいものではなくシックな中世風建築に変わった。透明ガラスの風呂場は変わらなかったが。最近はあまり顔を出さなくなっていたが、その気になれば近所なので歩いてこれた。有希が学校の送り迎え役にしてくれていたので、ついついここは飛ばしてしまっていた。


中に入ると俊が真琴に勉強を教えていた。笑ったり顔を赤らめながら俊と会話する彼女は可愛かった。その後俊の許可を得て彼女と話をしてみた。

「俺が来た時には四人の魔法少女がいたけど、最初は誰だったの?」

そういうと真琴はにこにこして自分だと言った。

「ちょっと見て、変身スーツ新しくしたの」

黄色い肩出しドレスでスカートは短かった。同色のかぼちゃドロワーズを穿いているので下から覗いてもパンツは見えそうになかった。ニヤニヤしながら真琴の新スーツを見ていたら、俊が来て彼女を隠してしまった。


「もう帰るのか?明義」

俊がそう言ったので頷いた。遙たち三人とは家でも話せるし、啓子もわりと魔界の別荘に寝泊まりしていて差し入れしたりしてくれた。


「モテるあいつが羨ましかったんだが、今はそうは思わない。俺は真琴一人で十分だ、お前だけ愛している今が幸せだ」

初めて愛してると言われて、真琴は感激のキスを俊にした。意外なことに二人の初キスだった。それを見ていた他のメンバーは驚きつつも拍手をした。


「ただいま。凄かったよ真琴ちゃん。みんなの前で俊さんにキスしてた」

遙が興奮気味に話したが、しょっちゅうやってた俺にはピンと来なかった。

「初めてだったのか、おめでとうのメッセージを後で二人に入れて置くよ」

私がやっておいてあげようと言って、勝手に俺のスマホを奪い二人に祝福のメッセージを遙は入れた。二人のことをよく見ていたんだろう。


魔法少女たちと関わって以来、モテ過ぎて感覚が麻痺していた。そもそも以前は実妹の春香に片思いしていただけだった。実は両想いだったんだが。

「春香、お兄ちゃんにキスして」

最初キョトンとした彼女だったが、目を閉じている俺にやさしく唇を重ねてくれた。禁断愛にも慣れていたので、二人とも照れは少なくなっていた。


勉強をしていると、有希が夜食のおにぎりを差し入れてくれた。この子はあまり喋らないが、一度部屋に来ると大抵床の絨毯に座って足を伸ばし、一時間くらいは本を見て過ごす。背は遙と同じくちいさいのでその姿はとても可愛い。

「お、有希ちゃん来てたんだね」

遙も暇なのかやってきた。すると愛してると言って有希にキスしていた。


「なんです遙!?気が狂ったのですか」

「いやあ、真琴ちゃんと俊さんを見てプラトニックに目覚めたんだよ」

俺は鼻血を出しながら二人の行為を見ていた。尊過ぎて死んでもいい気持ちだった。アンコールをお願いすると有希に許可なくまた遙がキスしていた。


恥ずかしさで絨毯で伸びている有希から離れ、遙は俺の方に寄ってきた。

「羨ましいかね、明義クン」

素直にうんと答えた。

秋でも寒くない魔界なので、二人とも半袖のTシャツを着ていた。赤いTシャツなのでブラが透けてくれないのが残念だった。頼めばもちろん見せてくれるのだが、ナチュラルなエロさは捨てがたかった。


「見るだけで触ることが減ったね、明義」

たぶんそれは合っていたので頷いた。飽きた訳では当然なく、空から遙が降ってきた頃を思い出すことが多くなっていたからだ。時間は流れ心はくるくると変化してゆく。


復活した有希が起きて、俺に手招きしていた。その仕草が可愛かったので、両手で有希を抱き上げた。この姿勢は流石に恥ずかしいようで顔が真っ赤で、床に降ろすとまた絨毯で伸びてしまった。胡坐をかきながら有希の顔を見つめていたら、有希が再度起き上がり座ったままキスをしてくれた。嬉しかったのでしばらく抱きしめた。


「起きちゃったので遊びに来ちゃった、お兄ちゃん」

Tシャツ姿の妹が可愛い。冷えてないジュースでいいかと言って、オレンジジュースを渡すと春香は嬉しそうだった。

春香は薄い布地の白いTシャツと水色のブラなので、近づくとくっきりとブラの柄まで見えた。彼女は気が付いてすぐに手で隠した。

「透けブラを手で隠す春香ちゃんキュート」

そういうと片手で隠しながら軽く頭を叩かれた。


からかい過ぎるのは可哀想なので色付きYシャツを貸してあげた。

「彼氏のぶかぶかYシャツ着てるのいいね」

妹の顔が真っ赤になった。そして要求してないのにTシャツとホットパンツを脱いで、絨毯の上で女の子座りをした。下着にYシャツだけで恥ずかしそうにしてるのは彼女っぽくてとても可愛かった。

「こういうのが好きかなって、合ってた?」

親指を立てて大きく頷いた。


「もう寝る。春香と一緒に」

妹を抱っこしてベッドまで運んだ。慣れているとはいえ実妹であることはちゃんとわかっている。悪戯はするが、綺麗な身体で親には返さないといけない。

ベッドの中でブラを上にたくし上げ、丁寧に乳房に触れた。

「春香、後悔はしてない?彼女になったこと」

微笑して首を振ってくれたので安心して続きをした。パンツの中にも手をいれて、大事なところをたくさん責めた。兄妹にできる限界に挑み、小さな喘ぎ声を出して春香は初めてイッた。


妹が泣いてしまったので頭を撫で続けた。涙の訳を推測したがいろいろ有り過ぎてわからなかった。だから身体を密着させて互いの肌で温まった。


「明義、久々に苦戦している。屋上で彼女たちを見て来る」

戦いの様子は教室からも見え、生徒は窓際に釘付けになっていた。

亀のぬいぐるみのような魔物は空を飛び、回転しながら炎を吐いていた。やっかいなことにこいつはテレポートのようなもので姿を消すことができた。


ピンク・プレアデスとブルー・オリオンが近接戦を試みるが、姿を消すのでなかなか攻撃を当てられない。その中で遙だけが出現予想地点を設定し、逃げる前に光線を叩き込み弱らせていた。だが、その遙も次第に消耗していった。

『レールガン!』ポルックス・イエローの渾身の攻撃が躱されメンバーに疲れの色が濃くなっていった。攻撃不能に近かった遙を目になってもらい。パープル・スターは力を溜めていた。

「たあ!」ブルー・オリオンのパンチが急所を僅かに外したが敵をぐらつかせた。テレポートしようとする前の亀に、パープルが光線を無数に叩き込んだ。

「あと一撃ね」

自身も相当疲れていたがやるしかない。

「今だ春香ちゃん!」

遙の合図でパープルは最大火力を放つ。『リアルラヴ!』光の塊が亀を襲い、急所を直撃され爆発した。疲弊しきったパープルは墜ちて行き、ブルーがそれを受け止めた。


学校は既に避難勧告で全校生徒早退になっていたが、春香が心配で城に急いだ。


「軽いヒールは掛けたけど、遙も限界に近いんだよ」

亀の火炎で戦闘スーツが所々焼け焦げていた。春香に傷はないが疲れで眠っているようだったので、静かに見守ることにした。

「横の部屋に人数分のベッドがある。みんな休んでから帰宅してくれ」

俊の命令にみんなは従った。

俊は真琴のベッドで声を掛け、口付けをして彼女を寝かし付けた。


みんなが休息する中、啓子だけは元気だった。

「私も疲れちゃった。この際どっちでもいいから王子様キスして」

俊と俺はその言葉を無視した。

「じゃ、私だけ帰るね。明義さん乗って行く?」

「そうさせてもらえ、後は俺が見ている」

二人の言葉に甘え、啓子と帰宅した。


胸を掴んでも啓子は真っ直ぐ飛べた。気合で恥ずかしさを我慢しているから手は動かすなと言われ、無念だが従った。

「ちょっと寄ってもいいかな、嫌なら帰るけど」

断る理由がないので入ってもらった。


キッチンに置いてある四人のマグカップを見て、それが誰のかを啓子は正確に当てた。そしてカップを少し寄せて一人分の置き場を作った。

「ここにピンクのキャラクターマグカップ置けるね」

色で啓子だとわかったが、ここに住みたいのか聞いてみた。

「住みたいよ。私の家には明義さんが居ないもの。だけど遙がいるからね」

「遙の心は宇宙のように広い。ライバルでも平気だと思うよ」

うん、そうだね。とだけ啓子は言ってそれから喋らなくなった。


「あれ、啓子ちゃんいるの?浮気かな」

「そんなことはしてない。だけど啓子が遙に話しがあるみたいだ」

遙を前にすると啓子は緊張してしまうようだった。なので啓子がここに住んでみたいと言うことを、俺の口から遙に話した。

すると遙が啓子にキスをして歓迎の意を表明した。


「おっぱい要員は必要だと思うんだ。ね。明義」

そうかも知れないと啓子と目を逸らしながら言った。本当に脈があるかも知れないと思い、啓子はここに住ませてくださいと遙に頼み了承された。

春香は有希に乗って帰宅してきた。


「啓子ちゃんは明義が好きで、明義も啓子ちゃんが好き。それを止めるという選択肢は私にはないんだよ。だけど負けないからね」

啓子が好きということは頑なに認めなかった。三人の彼女に申し訳ないからだ。だが遙はとっくに見破っていた。隠し事など意味がないのだ。


「遙一人と添い遂げたかった。他に好きな人がいたとしてもそんなの関係ない。一番の遙だけと愛しあいたい。これは本音だ」

「春香ちゃんと明義をくっ付けちゃった私に責任があるんだ。明義には申し訳ないんだけど今更二人きりには戻れないよ」

知ってはいたがやはり同じ答えが返ってきて俺はテーブルを叩いた。


「啓子は私の部屋に一緒に住む」

有希がそう決めたので啓子は有希の部屋に荷物を運び込んだ。一部屋十畳以上あったので二人同室は楽にできた。


「お兄ちゃん辛そうだよ。大丈夫」

「家長の遙にすべて委ねる。俺にはそれしかできないの」

春香が不安そうな顔をしたので慌てて謝った。

「遙の言うとおり俺は啓子も含めた四人とも好きなんだ。遙は好きな者同士は愛し合うべきだと言う。だけど現実はそんなことしたら破綻する。既に三人でも相当無理があるんだ。住むことは構わないが啓子は恋人には絶対にしない。それが一番いいんだ」


啓子は毎日部屋に住む訳ではなく、週に2~3日来るだけだった。言っていることとは矛盾して、啓子が居ない日は寂しかった。


「啓子ちゃん、ここでは裸で明義とお風呂に入るんだよ。喜ぶから入ってあげて」

遙の一言に緊張したが、有希からの情報でそれは既に知っていた。有希は感覚がおかしいから簡単に全裸になって一緒にお風呂に入るみたいだけど私にできるだろうか、啓子は不安だった。だけどやらないと更に差が付いちゃう。


「入っていいですか明義さん、嫌ならやめるよ」

意を決して風呂に来た啓子を返すのは可哀想なのと、爆乳を見たい性欲でどうぞと俺は言った。一度お礼と言って見せてもらったが、あの時のどきどきが蘇った。

「こんな生活許されないよな。近いうちに天罰が下る」

「三人とも喜んでるんだから気にしなくていいよ。飽きたら出て行くよ。もちろん私は違うよ。明義さんのこと愛してるから」

それぞれいろんな感情を押し殺しながら、湯船の下で手を繋いでいた。


「あー、緊張した。有希はああいうの本当に抵抗ないの?」

「ないです。引っ越してきた早々に全裸で身体も拭いてもらいました」

「全裸ってパンツも脱いだの?」

「はい、手が痺れて動かないと言ったら脱がせてくれました」

啓子は頭を抱えた。有希と遙は露出魔で、春香もだんだんそれに慣れてきてるみたいだった。いや、もう私も順応しつつあるかもと思い直した。


みんなが寝静まった頃、キッチンに行くと啓子が起きていた。ここでの暮らしは異常で大変だろうけど、通いだから我慢してくれと伝えた。

「明義さん見たいんでしょ私の胸?なら恥ずかしいけど頑張るよ」

健気過ぎて嬉しかったが、無理して傷ついて欲しくなかった。

「あとさ、二人きりになりたかったらあっちの平屋にいて。呼んでくれたら行くかも知れない」


本音が漏れてしまった。啓子と誰にも邪魔されず会いたかったのだ。
















戸惑いながらも積極的に明義に迫る啓子。その気持ちに押され明義は精神的な浮気以上の関係になることを望むようになっていった。

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