⑩初体験
二人のハルカはベッド、俺は床に布団を敷いて寝ていた。だけど起きたら大抵二人のうちどちらかが一緒に居る。今朝は遙だった。
起こさないように静かに布団を出ようとしたら穿いていたスウェットの下を掴まれた。まだ目が開いていないのに両手で掴んでいた。寝ぼけているようだったのでそれを脱ぎ捨て台所に向かった。日曜日だったが受験戦士に休みはないのだ。
「おにいちゃんおはよう」春香の甘い声がした。
「春香おはよう。日曜日だからもっと寝ててもいいんだぞ」
「やだ、私も一緒に勉強するから教えてね」
妹は優秀だから教えることは無い気がするが、頼られて嬉しくない訳が無い。
やがて遙も起きて来て手に持っていた俺のスウェットをぺっと洗濯機に入れた。父親のパンツを箸で持つ、そんな気分がして憂鬱になった。
「自分の物は自分で洗うよ」小さな声で遙に告げるときょとんとしていた。
「ああ、これね」そう言うとスウェットの股間部分の匂いを嗅いでまた入れた。
複雑な感情は残ったが、愛情表現と見えなくもないので少しだけ安堵した。
春香はいつの間にかいなくなり、朝のシャワーを浴びているようだった。
「チャンスだよ覗きに行こう」遙はエッチなので平気で誘ってきた。
「合意がないのにそれはできない。遙だけ見ておいで」
そう言うと遙はその場で服を脱いでそのまま風呂場に行ってしまった。
最近の遙は春香の小学生時代以上に羞恥心がなく、どうしてこうなったと頭を抱えた。間違いなく俺のせいということはわかっていたが...
勉強の息抜きに朝飯を二人に作ってあげた。スクランブルエッグとトースト、それに野菜ジュースを添えて完成だ。
風呂から二人があがってきて三人で食事をしたが、二人からとてもいい匂いがした。そしてなにより実妹と一緒なのが嬉しかった。
「お兄ちゃん、私を見る目がキモい。もっと普通にして」
春香の言葉で心が粉々に砕かれ、食事も中断して布団の中に逃げ込んだ。
「春香ちゃんがあれほど望んだから頑張って連れてきたのになんてこというんだ」
台所で春香は遙のチョップを受け、春香は発言を撤回した。
布団を開けてごめんねと謝られたが、頑なに出ようとしなかった。
「もういろいろ信じられないから頑張らない。T大も受けない」
春香が困っていたら、遙が布団を剥いで俺にもチョップした。
「しばらく離れていたんだから接し方が難しいんだよ。仲直りのチューを二人でしなさい」そう遙に言われ春香を見たら目を瞑っていたので唇を重ねた。
「元気が出たので勉強する!」そういうと春香が嬉しそうだった。
春香は俺の邪魔をしないように、嫌がる遙に勉強を教えてダメなら手首にビンタをしていた。休憩に休んだ時には遙の手首が腫れあがっていた。そんなにダメなのか見てみたら本当にダメなので俺もビンタをした。
未だに遙の母親から帰宅命令が出てないのが不思議だった。しかし連れ戻されたら困るので、成績を上げておかなければならない。我々兄妹は子どもの頃から勉強は異常にできたので、遙をスパルタで鍛える義務があった。
台所で手首を冷やしている遙の頭を撫でながら、この生活を維持することの難しさを説明しビンタ生活に慣れるように励ました。
「遙だって偏差値の高い学校に入れたんだから頭は悪くないんだよ。二人が良すぎるだけなんだ」そう言うので頭を撫でてあげた。
午後休みを取ろうと言うことになり近所の公園に行った。遙が襲われそうになった公園だ。だが格闘技で鍛えられた屈強な男と魔法少女二人なら無敵だ。それより美少女二人を連れて歩く謎の男子高校生への嫉妬の視線が凄かった。
「こら遙、ブランコの二人乗りは禁止なので降りなさい」そう言って聞くはずもない彼女は漕ぎ始めた。パンツがちらちら見えるので用もないのに公園を通り過ぎる男がぞろぞろ入ってきた。見られたら大変なので春香に変わってもらった。
「春香スカート短すぎ。絶対に漕がないでね」春香は遙への対抗意識があったのでもっと強く漕ぎ始めた。おへそまで見えそうだったので、通行人が腰を屈めて見ようとしたので春香の腰を抱いて強引にブランコから下ろした。
部屋に戻ると勉強どころではなかった。ゲン〇ウ座りで二倍になった誘惑に耐える術を考えたが妙案は見つからない。部屋の中なら堂々とパンツを見れるし、その気になればその下も見ることができた。ただ受験には明らかに悪影響なので困り果てた。
魔界の城に行って俊にそのことを話すと本気の拳でなぐられた。
「真琴のパンツなんて見たことがない。二人のそれを見れることを感謝しろ」
パンツどころか全部と言い掛けて、それがどんなに異常なことか悟った。
「真琴、俊がお前のパンツ見たいと言ってるが無理なのか」
二人のカップルにぼこぼこに殴られた。
「どうしてもと言われたら断らないかも」顔を真っ赤にした真琴に、俊が土下座してお願いしていた。逞しい男なんだ俊は。
外に出て二人はしばらく帰って来なかった。きっとパンツ閲覧のベストプレイスを探しているのだろう。
「私たち空気ですね啓子ちゃん」有希がやりきれない感じで言った。
「これはただの飾りだったのか!」啓子が胸を寄せながら発狂していた。
「二人ともものすごく可愛いので彼氏なんてすぐできるんじゃ」
そういうと啓子に両頬を限界まで引っ張られた。
俊はすっきりした顔で帰ってきた。真琴の顔は真っ赤だったが。
「諸君、魔女のお婆さんの活躍で全開のピンチは切り抜けることができた。だが彼女はもう消えてしまったのかも知れない。我々だけであれだけの強敵を倒す力を見に付けねばならない。これまでの戦いではもうダメだ」
彼女に土下座してパンツを見せてもらっていた男が格好良く言った。
「あたしら殴るだけだから出来ること何もないよ」啓子が不貞腐れていたので、遙はハリセンで頭を殴った。
「おばあちゃんは私と真琴ちゃんを合わせたような技で、あの闇に勝てた。できないことはないんだよ。みんなでレベルアップしよう」春香と真琴は真剣に聞き入った。
「取り敢えず殴るしかできない有希と啓子を強化しよう。徒手でもいいけどカメ〇メ波のようなものを根性で出してもらいたい」
「どうやって鍛えるっていうの?元々みんな初めから技を持ってるんだよ。拳のオーラを強化することしか考えつかないんだけど」有希がそう言った。
みんなで魔女のおばあさんの小屋があった場所に来た。不思議な花はまだ咲いていた。この花が強化アイテムのような気がしてならなかった。だから有希と啓子をその花に触れてみるように命じた。
「え、なにこれ。身体が光ってる気がする」啓子の言うとおり二人は光り出した。
「行こうみんな、敵襲だよ」春香が号令を掛けた。
「この光を見てやってきたんだね。強敵でも頑張ろうね」遙も続いた。
牙を持った熊型の敵が火を噴きながら襲い掛かる。空に逃げていては倒せないかもしれない。レッドはそれでも光線の準備をしたが、ブルーとピンクが飛び込んだ。
「力が漲ってるから私たちに任せてよ」そう言うと蹴りとパンチを乱打した。側面に回ったブルーもローキックで足止めする。
「見ててね必殺技」ピンクが拳が神秘的に光り、大きな光を生み出した。
「ピンクスーパーブロー!」離れた熊に渾身の一撃を放つと胴体に穴を開け敵は消滅した。変身を解いた啓子と有希は抱きあって喜んだ。
ピンクに抱きつこうと下心満々で出ていくと向こうから抱きついてきた。
「まだ好きだよ、明義さん...」小声で啓子が言った。
え、だけどいい返事は返すことはできない。ごめんねと思いながら抱き合った。
城に帰ってみんなに飲み物とお菓子を配ってる時、啓子は春香と遙のところに行った、「春香、遙ごめん。明義さんがまだ好きなんです。チャレンジすることだけ許して」
「好きな気持ちに邪魔はしないよ。だけど負けないから」遙が啓子の挑戦を受けた。実妹の引け目がある春香は微笑するしかなかった。
「明義さんは大きい方が好き?」
「小さい方が断然好きです」
貧乳好きを堂々と宣言した。春香は普通にあるが大きいと言うほどでもない。ただ遙は明らかな幼児体型だった。
「小さい方が好きと言われてもね、女としては負けた気分になるんだよ」
遙に胸を揉んでと言われたので服の上からせっせと揉んだ。ただ遙は感度がいいのですぐに恍惚してる顔になる。
「ここまでにしとく?」そう言うとやめたら出て行くと言われたので続けた。
「遙、どういう理由でも出て行くと言われたら傷つく。なんでも言うことは聞くし誰よりも大切にしてるつもりだ。だからそういうこと言わないでくれ」
「ごめんね。もう言わない」そう言いながらキスをしてくれた。
春香がお風呂から出て来たので遙の胸をもみもみしているところを見られてしまった。二人とも自然に離れたのだが、春香が椅子に座って今と同じことを要求してきた。二人をまったく差別するつもりがないので受け入れた。ただし疲れたのでソファにした。
「性的な悪戯は禁じられてるんだけど、春香は共犯者になってくれる」
「お兄ちゃんが好きなようにしてくれていいよ。春香を愛してくれてるのはわかるからSEXだって構わない」それは流石に無理なんだ。実妹だから...
二人を揉み終えたところで夕飯にした。最近料理を覚えた遙がカレーを作ってくれた。春香はそこに鳥のスティックを焼いたものを加えてくれた。
二人が寝付くころを見計らって風呂に入った。風呂に乱入されたら煩悩にまみれて勉強どころじゃなくなるからだ。
「明義さん、入るよ」遙の声がしたからいいよと答えた。
「実は遙もお風呂まだだったんだよ」そうかと言って一緒に湯舟に浸かった。
狭い風呂で向かい合って遙がいた、「抱いてくれないの?まだ」
裸もしょっちゅう見てる。胸も揉んでる。もういい加減最後までしてる方が自然だった。だけど中学二年生ということが最後の一線を越えられない障害になっていた。だけどそれが原因で遙に愛想は尽かれたくはなかった。
「わかった。結婚を前提として遙を抱く」その言葉で遙はきょとんとしていた。
「いまどきはそこまで重く考えなくてもいいんじゃないかな。もちろん簡単に考えて抱いて欲しいって言ってる訳じゃないんだよ」
「そうだな。言い方を変えよう。遙以外とは結婚したくないんだ、束縛の気持ちじゃなくて心の底からの本心なんだ」
「いいよ。結婚しようね」遙の言葉に心底ホッとしたし嬉しかった。
目の前に遙の陰部が見えたのでさっと触った。遙は驚いていたが最後までする仲なら当たり前だ。今度は指を割れ目に沿わせたら、気持ち良さそうな遙だった。
二人は急いで風呂を出ると寝室から布団をダイニングに運んだ。いよいよ遙を抱ける日が来てとんでもなく興奮していた。
「ちょっと待たせちゃったね。改めて遙を愛してる」
そう言って全身を優しく愛撫して遙の秘部にゆっくりと挿れた。苦痛で顔を歪めていたので励ましながら最後までやりぬいた。
「遙、大丈夫!」春香が血相変えてやってきた。
「無理矢理じゃない。同意の上でやったんだ、春香信じてくれ」
「そういう問題じゃないの。痛い?歩ける?」
「腰が重いし、まだ痛いよ」
泣きながら遙が訴えるので、春香は服を着せてやり肩を持って立たせた、「ちょっと散歩してみよう。私たちは魔法少女だから夜歩いても平気だし」
帰って来た二人の表情は深刻だった。春香の話しでは遙はかなり痛みがあり、まともに歩けないそうだった。何もできない俺は見守るしかなかった。
「ところで春香ちゃんなんでわかったの?」そう遙が聞くと、遙の喘ぎ声が大きすぎてすぐに気が付いたそう。
「邪魔しちゃいけないから終わるの待ってたの」
「それで遙は怪我してしまったのか?もしそれなら救急車を呼ばないと」
「バカね、怪我とは言わないでしょう。でも初めてだとかなり痛い子もいるし、たぶん遙は相当痛みを堪えてたんだよ」
途中で止めてあげれば良かったと後悔した。でも遙は絶対にやめないでと言ったから、やさしく最後まで続けたんだが...
「とにかく明日は学校には行かせられない。歩き方でバレたら遙はこれから奇異の目でみられちゃう。最悪もっと休むことになったら親御さんから連絡が来ちゃう。家に帰ってこいと言われたらどうすることもできないよ」
「それは困る。遙と結婚の約束をしたんだ。もう会えないなんて嫌だ」
「そっか、二人ともおめでとう。でも隠し通すのよ絶対に」
遙はおれたちを祝福してくれた。それは結婚できない自分の想いを遙に託しているようにも見えた。そんな春香が悲しくいじらしかった。
翌日は春香も俺も学校を休んだ。
「だいぶ歩けるようになったよ。これなら明日は行けるかな」その言葉を聞いて俺と春香は安堵した。一日なら誰にも気づかれない。
遙の腰にシップを張るためパンツを下げたら春香に思いっきり叩かれた。
「色ぼけしてるだけじゃダメでしょう!ちゃんと遙を思いやってあげて」
「シップ貼ってただけでエロい意味なかったんだけど...」
春香はてんぱっていたと言い俺に謝罪した。
謝罪はされたが半分は嘘だった。女の子のどこに触れても興奮はしてしまう。
「とにかく遙は寝てて。食事は作ってこっちに持ってくるから」
遙が寝たので兄妹二人だけになった。普通とはほど遠い血のつながりがあるカップル、それが俺と春香だった。遙と俺が結ばれたことで変化が起きてもおかしくなかった。
「びっくりしたか。遙と俺がこういうことになって」
「恋人なんだから当然でしょう。むしろ遅かったよ」
定型文を喋ってるみたいで、春香の本音が全く見えて来なかった。
「春香を抱くときはもっと慎重にやる。だから待っててくれ」
「ちょっと待って、それじゃお母さんとの約束が...」
「じゃあ聞くけど、春香はなんでずっと前から俺を振り向かせようとしてたんだ。振り向いた後のことはまったく考えていなかったのか」
追及すると春香が泣きだしてしまったので悪かったと言って、ハンカチで涙を拭いてあげた。実妹が実兄を好きになるというのは想像を絶して大変なことだったろう。
「あれ、呼び鈴がなってる。ちょっと玄関行ってくるね」ドアを開けると有希と啓子がいた。遙が風邪を引いたというのでお見舞いだという。
「高校生の独り暮らしじゃこんなものかな。狭そうだけど三人で上手くやってる?」啓子がそう聞いてきたので楽しい毎日だと答えた。
「遙、起きてるか?風邪の具合はどうかな」そう有希が聞くと遙は腰の痛みが治まって来たと答えていた。ん、腰?風邪でも節々は痛くなるけど。
啓子が凄い勢いでゴミ箱を漁りはじめた。春香と俺が止める前に使用済みコンドームを発見してしていた。言い訳は墓穴を掘りそうだったので二人は沈黙した。
「このことがバレたらどうなっちゃうのかな?」啓子はコンドームをつまみながら、明らかに俺たちを脅迫してきた。有希はやめようよと止めていた。
「なんでも言うことを聞くからばらすのだけはやめてくれ。遙の未来が台無しになってしまう。要求を行ってくれ」
わかっていたが俺と啓子が恋人になることが条件だった。遙は卑怯だと大声で叫んでいたが、俺はその条件を飲んだ。




