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さぁゲームの始まりだ! (???)



黒板に書かれた名前。




渡辺保奈美




と黒板に書かれた名前だ。


「初めまして。渡辺保奈美と申します。」


名前は黒板に書いてあることなので改めて言わなくても判る。

いったいこのおばさんは何者なのか?




「あの、新しい担任の先生ですか?」


ここで口を開いたのはやはり山浦淑惠だった。


「んーまぁ担任であり担任で非ずといったところでしょうか?」


「???」


「このクラスを監督することになりました。渡辺保奈美です。よろしく。」


担任ではなく監督!?なんだそれ?


「まぁ面倒くさいので担任でいいです。これから仲良くやっていきましょう。」


結局担任なのか。


「これは、私とあなたたちの親睦を込めた贈り物です。さぁこのブレスレットを後ろにまわして装備してね。」


なんか、時計みたいなブレスレットが回ってきた。

なんかよく判らないがいろいろと機能があるみたいだ。

これをつけろと?


「先生。こんなの学校でつけていても大丈夫なのでしょうか?」


「このクラスのことはほとんど私に任されました。そしてそのブレスを装着することは、私が決めたことですいいのです!


全員、装着しましたね?装着し終わったら、手をあげてください。」


いろいろ疑問に思いつつ装着してしまった。クラスのほとんどの子は手をあげている。



「えっと、ここにいない子は入院中の欠席者3名と勝島君とその付き添いで言った保健委員の村木さんと荒谷君以外は運動会不参加ということでよろしいでしょうか?」



今のところ、先ほどまでに出ていった本人さんたちにはその参加する意思はないと聞きました。


それでよろしいでしょうか?」



“ガラっ”



そこへ教室に入ってくる戸が開く。



戸を開けたのは黒島美由貴だった。

いつの間にか外に出ていたらしい。

そういえばさっきからずっと教室内のまとまりがいつもより悪い思ったら、黒島美由貴の姿は少し前からいなかった気がする。


まぁ元々美由貴は保守的だから、いてもいなくてもあまり変わり映えはしなかったかもだが、一応いるだけいた方が何となくだが教室内は気持ち落ち着いた状態になるのは確かだ。


美由貴は教室内にいるクラスメート全員がしっかりと席についているのを見て驚いていた。



「あら?お手洗いにでもいっていたのかしら?」


「え?」



「初めまして、新しく6年4組の担任になりました渡辺保奈美です。よろしくね。」


勝手にトイレに行っていたとされてしまった美由貴はものすごく顔真っ赤にしていた。

美由貴がトイレで教室を抜けていったのかどうかまでかは不明だが、まぁ理由としてはおおよそトイレで間違いなかろう。

それにしても思春期女子がクラス全員教室内で好き勝手やっている中、誰にもバレないと思ってこっそりとトイレに出向いていたが、それがあっさりバレてしまうのはやっぱり恥ずかしいことなのであろうことも何となく察した。


美由貴はいつもそういう行動は目立たず後を残さず要領よくやっていたが、今回ばかりは失敗し悪目立ちをしてしまった。


「あなた右利きだったわよね?」


「え、はい…。」


そして渡辺は早速美由貴の左手首にブレスレットをかける



「これでOK!」



「これは?」


「さぁこれは運動会参加者への先生からの親睦を込めたプレゼントよ!」



「割といけてるよなー。ヒーローものの変身ブレスみたいでさー。」



こういう時はお調子者の宅幹一は結構ノリノリだ。


そして教室に来て早々にいきなり変なものを強制的に装着させられた美由貴はかなり不機嫌そうだ。



「さて、6年生の出し物は他の学年よりも多めで、応援合戦もありまーす。

このブレスレットもその応援合戦のみんなの共通衣装の一部とします。だから、このブレスは絶対に外さないように!」


「お風呂の時とは外してもいいですか?」


「フフフフフ。このブレスは耐水性がありますのでその必要はございませーん。というか装着した時点ですでに無理やりは外せなくなってまーす。そして無理やりに外そうとした場合…。」



“ボフッ“



どこからか鈍く爆発する音が聞こえてきた。


その方向を見ると宅幹一の首から上が煤まみれになっていて、頭はチリチリになって、見事なアフロヘアとなっていた。


「まぁああなります。おそらくしばらくはあんな感じで過ごすことになるのでご注意を。」



それを見て笑う者もいれば、ぎょっとする者もいた。

なかには…




「ふざけるな!俺たちはおもちゃじゃない!」


と怒り奮闘なものまで出てきた。

そりゃそうだ。

やっぱりいきなりプレゼントだと言われて、それを受け取ったら、こんないたずらじみた仕掛けがあったのだ。

怒るのも無理はない。



「今すぐはずせ!」



「おっとー、そんな反抗的な態度でいいのですか?

これでも結構やんわり説明しているのですが、そんな反抗的な態度だとご容赦できませんがよろしいでしょうか?」



「!?」



「ちなみに先ほど宅君が行った違法行為や、私への反抗心や攻撃的な行為があった場合も宅君と同じようになると思ってください。

そしてそれが宅君程度の罰で許されるのは3回までです。

その反発心を引っ込めるなら今ですが、どうしますか?田岡篤君?」




「…うっ……、……判ったよ!」



「はい納得してくれましたね。なら今後はそのルールで行きたいと思います。」



「…。」


誰もがなんでいきなりこうなったのかは意味が判らなかった。



「あっと今回、勇敢にも犠牲になってくれた宅君に拍手!」


と言ってももはや誰も拍手などしない。


「イェーイ!」


盛り上がっているのはたった今このクラスの担任になったあの女ぐらいなものだった。

幹一は顔中煤だらけの顔で口をパクパク言わせている。


「で初回に実験台となっていただいた、宅君は特別サービスとして、今回の爆発カウントはノーカンとさせていただきまーす」



なんかそういうところは優しいのか?



「出ないとこの先フェアじゃありませんものねー。」


「そして宅君はかわいそうなので、初回実験台になってくれた宅君は初回限定ボーナスとしてその倍の6回までは許されることとしまーす。」



なんと初回で実験犠牲になっただけでそれだけ、命が伸びるとはなんと運がいい奴。

と言いたいところだが、一番最初に自分がああなってさらし者になるのだけは勘弁だ。


というかなんでこうなったんだ?



新しく担任としてきたこの女。相当やばいぞ。



「本当なら、渡辺はもっと遅い着任の予定でしたが、今回どうしてもまとまりそうもなかったから、渡辺は早々と参上しました。皆さんがもっと自主的にまとまっていたら、私の出る幕はありませんでしたが、こうなってしまったからには渡辺が全部仕切らせていただきます。


これは勝島君からも了承済みです。」



「ちょっと待ってください!」


「なんですか?山浦さん」


「それは勝島君だけが先生に丸投げしただけで、私たちの気持ちは無視ですか?」


「そうだそうだ!」


「おまえいきなり現れてなんなんだよ!?」


「ふざけるんじゃねぇよ!」



“ボムっボムっボムっ“



そこへいきなり3つの小さな爆発音がかすかに聞こえてきた。


反発した福田寛也、谷神康一、田岡 篤が、山浦に便乗してヤジを飛ばして便乗したらこの有様だ。

言ってるそばから田岡はすでに洗礼をくらってしまった。


そしてなぜか山浦だけは爆発しなかった。


「今話していいのは、きちんと手をあげて質問した山浦さんだけです。他の人がそこに騒ぎ立てる権利はありません。」


なるほどな。とりあえず礼をただせば意見は聞いてはもらえるわけだ。


「そうね。無視はいけないわよね。


でもね。勝島君は先週から一生懸命あなたたち全員に運動会についての取り決めを話し合おうと呼びかけていたのよ。


それを無視していたのはあなたたちよね?」


「…」


「再来週の日曜日が運動会です。

本来なら先週までに決定することが締め切りでした。

そしてこのクラスはまだ何一つ決まってない状態です。


もう時間などないのです。


なので、渡辺が全部このクラスのことは決めることにしました。



もし、仮にあなたたちがで決めるとして、今の状況下であなたたちがうまいことまとめて決めることなどできるのでしょうか?」




というのがこの女の主張だった。

まぁこの女の言うとおり悔しいことだが、勝島まで倒れてしまってはこのクラスでまともに取り仕切れる者はもう残っていない。



「いいんじゃねぇか?別に先生任せでも…。」



と思わず口に出してしまった。

てか正直、はっきり言ってだるいし、めんどうくさくなっていた。



「はい!渡辺の意見に賛成の人は拍手!」



やっぱり、盛り上がっているのは先生一人だったが、結局のところ教室中拍手喝采であった。



しかし自分で言ったこの一言が原因で、のちに激しく後悔することになるのであった。

さて、これまでのいきさつをチェックするために「#」マークを付けました。


#    →  これまでの話に名前だけが出てきた人物

##   →  これまでの話に名前が出てきており、セリフが一言でもあった人物

###  →  これまでの話に一度でも語り手を担った人物

        当然名前も出たことがあり、セリフが一言でもあった人物




01 会澤 克之 あいざわ かつゆき  

02 荒谷 郡二 あらたに ぐんじ   ##

03 石原 鈴子 いしはら すずこ   

04 樹 映理奈 いつき えりな    ##

05 稲冨 子々 いなとみ ねね    ##

06 植村 幾己 うえむら いくみ   

07 奥宮 香理 おくみや かおり   ###

08 小津 義彦 おづ よしひこ    ###

09 尾高 美知子 おだか みちこ   ###

10 勝島 宏樹 かつしま ひろき   ###

11 加藤 清高 かとう きよたか   #

12 神子 三果 かみね みか     ###

13 築 里奈 きずき りな      ###

14 木田 奈江 きた なえ      ###

15 栗田 恵子 くりた けいこ    #

16 黒島 美由貴 くろしま みゆき  ###

17 兼松 かつき けんまつ かつき  #

18 小峰 留美子 こみね るみこ   ##

19 近藤 香寿美 こんどう かすみ  ##

20 子安 英明 こやす ひであき   

21 左近 創 さこん はじめ     #

22 嶋田 教平 しまだ きょうへい  ###

23 杉村 規世 すぎむら きよ    ##

24 鈴木 由香 すずき ゆうか    ##

25 千賀 真穂 せんが まほ     ##

26 田岡 篤 たおか あつし     ##

27 高須 雅 たかす みやび     #

28 宅 幹一 たく かんいち      ##

29 田代 直文 たしろ なおふみ   

30 近松 直也 ちかまつ なおや   ###

31 都道 健三 つどう けんぞう   

32 西垣 数 にしがき すう     ###

33 福田 寛也 ふくだ ひろや    ##

34 藤田 正雄 ふじた まさお    

35 藤原 巽 ふじわら たつみ    ##

36 星川 優 ほしかわ すぐる    #

37 益井 千絵子 ますい ちえこ   ###

38 三木 美鈴 みき みすず     

39 水野 由利 みずの ゆり     ##

40 村木 さゆり むらき さゆり   ###

41 谷神 康一 谷神 こういち    ##

42 柳生 孝昌 やぎゅう たかまさ  ###

43 山浦 淑恵 やまうら よしえ   ##


担任 堀 由美子 ほり ゆみこ    ###  →   渡辺保奈美  ##






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