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ブービー罰ゲーム (柳生孝昌)

”一応前書き”


ごめんなさい。

今まで言い忘れてましたが、このストーリーの時代は昭和末期頃の背景です。

えっとなんかまあ、時代的な言語や流行り廃れなどの矛盾はいっぱいありますが、そこはご愛敬としてご覧ください。


「てか、西垣って結構できる奴じゃなかった?」



俺は今まで西垣とは同じクラスになったことがなかったので、西垣の運動能力についてはよく判らないが、まぁ西垣は無口で自己主張こそはしないが、いつも近松たちと一緒に野球やサッカーやドッジで放課の時に遊んで結構活躍はしているとは思う。

かくいう俺も結局は近松たちとそういう遊びを放課にしているので、西垣についてはそれぐらいしか知らん。



「やばくね?」


「なんでこうなったよ?」


「しらねぇよー。」



教室内の空気はいろいろ気まずかった。


そう、運動会のお荷物奥宮香理一人が出ていくならともかく、男子で運動神経がいいと地味に評判の西垣数までが、運動会に不参加と宣言し教室を出て行ったのだ。


これはかなりの痛手だ。


そして、こんな状況でもクラスをまとめないといけないはずの勝島は、下を向いたまま震えている。


女子たちは女子たちでこんな時に限って全くまとまりがなく、言い争ってばかりいる。


そしてこんな時だというのに荷物を持って教室を出ていこうとするものがまた一人いた。



「おい!千賀!お前も友情出演のつもりで教室出ていくつもりか!?」



奥宮香理と仲がいい千賀真穂だった。

千賀はびくつくどころか、静かに落ち着いた感じで振り返り


「はい、私も帰らせていただきます。」


「絶対に許さんぞ!」


「ただ、友情出演とはちょっとどころか、だいぶ違うとだけ言っておきます。」


クラスの男子の絶対に許さんぞ!という事にも臆せずに淡々とした口調で千賀は言い切った。


確かに千賀の言うとおり、友情出演なんて言葉はこんなところでは使わないので、そこはそう主張したいのであろう。



「ちなみに私も不参加とさせていただきます。」


「え?」



「おいちょっとまてや!」



「勝島さんの言い分によれば、この度はビリどことかブービーにまで罰ゲームが及ぶという事ですよね?」



「・・・。」



「残念なことに私は今の今までのかけっこの成績でブービー以外の成績を収めたことなどありません。

おそらくこの先もそうでしょう。したがって私の判断によれば、おそらくどう贔屓目に見積もっても私はブービーしか取れないということはわかるので、今回の運動会は辞退したいと存じ上げます。」



「なんだって!?」


「なんでそこで簡単にあきらめるんだよ!?もしかしたら、ブービー脱却できるかもだろ!?もっと頑張れよー!」


「そうよ!小学校生活最後の運動会なのよ。せっかくだから、そういういい思い出作って終わりたいじゃない。」


千賀はいろんなクラスメートから口々にいろいろ言われていたが、勝島みたいに顔を真直ぐにしたまま、


「無理ですね。まぁあなたたちの言う通り、私なりに頑張ることはできても罰ゲームがあるんじゃ私は参加したくありませんね。」


きっぱり答えていた。


「それに三木さん。私は運動会そのものがいい思い出とは全く思うことができないのですよ。」


「そんなこと言わないで…やるだけやってみようよ。」


「なんで一日中、女子はあのクッソだっさいブルマで過ごさないといけないのでしょう!?私はあの服装そのものがもう耐えきれません!」


「…え?」


「三木さんは恥ずかしくないんですか?あんなパンツとほぼ同じだけの布切れの量でずっーと行動しているんですよ!?私なら恥ずかしくてやってられませんよ!それでも運動会だのマラソン大会だのは父兄の皆様が見に来ている日だけは我慢してあの格好でいる言うのに…。


お前らに私の気持ちなんか判ってたまるか―――!!?」


「え…えっと…」



「判ってくれたのは香理さんだけや!」



「奥宮さん?ああ!まさか思うけど、千賀さんはいつも中学生のジャージ来てきたり、奥宮さん体操服忘れてくることが多い理由って…。」



「私も香理さんもブルマが嫌いだからだよっ!香理さんもブルマが嫌いいう事を聞いて、はじめてホントに仲間ができた思った…。」



共通の敵がブルマだったというのがまた変なオチだ。



「まさか思うけどさ、お前と奥宮ってブルマが嫌で体育毎回やる気ないとか?」


「確かに私は天然で運動できないだけですが、香理さんは判りません。」


「なるほど…。ならさ、奥宮はブルマじゃなくてジャージで走らせるのはどうだ?試しにやってみる価値はありそうだぞ。」


それを突然提案したのは都道だ。


まぁ言われてみれば一度はやってみる価値はありそうな実験だが、



「そんなことが通るわけないじゃない!」


「そうだ!学校制定の体操着だぞ!」


「そんなわがままが通るか!!」


言うまでもなく、そういう協調性のない行動はこういう場ではダメだしされる。


「何なら、ブービーの罰ゲームさ、掃除当番いうつまらないものじゃなくてさ、いっそブルマで強制的に体育の授業を受ける言う罰ゲームにした方が、千賀も頑張るんじゃないか?」


と更に変なことを言い出したのが、このクラスで一番エロいセクハラヤローの宅幹一だった。その時の幹一の顔のニヤつき顔ははんぱなくキモいものあった。


「それいいじゃねぇか!よし採用!」


それを言い出したのが、これまた福田寛也だ。

こいつも自分は足が早いから足の遅い奴の苦労などなに一つも判ってない。

足の遅い奴の事情なんかこれっぽっちも考えてない冷徹人間だ。


こんな奴らが近松を持ち上げている近松のおひざ元だから、クラスの環境がさっぱりよくならない。


そして今、この教室内で一番中心となっている人物千賀は


「なら、私は今回もし仮に参加するとしたら、わざとビリを取ります!

ブルマはいてさらし者になるぐらいなら、集団処刑ウケた方がマシ!」



とまで言い切りよった。

えらく漢気ある発言だ。



「え?それじゃ…。」


「おいちょっと待て!」


罰ゲームにブルマをはくいう事は、それは余計に運動会で負けるということを意味していた。


「あんたさ、そんなことして余計に自分らの首絞めてることに気が付かんの!!?

ブービーの罰ゲームがブルマはくって正気!?私は絶対無理だわ!!」



「おまえそんなにもブルマが嫌なのかよっ!!?」


もういい加減ブルマから観点は外してほしいところだが、そうはいかないようだ。


「じゃあもし、あんたが女で産まれてきたとして、ブルマはきたいと思う!?」


「…え?……えーっと…。」


「あんな下着と同然みたいなものを体操着だと言われて納得いく!?」


「…」



「私はイヤですね!」


福田たちはそこまで言われると何も言い返せれなくなっていた。



「だいたい!そこまでブルマがいいいうなら、あんたたちがブルマはいて運動会に参加すればいいじゃないの!!」



「え?」


「……いや…。それはちょっと……。」


千賀にそう言い返されて、福田はきょとんとしていた。



「ちょっとって何よ!?

あんたたちだったら、あんなクソダサいブルマはいていても堂々一位は取れるんでしょ!?だったら、あんたたちだけでブルマはいて運動会に出ればいいじゃないの!!」


「あのな、普通に考えて…。」


「そうね。普通に考えた結果、そんな運動会なら私は参加しないわ!

そんなキモイ運動会に参加するぐらいなら、私は家でアニメ見る!じゃ!」



千賀はそのまま、教室を出ていった。



そしてその福田の隣にいた宅幹一は


「俺、絶対ブービーとるわ!ブルマはくの楽しみだ…ゲへへへへへっ。」



と気持ち悪いことを言っていたが、このクラスにいたほとんどのものはそんなキモイ発言が飛び出ているにもかかわらず、ほぼ全員が幹一の発言のことなどスルーな状態だった。




そして真逆な行動をとったのが、



「俺、今回パスするわー。足に自信ないしー。」


と言いながら、要領よく教室を出ていこうとする藤原巽。


「おい!こらまて!あ、俺もブルマイヤなんで辞退する!じゃ!」


結局、俺まで教室を出ていくことになってしまった。

我ながら「なんだそりゃ?」と周りからそう突っ込まれそうな滅茶苦茶な理由だったが、この教室を出ていくならクラスメートのほとんどがポカーンとしている今しかないと思った。

それに俺だって、あんなもの着用するのはさすがにイヤだというのは本心だ。


まぁ俺自身も運動会のことなど、どちらか言えばどうでもいい思っていたからな。



それ以降の運動会会議に関して、俺は何も知らない。


ただのあとがき


実は私もブルマやスク水に関してはホント疑問でしかなかったですね。

今では解決してきたとのことで、ホントによかったと思います。

もし未だにブルマが続いているとなると、自分の娘がわざと体操服忘れたとか、わざと中学のジャージで参加してるとかを、親である私が担任から怒られても自分の娘の行動を放置してた思うもの。



本当にブルマの歴史に終止符を打ってくれた方には感謝です。


私もブルマ世代でしたが、どうしてもその思いを語りたいと思って、今回ここで書かせていただきました。実際ブルマを使用していた元少女がどう思っていたかの意見をつづったものです。他の子がブルマについてどう思っていたかは判りませんが、私はブルマという存在そのものが恥でしかないグッズだったなと思います。

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