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なんで私が休日出勤? (奥宮香理)

なんでこうなってしまったんだろ?




奥宮香理は無理やりある場所まで連れてこられていた。




私なんてクラスの最底辺だから、代表なんてありえないだろうが!


女子クラス委員である尾高美知子は詳しいことはよく判らないが、うちのクラスを学級閉鎖にしてしまった要因の中心人物と聞いた。今でも拘束されているらしいからどうであれ、


その場合はクラスの女子学級書記が繰り上がって代表になるのがおおよその筋なはずなのに、あの女はやっぱり無理やり回避しよった。いつもあの女は面倒くさいことは他人に押し付け絶対的に回避する女だ。

それでいて、学級書記など、あくまで自分が二番手か3番手辺りですむような役職に就き、適度の教師受けして、地味に信頼を勝ち取ってばかりなずるい奴だ。


ホントいいとこどりしかしない!



黒島美由貴!



あいつホントに許せない!





担任にもお世話になったから、葬儀に出るのはいいとしてだ。問題は送迎の車。


なんで私が委員長の勝島と一緒に隣同士で車に乗ってるんだ!?


そして、なんでいきなりクラス代表で担任堀の葬儀に出る羽目になっているんだか…。


いろんな先生が乗り合わせていく中で、私らが乗った車はよりにも一番狭い車の軽。

3組の谷井田先生の車だった。担任の堀より若い女性の先生故にその車いうのもうなずけるが、


「ごめんね。女の子が一番細身だから、真ん中でお願い。」



と私がセンターを指名されて、左にいる委員長勝島と体べったりな状態で、ホント気まずかった。いつもだったら、「うわっバイキンがついたっ!きったねぇっ!」だの大声で言われるのが日常だが、さすがに同じ車に先生が3人も同乗していては、イヤそうな顔してたとは感じたが、さすがに声に出しては言いはしなかった。


かといって反対側にいる教務の吉川先生側によりたくても無理なので、結局ぎゅうぎゅう詰めに…。ちなみに助手席にはナビとして、堀と仲が良かったと思われる5年4組の佐野先生。私のクラブ活動の先生で、校内一の美人先生とも言われてる先生だ。


このメンツでかなり狭い軽自動車に乗っての移動が何よりも苦痛だった。


あまりにも近すぎて、勝島が私にくっついているのがどれだけイヤそうな顔してるのか?言う確認すらできなかったし、私もホントに気まずかった。



なんでこうなったのかはよく判らないが、

朝、家の前にいきなり谷井田先生の車が迎えに来ていたのだった。

そしてうちの母が慌てて、私に黒い服を着せて、そのまま車に乗ることになったのである。


事情は車の中に乗ってから、吉川先生に聞かされた。


女子クラス委員の尾高は学級閉鎖の渦の中心人物っぽいようなことと、書記の黒島は何等か都合がつかないことで断られたとのこと。



て、葬儀関係以上のことで都合がつかなくなる用事っていったいなんだよ!?



というのが最大の疑問である。



があの美由貴のことだ。

自分にとってなんもメリットがない面倒なことは絶対にやらない主義だ。

美由貴ならホント斜め上を行く理由をつけてまで、さぼることを考えるであろう。


今回の堀の葬儀にしてもだ。


大好きな竹本先生なら、自ら進んで代表で行きそうだが、相手は堀だ。

成績至上主義で、子どもの気持ちは二の次いう態度があからさまな態度が常に出ていた言うのはクラスの誰もが判っていた故に、好きになれないのも至極当然だ。


そんな堀が相手でも、それでもやっぱり美由貴のその態度は堀の斜め上を行くほど、あからさますぎる態度だ。


ああ、委員長が近松だったら、あの女は喜んで参加したんだろうな。


多分、勝島も美由貴のことは怒っているだろうなということは安易に予想がついた。



私たちの役割はお焼香をあげて、飾り花を棺桶に収めるだけで、すぐ終わった。



が大人たちはいろいろ挨拶があるとかで、いろんな人と社交辞令でなんか喋っているので、まだ帰るには十分に時間があった。


私たちはこの役割が終わるまで人事すら口きいてない。


当然だろうな。


一応、クラス委員長というクラスカースト一軍ギリギリとカースト底辺ですら除外されている身分の差。

普通の王国では顔すら合わせないほどの差はある。



ただ、そんな中で勝島に話しかけるチャンスは、私も今しかない思った。


「あのさ勝島…」


「ん?」


「いきなりでほんと申し訳ない…」


私はそれでも勝島との問題はここでなんとかしたいと思った。

大丈夫、勝島は近松とは違って人間だ。

普通に話し合いはできると思う。結果はどうであれ、そこまでひどいことにはならないはず。

いつものことを考えるとそういう根拠などどこにもないが、勝島に今なら普通に会話できるとは思った。

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