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俺らが去った裏側では?(尾高美知子)

私はいったい何につまづいて自分が転んだかを確認してみると、私自身も驚いたことにすでに倒れている人間につまづいて転んだのであった。


「なんなの!?これ!?」


おばさんは私たちの状態を見て、やはり変だと思っているらしい。

それはそうだ。



どおりでさっき変な声が聞こえたわけだ。


そして暗がりであまりよく見えなかったが、その倒れていた人物は、


「ギャー化け物――――っ!!」



顔中傷だらけで、それも原形すら全くとどめてないようで、すでに誰かすらも判らない顔をしていた。これ、整形しても元に戻らないのでは?と思えるレベルだった。



「ちょっとあなた!なにをしたの!?この子傷だらけじゃないの!?」」


とおばさんは私に聞いてきた。


「…」



そんなこといきなり聞かれても私もこいつのせいでここでつまづいただけなんだから、何もこたえられない。


「いけない!救急車呼ばないと!あと警察!」



おばさんのその警察という言葉を聞いて私はさすがにやばいと思った。

おそらく、おばさんは私がこいつを殴った犯人だと勘違いしている。

すぐ逃げないと大変なことになる!

立ち上がろうとしたその時だった。



「キャー!どいて――――!!」



ドン!



私はその瞬間何かにぶつかってまた転んでしまった。


「ぎゃおっ!」




幸い、さっきの化け物の腹か太ももどの部位かは判らんが、そいつの体がクッションになって、頭を直撃することはなかったがもんだいは…。


そのぶつかってきた本人もそのまま転んでしまい、私はそのぶつかってきた者の股座を顔に押し付けられた状態となった。


元々股座いう部位がVなだけに夕方で風呂入る前のそこは滅茶苦茶臭い。それどころか、股座の部分がまるでおもらしでもしたかのように、すっごいベトベトに濡れてるけど…まさか……


「うげぇーーーーーーーーっ!!ケホッケホッ…。」



と叫んだ瞬間、見事なぐらいにそいつの股座で、ほぼ私の鼻と口をふさいだ状態となってしまった。つまりはだ。私の口内におしょんの液が…?


もう物理的にも臭いし苦しいし、まともな神経ではいられなかった。





「痛―い―。っていやあ―――――――!」


私の顔の上に乗っかっているおもらしさんもようやく事の次第が判ったらしく、我に戻って急いで立ち上がった。


「ごめんなさいね。急いでたんで。」


だれだよ!?このおもらしヤローは?


辛うじて何とか顔を見てやろうと顔を確認したら、半端なしに驚いた。

相手はなんと規世だった。



「…え?・・み・・美知子……?」



「…ケホッケホッ……あんた規世…!?」



規世の方もまた私の顔を見て驚いていた。


私はあの時、里奈に抱き着かれてほとんど気絶した状態でいたから、詳しいことは覚えていなかったが、どうもその様子だと、規世は先ほどそっくりさんをしている最中におもらししたということは判った。


あの時、誰かがおもらしをしたということは聞いていたけど、それがまさか規世だったとはね。


相手が規世だと判ると、それとともに私の怒りがふつふつとわいてきた。

いつもは明らかに自分より劣っていてかつ、確実に勝てる相手にしか攻撃をせず、他はいつでも私の味方をしてくれるようにしむけて行動していた。その他大勢ポジの一人として置いていた規世にもあえて危害は加えていなかった。だが、自分にここまで屈辱的な危害を与えてきた相手に容赦する必要性はなしと今みなした。

それに今考えればだ。規世は絶対に自分だけは手を汚さず、自分のイヤなところは進んで避けて通る節があるため、私目線では全然使えない奴だ。まぁかくいう私も大人の前ではお利口さんキャラを保つために、この女と同類とはいえる。しかし、私と規世は違う。規世は規世であり、私ではないのだ。規世が私のような素晴らしい人間と同等に真似をすることはもはや許せない!


いい歳しておしっこ漏らすような奴はすでに虫けら以下だ!


どーせ今ここにいるのは、規世一人とどこの誰だか知らない化け物一匹のみ!あー、あと通りすがりのしがないおばさんもいたっけ?はっきり言って私目線どうでもいい奴しかいない世界で私はどう思われようとどうでもいい!

それなら今はお利口さんぶる必要はなし!そうと決まれば思いっきり素が出せる!


遠慮なく戦わせてもらう!


「くっせぇなぁー!小6にもなって、おもらしして恥ずかしくないのかよっ!」


「なんですってぇー!そのおもらしパンツに顔面直撃して、その水滴を口に含ませた口で、生意気に口答えしてるんじゃねぇよ!お前の方こそ口くっせーんだよっ!!」


「んだとおらっ!?パンツくさい分際で偉そうなこと言ってるんじゃねぇよっ!!」



「だからー、おしっこ口に含ませた口で、つば飛ばして喋るなー!マジくっせ―!!」



ホントに罵詈雑言の嵐だ。



「あのさ…。…お前らマジ臭いんだけど…」



しばらく黙っていた化け物が生意気にも私に意見してきた。

化け物までもが私をバカにしてきたことにはホント侵害だ!


「ああん?なんか言ったか!?」


さすがに怒りが頂点に達してきた。



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