ヤーさんに怖さで勝ちました(無自覚)
ニャー(私)は都内の偏差値56のごく普通の高校に通っている
そんなニャー(私)とお友達の日常だ
友達のB子のお父さんは鬼警部だ
ブルドックみたいな顔をしてるけど笑うと可愛い
ある日、お父さんが愛車のしょぼい軽自動車にB子をのせて走っていたら
黒くて大きいベンツに”こつん”と触れてしまった
特に傷が付くほどでもなく触った程度だ
警察官であるお父さんは「ちょっと謝ってくるわ」と言って車から降りて
ベンツを覗き込むと黒いスーツを着たどう見てもヤーさんな大柄な男5人が乗っていた
普通の人にとってはもう大ピンチである。
しかしヤーさんたちはその職業上の感でお父さんが”ただ者”ではないことに一瞬で気が付いた
同時に怖い顔にビビり負けた!
「いやー、すいませんね」と言うお父さんに対して
ヤーさんたちは「気にしないでください」、「何もなかったことにして別れましょう」と
ひきつった笑顔で口々に言った
軽自動車に戻ったお父さんは「あの人たちいい人だなー、笑って許してくれたよー」と嬉しそう
自分の雰囲気と顔の怖さで勝ったことに全く気がついていないB子父であった
-終わる-