06:天野香織。③
スマホが圏外であっても、連絡を取り合えるようになっている陰陽師専用のスマホで、奏多は祖母に電話をかけた。
「奏多、その四角い物体は何じゃ?」
「スマホ。今は知りたいことを車に入っている紙とペンで書いておけ」
「どこにあるのじゃ?」
「麻代、ちょっと美琴は平安時代くらいまでの文明までしか触れてこなかった可哀そうな子だから俺の電話が終わるまで世話をしてくれ」
「それどこで生きていたの?」
美琴のことを麻代に任せ、少し離れた場所に立った奏多は繋がった音が聞こえてスマホに集中する。
『なんだい? 奏多』
「なんだい、じゃねぇよ。何であいつらをこっちに送ったんだよ」
『そりゃ、除霊をするために決まっているじゃないか』
「そういうことじゃなくて、どうして俺なんだよ。ばあちゃんのところの方がやりやすいだろ、あれは特に!」
『孫を鍛えるための愛の鞭さね』
「なら飴を持ってこい!」
キレている奏多に対して、奏多の祖母は適当にあしらっていた。奏多と彼の祖母では、確実に性格の相性が最悪だった。
「俺は絶対に祓わないぞ」
『まだそんなことを言っているのかい? もう少し大人になりな』
「十分大人だろ、面倒なことを他の人に回しているからな」
『バカ言ってんじゃないよ!』
「言ってねぇよ!」
陰陽師として祓うことを当たり前とし、人々の安全を守る行動理念を持っている祖母と、陰陽師として適切に仕事をこなすことを信条としている奏多、どう考えても二人はかみ合わない。
『そもそもあれが祓えるのは十二天将くらいなものだよ。あんたが祓う以外に何があるって言うんだい』
「それなら他の十二天将に頼めばいいだろうが」
『それだともしその子に何かあったらどうする気なんだい!』
「んなこと俺が知るわけがないだろ! 陰陽師は神でも万能な人間でもないんだぞ!」
『力を持っているのにそれを正しく使えとあれほど言ったじゃないか! あんたのそれは人殺しと何ら変わりないよ!』
「そんなんだから陰陽師は減っているんだろうが! 一人の陰陽師が酷使されている現状を作ったのがその考えだろう!」
『あんたは酷使されても生きていけるんだから他の陰陽師の分まで働けばいいさね!』
「俺を殺す気かよ!」
奏多の祖母の声は麻代たちに辛うじて聞こえるくらいに大きく、奏多と祖母の喧嘩腰の会話を麻代たちは見ていた。
「……私は、迷惑だったかな?」
「気にしないで、いつものことだから。奏多とおばさまは決定的に陰陽師としての考え方が違うからね」
憑かれている張本人である香織は奏多の方を見ながら居心地が悪そうにしているが、麻代は見慣れた光景として見ている。
『はぁぁぁっ……』
「電話口で大きなため息を吐くな。するなら電話口を塞いでからしろよ」
『聞こえるようにやってるんだよ』
「なお悪いわ!」
『こんなのが土御門の次期当主とは、あたしゃ死んでも死にきれないさね』
「はっ! それなら死ななければいい」
『できるならやっているよ!』
「じゃあ言うなよ……」
奏多は祖母の言葉にそう愚痴りながら、結局は祓わないといけない流れになることが嫌だった。
日々亡くなっている人の数や、人が増えたことでの怨念が、今の陰陽師で対処するにはあまりにも過酷なことだと陰陽寮で言われている。
陰陽寮がとれる方法は二つ。陰陽師の数を増やすか、犠牲になる人を見殺しにするか。どちらが簡単に済むのかと言えば、どう考えても後者であった。
奏多は目の前で人が殺されそうになっていれば助けるくらいの心は持っているが、それでも後者寄りの思考を持ち合わせていた。
「俺が土御門の次期当主じゃなくてもいいだろ。他にも和音と昌がいるだろ。そっちに任せればいい」
『あたしの孫にそんなことをさせれるわけがないよ!』
「俺もあんたの孫だけど?」
『あんたも分かっているだろ? 土御門当主の厳しさを。あの子たちにそれを任せるのは酷な話さね。何より、あの子たちは陰陽師として大成することはないよ』
「そんなもの、他の陰陽師にサポートしてもらえば形にはできるだろ。それに俺とは違って二人はばあちゃんの考え方だ。そっちの方が土御門家としても都合がいいだろ」
『それができていれば、あんたの母親は立派な当主になっているよ』
奏多の祖母がそう言うと、二人は数秒だけ沈黙が流れた。だが奏多から口を開いた。
「ふぅ……、とりあえずはあの守護霊擬きは俺が引き受ける、それでいいな?」
『最初からそう言えばいいんだよ。とにかく、頼んだよ』
「はいはい」
結局、引き受けることになったことで、このパターンを早々に止めなければと奏多は思った。そして麻代たちの方を向くと、麻代たちがこちらを向いていることに気が付いた。
「待たせたな。喜べ、麻代。お前の思い通りになったぞ?」
「わぁ、奏多は優しいな~」
「地獄に落ちろ」
奏多は麻代の煽りに毎度イラっとしながら、香織の方に視線を向けようとした。
「こんなにも書けたぞ!」
「こんなに書くことがあるのか?」
だが美琴が嬉しそうに奏多の前に来てびっしりと書かれた紙を見せてきた。それを奏多は受け取って目を通すが、明らかに麻代から言われていることもあった。
「これは帰ってからだな。……今はあっちを片付ける」
「あっち、とはあの娘に取り憑いているものかの?」
「あぁ」
奏多と美琴はそう会話して香織の方を向いた。香織は二人に見られていることで奏多の方を見ることにした。だが、二人は香織というよりは、少し上の方を見ていた。
「どう思う?」
「あの娘に取り憑いている、というわけではなかろう。あれは血の呪いじゃな」
「俺も天野さんに触れた時にそう思った。血に、魂に、しみついている呪いだ」
「それは厄介じゃの」
「あぁ、厄介だ」
奏多と美琴の意見は一致していた。だが、一致しているゆえに厄介なことだと二人は思っている。
「美琴の力なら、どうにかできそうか?」
「無理じゃな。娘に取り憑いているものを祓うことはお主も簡単にできるじゃろうが、根本的な解決にはなっておらんからな」
「そうだよなぁ……」
祓うことを積極的にしない奏多だが、やるのならば二度手間にならないようにする。だからこの件については悩んでいた。
「一体、香織には何がついているの?」
二人が黙り込んだのを見て、耐え切れなくなった麻代は奏多に話しかけた。これを聞かれた奏多は少し考えてから口を開いた。
「天野さんは、普通の悪霊とは違い、成長が異常に早い悪霊に取り憑かれている。だから少し放置しておくだけで強さが桁違いになる」
「それなら、今すぐに祓ったら良いんじゃないの?」
「それができたらここまで悩んでいない」
悪霊のことをほとんど知らない麻代にとってはそういう認識だが、奏多と美琴にとっては祓うことに一番質が悪い悪霊だった。
「天野さん、少し質問してもいいか?」
「うん、私が答えられることなら答えるよ」
今は美琴との認識があっているのかどうかを確認するために奏多は香織に質問することにした。
「あなたの家族で、早死にした人はいるか?」
「……父は、私が生まれてからすぐに亡くなったよ。それに父方の母も、父が生まれてからすぐに亡くなったみたい」
「もしかして、子供ができたらすぐに亡くなる人があなたの周りでそれなりにいないか?」
「う、うん、私の父方の家系が、早く亡くなる人が多いよ」
「全員が一人っ子か?」
「ううん、一人っ子なところはないかな」
「なら子供の人数は一緒か?」
「うん、そうだよ。全員が子供が三人絶対いるようになっている。親戚集まりとかだと、何か呪いにかかっているのかなって言われているよ」
その言葉を聞いて、奏多は美琴の方を見た。美琴も頷いたことで、二人の意見は確信に変わった。そして奏多は香織を見る。
「天野さん、あなたの家はある血筋を引き継ぐもの、全員が呪われている」
「……全員が?」
「そうだ。天野さんだけではなく、たぶん天野さんの父親も、祖母も、全員がその呪いによって亡くなっている。天野さんの姉妹か兄弟も、おそらくは呪われているだろう」
奏多の言葉を聞いた香織はどう反応したらいいのか分からない表情を浮かべていた。
「……でも、父も祖母も、亡くなった原因は病気とか事故で、統一性はないよ? それに呪われている私の体は特に異常はないけど……」
香織は奏多に言われるまで自身が憑かれているとは思っておらず、呪われていると言われても何か体に異常がないためイマイチ奏多の話を信じられないでいた。
「今は体に異常がないだろう。……だが、これほど成長していれば、体に影響を与えない方がおかしい」
「おそらく、この娘たちが悪霊のたまり場に行っていたことが原因じゃろうな」
「えっ、どういうことですか?」
美琴の言葉にすぐさま麻代は反応した。
「この憑いている悪霊に限らず、悪霊は人間の魂の他に悪霊も喰らって成長することができる。そなたらは悪霊を効率よく与えていたようじゃな」
「これに懲りたら心霊スポットに行くのはやめることだ」
美琴に続いて奏多もそう言うが、麻代には全く効いていないようであった。
「えぇ~、それは無理かな。だって心霊スポット参りってハラハラドキドキして楽しくない?」
「そんなことを言うのはごく少数だ。バカなこと言ってんじゃねぇよ」
やはり頭のネジが外れているなと奏多は麻代に対して思いながら、香織の方を再び見てこれからどうするかを話し始める。
「天野さん、あなたのそれは専門家でも簡単に祓えるものではない。血に刻み付けられた呪いは悪霊が憑いているのとは訳が違う。まず、最初に聞いておきたいんだが、天野さんはその呪いを解きたいか?」
「…どういうこと? 呪いは悪いものだから、解かないといけないんじゃないの?」
奏多の話に訝しげな表情をしながら香織は答える。
「本来はな。だがその呪い、というよりは契約と言った方が良いか。おそらく、それは何かの取引をしたんだと思う。話を聞く限り、子供を絶対に三人作れるようにする代わりに、三人目の子供ができれば命を差し出す、みたいな。だから天野さんがそれで良いと言うのなら、俺が何かをすることはない」
「……出生率が低い一族だったから、みたいな感じなのかな?」
「さぁな。それは昔の日記やらがあれば分かりそうだが、正確なことは分からない。ただの憶測にすぎない」
奏多の言葉に香織は黙り込んで考えている様子であった。奏多としては香織がどちらの選択をしても良かったが、これから麻代とつるんでいくのなら、確実に祓った方がいいものであると認識している。
「……その呪いは、私だけじゃなくて、姉や妹、従妹にもある可能性があるのかな?」
「それはあなたが一番分かっているはずだ。あなたのいとこの親がどうなっているかで、その呪いが全員に受け継がれていると判断できる」
「……うん、全員が呪われている。そのお祓いをお願いしても良い?」
すぐに呪いを解いてもらおうとせずに、考えてからそう判断した香織の考え方に奏多は少しばかり称賛した。普通ならば呪いの影あればすぐにでも祓ってもらおうとする。
「良いぞ。だが、三億円だ」
奏多は親指と人差し指と中指を立てて三の数字を手で表してそう言った。その奏多の言葉に、香織を始め、奏多を除いた全員が固まった。最初に口を開いたのは、香織であった。
「じょ、冗談だよね……?」
「何を言っているんだ? 一族の呪いを解いて寿命を延ばせれるのなら、それくらいは安いと思わないか? 何より、こっちは命がけでやっているんだ。それ相応の報酬がなければ動けない、ボランティアじゃないんだからな」
陰陽師界隈でボランティアのように動いている人間は少なくはない。だが、それをすれば陰陽師として仕事をしている者にとっては商売敵のように扱われる。
それは奏多も例外ではなく、奏多は自身を決していい陰陽師とは言えないと自負している。しかし、それは陰陽師のことを第一に考えた結果である行動だ。
「また除霊から逃げようとしているの? いい加減にそう言うのはやめなよ? さっきおばさまから言われているでしょ? またおばさまに言うよ?」
聞き飽きたと言わんばかりに麻代が奏多に文句を言っているが、それでも奏多にとっては引けない一線がここにあった。
「陰陽師は決して神ではないし、必ず人を助けないといけない使命を背負っているわけではない。だからこそ、それ相応の対価で動かなければ陰陽師は人助けの道具だと思われるかもしれない。人々が当たり前のように陰陽師に頼り、その過労がたたって陰陽師が動けなくなって災害が起これば陰陽師のせいにする可能性も出てくる。陰陽師の価値は決して低くしてはいけない。それに、お前らは陰陽師が人々を無償に助けた先に何をしてくれる? お金でなければ何をする」
奏多は陰陽師が人々の生活になくてはならない存在だと理解しており、その陰陽師が少しでも楽に生きて行けるように考え、行動している結果、こうした言動に繋がっている。
「……分かりました、そのお金は私が払います」
「凜乃⁉ 私のことなんだから良いよ!」
奏多の発言に最初に口を開いたのは凜乃で、凜乃が払うと言い始めたのだ。それに香織が驚いて止めようとするが、凜乃は首を横に振る。
「ううん、友達として助けたいから、助けさせて?」
凜乃は香織に向けて微笑むが、香織はそれを受け入れるつもりはなかった。
「これは私の問題じゃなくて、私の家族の問題だから凜乃は巻き込めない」
「いつもこんな弱虫な凜乃のことを助けてくれているから、これくらいはさせて」
香織と凜乃の問答はいつまで経っても終わりそうな雰囲気がないことは奏多は理解した。しかし、それを一切見ずに奏多の方を見ている麻代のことにも気が付いている。
「奏多」
「……なんだ?」
麻代の冷え冷えな声音に、その場は一気に静かになった。奏多はその声に背筋が凍える感覚を覚えながら返事をした。
「やって?」
「なら金を払え」
「やって?」
「……世の中金だ」
「やって?」
「……ちゃんと対価を貰わないとな」
「やって?」
「……金を払うのが嫌なら他の人にやってもらえ」
「最後だよ? やって」
三回目から笑顔で言葉を発していた麻代に、奏多は震え上がった。麻代のことを幼馴染だから知っているからこそ、これを拒否すればとことん嫌なことをされることは分かっていた。
奏多としても金がないからと言って決して助けないつもりはない。ただ陰陽師の価値を下げないために言っている建前で、陰陽師の価値が下がらずに、面倒じゃなければ祓うつもりでいる。
「……分かった。だが、五万だ。無償は許されない」
「奏多、タダ」
「……そんなにお金がないのか? それなら今回だけはタダでいい」
「さすが奏多! 太っ腹だね!」
「ははっ、地獄に落ちろ」
「一緒に落ちようね」
「お前が落ちるさまを見れるのなら喜んで行ってやるよ」
「プロポーズ?」
「どこにプロポーズの要素があったんだよ……」
なんやかんや麻代といると、麻代の思い通りになってしまった奏多はため息を吐かずにはいられなかった。除霊以外のことでも、麻代に引っ掻き回されることが多かった奏多は、もはやどうでも良くなってきた。
「三億円は無理だけど、できるだけお金は払うから、タダじゃなくていいよ」
奏多と麻代のやり取りがあっても、香織はきちんと対価を払おうとする。だが、それを良しとしないのが麻代である。
「いいのいいの、奏多はグレているだけだからタダで除霊しても気にしなくていいって。小さい頃の奏多なんか、『お前に取り憑くやつはすべて俺が祓ってやる。だから俺の――」
「おいぃぃぃっ! 何勝手に人の恥ずかしいことを言おうとしているんだよ⁉」
「えぇ~、いいじゃん。今よりは断然格好良かったよ?」
「昔の話だ。夢に生き続けるにはこの世界は辛すぎる」
「中二病?」
「ぐっ!」
「でも、私は夢を追いかけていた奏多の方がイキイキとしていたと思うけどなぁ~」
麻代の言葉に思うところしかなかった奏多は黙った。そこまで陰陽師の事情に突っ込んでいなかった麻代に核心をつかれたものの、今更変わるつもりはなかった。
「とりあえず、除霊とまでは行かないが、手は打っておく」
「うん、お願いします」
奏多は嫌な話題を無理やり変えて本題に戻り、香織の方を見ながら美琴に話しかける。
「……美琴、天野さんの体に刻み付けられている呪いを壊せたとして、天野さんの子供は呪いを受け継がないと思うか?」
「無理じゃの。それは概念や事象に近い契約と見た。その娘の呪いを破壊したとしても、娘は長生きしてもその子供はそうはいかんな」
「だよな。……天野さん、あなたにかかっている根本的な呪いはそう簡単には壊せない。だから今はその一時しのぎとして、その悪霊を除霊する」
その言葉に香織は頷き、奏多は数歩下がった。
「麻代、江見さん、下がっていろ」
「そこの娘たちはワシに任せておけ」
「あぁ」
一瞬で片づけるつもりである奏多ではあるが、それでももしもの時のために麻代と凜乃には下がらせて、その近くに美琴がついた。
「茶猪、出てこい」
『ようやく俺さまの出番かぁぁぁっ!』
奏多の言葉に、どこからともなく人以上の大きさがある茶毛の猪が奏多の隣に現れた。前回の水未や藍蛇のような十二神将の式神だが、今回の茶猪は少し違っていた。
「わお、見えるね」
「う、うん、見えてるね……!」
前回は鏡越しでしか見えていなかった麻代と凜乃であるが、直接式神の姿が見えていた。そのことに麻代はともかく、凜乃は少し興奮していた。
「貫け」
『任せなぁっ!』
大きく鼻息をふいた茶猪は奏多の指示で香織に憑いている悪霊に向けて突進していく。だが、それを見ていた甲冑の騎士は人では聞き取れない奇声をあげながら、剣で茶猪を貫こうとする。
『そんななまくらで俺さまを貫けると思うんじゃねぇよぉっ!』
茶猪と騎士の剣が衝突した瞬間、周りに衝撃が走った。その一番近くにいる香織に衝撃が向かわないように奏多は結界を張って守る。
『そんな実力で、俺さまの前に立つんじゃねぇよッ!』
そして数秒間だけ拮抗していた茶猪と剣だが、騎士の剣が粉々に砕けて茶猪は甲冑の騎士に突進した。
突進を受けた騎士は、突進された瞬間に全身が粉々にはじけ飛んだことで、完全に甲冑の騎士の気配が消えた。
『ふんっ! その程度で俺さまに剣を突き立てようなんざぁ、……一兆光年早いんだよっ!』
「それは時間の単位じゃねぇよ」
『それだけ無駄な話ってことだっ! 俺は戻るぞ!』
「あぁ、ありがとな」
『次はもっと骨のあるやつと戦いたいものだなっ!』
「善処する」
そう言いながら茶猪は姿形も消えていった。