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勇者パーティーから追放された荷物持ちの冒険者  作者: 紫 ヤタガラス
3章 聖女編
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ザンサク完全復帰

 スシルタからの許可を得たのはアレク殿と話し終えた5日後だった。

 お見舞いにはカムも次の日普通に元気そうに来たので俺は安心していた。久々にバステアが拠点とするギルド部屋に降りるとバステアが俺を見つけて


「よう。この使えないクソ荷物持ち。ただ飯生活はよかったかよ」


「怪我人が治って久々に会うやつにはく台詞じゃないね。バステア」


 俺は嫌味を言うバステアに対し、嫌味でかえす。


「ふん。実際貴様のせいで忙しかったんだから嫌味ぐらい言わせろや。お前のせいで集めていた戦力の大半がやられて今は治療中よ。アラマがつきっきりでな」


「それはガルダラスの森に出る魔物を退治しに行ってそうなったんだろ?俺には別に関係ない」


 俺がバステアに言うとバステアは


「ほう。そんなことを言いやがるのか。てめぇに向けられた刺客は結局この旧ギルドに来るんだぜ?それはわかってんのかよ?」


「ふん。お前が庇うとは思わなかったがまさか庇ってくれていたのか?これはこれは明日の天気は槍でも降るんじゃないのか?」


 俺はまたバステアに嫌味で返すとバステアは


「俺は命令してねぇよ。スシルタを慕う奴らがお前のことを庇ってくれとスシルタが頼んだからそいつらが庇っただけだ。だからスシルタもそいつらの治療にあたってる。それでお前のやつに戦力を削いだせいでこちとら魔物退治が遅れをとって今じゃゴブリンにオーク、ウルフがゴロゴロとガルダラスの森に嫌がる。ウルフ程度ならどうにでもなるだろうが今こっちにいる冒険者は弱すぎてオークまでは倒せん。だからガルを行かせようかと思っていたが貴様が降りてきたならちょうどいい。ガルダラスの森で魔物を狩り尽くしてこいよ」


 バステアが長々と説明した後俺に命令する。


「仕方ねぇな。テメェの命令を聞くわけじゃねえが俺が休んでいた間にスシルタを慕うそいつらが俺を庇っててくれたならその恩義は返さねえとな」


 俺はバステアに一言言った後部屋に戻った後リュックを担いでまずはアレク殿の部屋のドアをノックする。

 コンコン


「はいよ。いいでやすよー。誰でやすか?」


「俺だ。ザンサクだ。今からガルダラスの森に魔物を狩りに行くんだが」


「すいやせん。あっしは今回パスでお願いしやす」


 ・・・パスか。そうだな。アレク殿は今地下牢攻略と王様を助け出す作戦をまだ練っているんだろうな。なら仕方ないか。


「わかった。忙しい時にすまないアレク殿」


「こちらこそ。ついていけずにすいやせん旦那。次の機会があれば行けるようにしやすので」


 俺はアレク殿とドア越しに会話を終えると次はカムの部屋のドアをノックした。

よろしくです!

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