ガルダラスの森その後
「う、こ、ここは。俺は一体」
俺はガルダラスの森でテテスアに蹴られ続けて意識を失ってそこから記憶が
「あ!目を覚ました!ザンサク様!わかりますか?私です!スシルタです!」
俺がねていた側でスシルタがいた。
あれ?俺はガルダラスの森にいたはずじゃ
「よかったです!目を覚めて。カム様が必死にあなたをガルダラスの森からこのぎるど?とやらのあなたの部屋まで連れて来てくださったのです。あなたのリュックももちろん部屋の隅に置いてあります!」
スシルタは部屋の隅を差し、俺のリュックがあるのを確認させる。
「そ、うか。色々、悪かった、な」
俺は起きあがろうとするとまだ全身がズキズキと痛む。
「まだ起き上がらないでください!ザンサク様は3日間も目覚めなかったくらいに危ない状態だったんですよ。しばらくは絶対安静です。私とカムが交互に毎日お見舞いに来ますから無理はダメですよ」
「うっぐ。す、すまない。そ、れじゃ。世話に、なろうか。それで、この数日のこと、わかる範囲で、いいから教えてくれないか」
俺はスシルタに聞くとスシルタは
「そうですね。何から話せばいいか・・・。まずはカム様は私ともう1人の生き残った男性、ラダという男なんですけど私達を王国のこのぎるど?という建物に連れ込んだ後真っ先にあなたを迎えにガルダラスの森に行きました。そしてカムはあなたを数時間後王国にまで連れて来たのですがカムもボロボロでカムも今は安静にしています」
「そんな!大丈夫なのか!カムは!」
俺は思わず叫んでしまい、その衝動か軽く傷が痛む。
「うっぐ!」
「落ち着いてください。カム様は大丈夫ですから。明日になればきっと元気になっています。私のスキルで彼女を癒しましたから」
「彼女を癒した?」
「はい。私のスキルは他の魔法とは比べものにならないくらいの回復速度、そしてどのような傷であっても生きてさえいれば完全に治療することができるパーフェクト・ヒールです。私のパーフェクト・ヒールは1日に一度しか使えずそれ以上は使うなと頭に警告がくるのです」
なるほど。どんな傷でも癒す、か。それが聖女たる名のゆえんか。
「すいません。私のパーフェクト・ヒールでも死ぬほどの傷は回復できるのですが体力とかはどうもそのままらしくこれは自然治癒に任せるしかないのです。いやはや。聖女と呼ばれているのにお恥ずかしい限りです」
スシルタは頭をかきながら恥ずかしそうに言う。
「あ、すいません。話が脱線してしまいましたね。ですが私のわかる範囲内はそれくらいなのですがまぁ変わったことといえば」
「変わった、こと?」
「はい。バステア様?という男の方がやたらと私に声をかけてきます」
・・・え?バステアのやつ。まさかスシルタを、聖女をパーティーに入れようとしているのか?




