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勇者パーティーから追放された荷物持ちの冒険者  作者: 紫 ヤタガラス
3章 聖女編
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ザンサクVSクロゼム

「お前スキル複合体と言ったな?もしかして」


 クロゼムは笑い続けながら俺に言う。


「ああ。人間。貴様の予想通り我はダークハンド。そしてツブテノレーザー、二つのスキルを使うことができる。こんな風にな!」


 クロゼムは俺の想像した魔法剣を砕いて石ころくらいのサイズに変えるとレーザーのような勢いを放つ魔法剣の小さなクズを俺に飛ばす。


「うぐっ!」


「ほう。消えると思っていたがまさかつかえるとは。これはいい」


 くそ!この箱の中じゃ俺が想像した剣は全て実物になるから消滅したりはしない。だがこの箱を解除すれば森に転がる石ころレーザーを俺は無数に受けることになってしまう。


「考えている暇はないぞ人間。我にはまだ血が必要なのだ。人間の血がな。足りないせいでダークハンドは操ることはできるが麻痺毒の効果はつかえないんだよ。だから大人しく我の糧となれ!」


 クロゼムは俺にダークハンドを飛ばし俺の体を前のトリオ2人のように握りつぶそうとする。


「お前の攻撃を、その黒い腕で掴まれるわけにはいかないんだよ!」


 俺は能力解放したストレアで大きな剣を想像し、クロゼムの腕の両断を試みる。


「おりやぁぁぁぁぁ!」


「ふははは!頑張るではないか!人間!ふんっ!」


 俺の想像した巨大な剣を真っ向からダークハンドで受け止めるクロゼム。


「おぉぉぉぉ!」


「ぬぅぅぅぅぅぅん!」


 俺とクロゼムの攻防は数分続くが俺は更に巨大な剣に力を込め


「はぁぁぁぁぁぁ!」


「うっぐ、ぉぉぉぉ!」


 ダークハンドを両断し、ダークハンドが両断されるとクロゼムは尋常じゃないほど苦しむ。


「うっぐぉぉぉぉ!こんの、クソ人間、がぁぁぁぁぁぁ!」


「はぁはぁはぁ。どうやら、スキルを破られると、相当、苦しい、らしぃ、な」


 はぁはぁ。くそ、こいつ、こんなにできるとは思わなんだ。はぁはぁはぁ。さっきの一撃に最後の余力を込めてしまったからな。これ以上は、き、つい。頼む。倒れて、くれ

 俺はクロゼムにもう戦わないでくれと祈っていると俺の祈りが届いたのかクロゼムはかなり苦しんだ後地面に倒れ気絶した。

 クロゼムが気絶したのを確認した後俺はストレアの能力解放をとき、地面に仰向けで寝転ぶ。


「はぁ、はぁはぁ。なんとか、なって。よかっ、た。今回は、流石に、やばかった、からな。しばらく、休んでから、王国に、戻ら、ないと」


 俺は寝転びながら言うと、クロゼムのいる方角から物音がする。なんだ?俺はもう戦えないぞ。魔物とか勘弁してくれよ

 俺は魔物でないことを祈っていると物音がする場所から現れた人は俺のよく知る人物だった。

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