仮面族に封印されし強スキル
「貴様。褒めてつかわすぞ。我とてスキル保有者から剥がされるにはスキル発動中のスキルが破壊されるかスキル保有者が死なぬと我のような存在にはなれない。たとえ自我があろうともな。だから先程の攻撃のおかげで我は生まれることができた。貴様に感謝をしてやろう」
「感謝というわりにはなかなかの上から目線だな!」
俺はまたも無数の剣撃で人型となった黒い腕を斬りかかるが人型の黒い腕はそれをものともせず、クロのスキルだったダークハンドで自分に当たる剣撃を全て無効化していた。
「ふむふむ。なかなかよい剣撃ぞ。人間にしてはよくやるほうよな。褒めてつかわす」
「それはどう、も!」
今度は一点集中型で頭を狙うがそれも全てダークハンドで無効化された。
「ふ、ふふふ!実に気分がいい!我ながらこれほど我がスキルが強いとはな!前の保有者はうまく使いこなせてはいたようだがあまり使わないでいたからな。我はとても退屈していたのだよ!」
「ふん。何だその言い方は?お前はもともと意思があったような言い方じゃないか」
俺は人型になった黒い腕に言うと、そいつは笑いながら
「そうだ!我が名はクロゼム!仮面族に封印されていた強スキルよ!」
「強スキル?」
何だそれは?そんなもの聞いたことがない。ただでさえこんなスキル複合生物とやらが生まれて驚いているのに
俺が強スキル知らないことを察したのかクロゼムは
「我は気分がいいから教えてやろう。まず強スキルとはスキルよりかなり強きスキルのこと。そしてそれがなぜ意思を持つか。まぁ普通はスキルが意識を持つなどあり得んだろうな。だがそうすることをできるスキル使いがいるのだ」
「バカな!そんなスキルは聞いたことがない!それにそんなことをするなど外道のすることではないか!」
俺はクロゼムに言うとクロゼムは
「そりゃこんなことするスキル持ちなんだから頭がイカれているに決まっている。そしてそいつは仮面族で将来が見込みのある奴に我のような強スキルを埋め込み、スキルと意思疏通を行うことができる。我のようなスキルとスキル保有者はな!」
「まてまてまて。まず聞いてもいいか?」
俺はクロゼムに言うとクロゼムは「なんだ?」と聞きかえす。
「お前はもともと何なんだ?」
俺はクロゼムに聞くとクロゼムは
「仮面族だよ。そして我はスキルは強くても体が弱く使いこなすことが出来なかった。だからこそ我は意思をスキルに詰めるスキル使いに頼み我はこのような存在となり、そして新たにもう一つのスキル、そして人間のある程度の血を糧に新たな肉体を生成することに成功した。前のスキル保有者の2人は死んだがな」
クロゼムは笑いながら俺に言った。




