表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者パーティーから追放された荷物持ちの冒険者  作者: 紫 ヤタガラス
3章 聖女編
91/199

血を求めしスキル

 男の手を切断した後シロスの背中から生えた黒い腕は男の体を掴む。


「な。は、はなせ!この!」


 男は抵抗するが黒い腕はぐっと力を入れて男の体を握り潰していく。

 リーダー格の男がやられているのを見て3人組のうちの2人は恐怖のあまりか2人して地面に尻もちをついて恐怖していた。


「あ、ああ、あああ。り、リーダー」


 数分後そのまま握りしめられ態度がでかかった男は握りつぶされて死んだ。

 男を握りつぶした後、男の血を黒い腕が吸収したのかその血を養分に黒い腕はでかくなっていく。

 シロスは白目をむきながら


「チ。モット。チヲ。ヨコセ。ワレニ。チヲ」


「ひ、ひぃぃぃぃぃ」


 3人組の1人が怯えながら悲鳴をあげると黒い腕は悲鳴をあげた男を掴み、その男も握り潰し、最後の1人に手を伸ばす。


「あ、ぁぁあ、ああ」


 最後の男が怯えている間に俺はカムとスシルタに


「あの人には悪いけど今のうちに逃げよう」


 俺は2人に言うとカムは「はい」と返事し、スシルタは


「ザンサク様。不躾ながらお願いがあります」


「・・・大体予想はつくがあれを止めろとか言うなら俺には無理だぞ。俺は勇者じゃなくてただの荷物持ちの冒険者。あんな奴には、勝てな」


「大丈夫です。ザンサク様なら勝てます。私も微力ながらお手伝いしますから」


「いやいやいや。俺もサポート側なんだが。武器を装備できないんだって」


 俺がスシルタに言うとスシルタは


「装備できないだけで持つことはできるんですよね?持って投げるくらいならできますよね?」


「・・・確かにできるが。んー!あーもうわかった!こうなったらとことんやってやる!」


 俺はリュックから自動追尾型魔法剣を取り出した後、カムとスシルタに


「俺が奴をひきつけるから2人はあいつを助けて王国にもどれ」


「そ、そんな!無茶です!せめて私も残ります!」


 俺が2人に言った後カムは俺にいい、俺はカムの頭に手をぽんと置いて


「安心しろ。今までどうにでもしてきただろ。今回だってどうにかなるさ。それにカムがいなければあそこにいる男とスシルタが王国に向かう際に魔物に襲われたらどうするんだ?今はあの男は頭がちゃんと回っているかもわからんし道案内をさせるのも危険だ。だからカム。お前がついていてやってくれ。頼むぞ」


 俺はカムに言った後、カムは嫌そうな顔をしながらも


「・・・わかり、ました。でもザンサク!絶対!絶対に生きてかえってきてくださいよ!」


「当たり前だよ。俺はまだ死にたくないし気ままに冒険者したいからね。こんなところで死ぬわけないだろ。だから早くいきな!」


 俺は自動追尾型魔法剣ストレアを黒い腕に向けて投げて黒い腕が襲う対象を俺にするように仕向け、俺の方を向いた黒い腕を見た後俺は「今だカム!」とカムに指示を出し、カムは地面に座り込む男を手を掴んで引きずりながらスシルタと戦闘を離脱した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ