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勇者パーティーから追放された荷物持ちの冒険者  作者: 紫 ヤタガラス
3章 聖女編
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目覚めしモノ

 シロスが苦しんで数分、スシルタの祈りが終わると


「お待たせしました。あの、あそこで苦しんでいる方はどうするんですか?」


 祈りを終えた後スシルタとカムは俺とに近づき、スシルタが俺に聞く。


「あいつは。俺は止めたんだ。なのに無茶なことをして。敵でも止めたというのに。だから俺はもう奴がどうなろうとしらない。それに俺は実力で奴に勝てるわけではない。だからここは大人しくひこう」


 俺がスシルタとカムに言うと2人は「分かりました」と言い、俺たち3人は王国に戻ろうとするがそのとき別方向から知らない冒険者達が来て


「おいおい。あそこに頭おさえながら苦しんでる仮面をした奴がいるぞ」


 冒険者は3人組で3人組のうちの1人がいう。


「なぁ。あそこの冒険者?いやあれは勇者様が使えないと言っていた荷物持ちのザンサク?とかいう奴だったかな。これはいい場面に出くわしたんじゃないの?荷物持ち倒して仮面のやつも倒せば俺たち3人組、トリオーズの名はあがるってもんだぜ。なぁ!2人とも!」


 3人組のうち態度のでかい男が隣にいた2人に言うと2人の男も頷く。


「じゃ先にあの頭おさえて苦しんでる仮面やろうからしとめてやるか」


 態度のでかい男はシロスが転がりまわる方に向けて歩くと俺は態度のでかい男がシロスに近づくことを止める。


「やめろ!やつは今別の仮面男のスキルを取り込んで苦しんでいるんだ。無理にとどめを刺す必要がないだろ。それに無駄に刺激して何かあったら」


 態度のでかい男を止めようとした俺に態度のでかい男は


「うるせぇ雑魚!てめぇみたいな弱い奴が俺に命令するんじゃねぇよ。聞いたぞ!荷物持ちのお前は武器を装備できなくて道具を持ち歩くことしかできない無能だとな」


「武器を装備できないことは認めるが無能とは?俺にはスキル、シュウノウスルモノ、がある。だから無能ではないよ」


「はっ!荷物持ちがスキルを持ったところで何の役に立つ。荷物をおおくもてるくらいだろ?どうせな!」


 俺の言葉に聞く耳を持たず態度のでかい男はシロスに近づき、背中にそうびしていた大剣を抜くと地面を転がりまわるシロスに斬りかかる。


「よっしゃー!手柄もーら」


 最後の言葉を言う前に男の両手は何かに切り裂かれたかのように地面にぽつりと落ちる。


「・・・え?」


 男は何が起こったか把握できず叫ぶ前に思考が一旦停止していた。

 俺はその時シロスを見るとシロスの背中から黒い腕が一本生え、その腕が地面に転がる石ころを拾いシロスのスキルのような石ころを指で飛ばすとレーザーのような威力を放つ攻撃で男の両手を切断していた。


「な、な、な、なんじゃこりゃぁぁぁぁ!」


 男は切断された手を頭上にあげ驚いていた。

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