スキルを取り込む
「は、はは!なんだよ!びびらせんじゃねーよ!そう。そうだよな!流石にあれだけ体に穴あけられりゃそりゃ死ぬよな普通。は、はは!ビビらせやがってこのやろう!」
シロスはクロのスキル、ダークハンドが目の前で止まった後、ダークハンドが消滅するのを見てクロのいた方角を見るとクロは地面に倒れていた。
「へっ!化け物やろうめ。まぁいい。これで俺はやっとお前のスキルを奪うことができる」
シロスは倒れているクロに言う。
スキルを奪う?ばかな。そんなことできるはずがない。
「は!人間!俺が今から何をするか教えてやろうか。俺は今かなり機嫌がいいからな!俺は今からこいつのスキルを奪うんだよ!仮面族は同胞が死んだ場合、そいつの遺体に触れることでスキルを獲得することができるんだよ。だからこそクロには死んでもらう必要があったんだよ!」
「スキルを奪うなんて。たとえできたとしても制御できるはずがない!」
「は!これだから人間は。やったこともないことをできやしないと簡単に決めやがる。そんなもんしてみなきゃわかんねぇだろうが」
シロスは俺にいい、俺は
「馬鹿な真似はやめろ!自滅するだけだぞ!」
「ふん。万が一にも、もしも、ほんの僅かでも失敗する可能性があるとしても貴様には得しかないのになぜ止める?俺が自滅したら嬉しいだろ?」
「確かに嬉しいのはあるかも知れないがたとえ魔族であろうと目の前で馬鹿な真似をしようとしてる奴がいるならとめるだろ。まぁ人によるが」
「残念ながら俺は人じゃない。形は人だが魔族だ」
屁理屈を!クソめんどいなこいつ!
俺が思っている間にシロスはクロの体に触れる。クロの体にシロスが触れるとクロの体から丸い球体がクロの体から出てくる。
「見よ!これが仮面族が仮面族に触れた時だけ出るというスキルの玉だ!これを取り込めば俺はクロのスキルを使うことができる!だから!」
シロスはクロの体から出た丸い球体を体に埋め込むとシロスは苦しみ出す。
「ぐ、っお。こ、れは、なんで、こんな、体が、いた、い。あたま、が、われる」
シロスが苦しんでいる間にカムは目を覚ましたのか俺の近くにまで来て
「ザンサク。あいつは」
「あいつは白の仮面にクロスのマークがあるからシロスというらしい。さっきカムが戦っていた仮面の男と同族らしい」
「そう、ですか。それより!スシルタはどこですか!早く探さないと!あの仮面の男の苦しみ方。異常です!」
そうだ。奴の相手をするより早くスシルタを探さないと俺とカムはシロスがもがき苦しんでいる間にスシルタを探し始めた。




