テテスアからの刺客
俺とカムが音のしていた方にたどり着くとそこではもう1人のスシルタの護衛と顔に仮面をした男が剣で斬り合っていた。
「無事か!スシルタの護衛!」
俺が聞くとスシルタの護衛はこちらを向き
「ザンサク様!よくぞご無事で!」
俺に護衛は言った後仮面の男は
「よそみ厳禁」
油断したところを仮面の男は護衛の体を斬る。
「ごふっ」
「お前も終わり。早く聖女だせ」
「けっ!嫌だね誰が教会の、テテスアのつかいなんかによう!」
仮面の男はさらに護衛の体を突き刺し
「勘違い。私魔王様の命で聖女狙うだけ。人間如きにつかわれるおぼえない」
「ぐふっ。お前も人間だろうが。この仮面、野郎!」
もう一度仮面男が護衛を突き刺さそうとした瞬間俺は仮面男に向け石を投げ、仮面男は俺の投げた石を避けた後、カムが仮面男に斬りかかる。
「おりゃぁぁ!」
「新手。任務妨害。排除する」
仮面男がカムと斬り合っている間に、俺は刺されて地面に倒れているスシルタの護衛に近づき、リュックからポーションを取り出す。
「ほら。これを飲め。すまないこんな状態になる前に間に合わなくて」
「気にしないで、下さい。それより、もう1人の護衛とは、あえま、したか?」
「・・・ああ。あったよ」
「そう、です、か。彼は、彼は、苦しまず、に、逝けま、したか?」
護衛の1人は俺に聞く。俺がまだもう1人は死んだとも伝えずまるでわかるかのように。
「・・・」
「ふ、ふふ。そんな、大丈夫、ですよ。彼がもう、助からな、いのは、わかって、いました、から、彼は、スシルタ、様と、私を、庇っ、て、やつに、刺されま、したから」
「・・・すまない」
俺は護衛に言うと護衛は笑いながら
「気にしないで、下さい。不甲斐ない、私達、が悪いん、ですから」
「待ってろ。お前だけでも助けてやるから。そうしないとスシルタが」
俺が護衛に言うと護衛は「ふふ」と笑いながら
「安心、してください。スシルタ、様には、別れは、済ませました。私も、もう1人も。スシルタ様を、お守り、するには、弱いと、わかって、いても、私ともう1人が、ついていく、しかなかった、んですから。スシルタ様の、ことを、お守り、できるのは、微力でも、私と、もう1人、しかいません、でした、から」
そこまで護衛は俺に言うとポーションを差し出した俺の手を避けて最後にもう片方の手で俺の手を握り
「スシルタ、様はあちら、に隠れて、います。あとは、任せ、ました、よ」
俺に聞こえるくらいの声で言った後もう1人の護衛も生き絶える。
俺は2人のスシルタの護衛を助けることができず地面を思いっきり殴っていた。




