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勇者パーティーから追放された荷物持ちの冒険者  作者: 紫 ヤタガラス
3章 聖女編
82/199

スシルタを探せ!

 俺とカムは数時間及んでカゼバネを殺した後、少し休んでからスシルタの護衛と別れた場所に戻るとそこには護衛の1人が血まみれで倒れていた。

 俺は血まみれの護衛を見つけるとリュックからポーションを取り出し、護衛の口をあげて無理やり流し込む。


「こ、こは」


 ポーションを飲ませて数分後護衛は目を覚まし、俺を見た後に護衛は


「ザ、ンサク、様。ス、シルタ、様を、お助け、くだ、さい」


「喋るな!まだ危険なんだ。もう少し落ち着いてから」


 地面に倒れていた護衛は俺に


「私、はもう、ながく、ありませ、ん。血を、流し、すぎま、した。ですから、ポー、ションの、むだづかい、はやめて、くださ、い」


「ばかやろう!そんなこと言うんじゃないよ!ポーションは万能なんだ。必ずお前を」


 護衛は俺が飲ませようとしたポーションを掴んで地面に置く。


「な、」


「むだ、づかい、だと。言って、いるで、しょう。それより、スシル、タ様を、守って、くだ、さい」


「馬鹿やろう!生きろ!ほらポーションを飲んで!」


「スシル、タ様と、もう1人、私と、いた護衛、は、あちらのほう、に、にげま、した。私の、ゆびさす、ほうを、まっす、ぐ、に」


 護衛の1人はスシルタが逃げた方角を指した後そのままいきたえる。


「おい!おい!死ぬな!おい!」


「ダメですザンサク。この人、もう」


 カムが護衛の体に触れた後に俺に言う。


「く、くそ!もう1人とスシルタは必ず助けるぞ!カム」


「はい!」とカムは返事をし、俺とカムは護衛の遺体をその場に置いて護衛が死ぬ前に指差した方角を真っ直ぐに俺とカムは走った。




 俺とカムは死んだスシルタの護衛の1人が死ぬ前にスシルタの逃げた方角を走って数分、走っても走ってもスシルタの姿どころか人の気配すら感じなかった。


「ザンサク。今のところ人を1人も見かけていませんが大丈夫なんでしょうか」


 カムは俺に聞くと俺は


「きっと大丈夫さ。だから俺たちはいっこくもはやくスシルタに会えるように走るんだ。もし間に合わなくて殺されてしまっていれば死んだ護衛の1人がうかばれないじゃないか」


「そうですね」とカムと話しながら走っていると何かがぶつかる音が聞こえる。


「カム。何かこの奥から音がしないか。何かがぶつかる音みたいな」


 俺はカムに言うとカムは俺が音がすると言った方に耳を澄ます。


「確かに何かきこえてきますね。もしかしたらそこにスシルタが」


「いるかもしれないな。もう少しだ!急ごう」


 俺とカムは音のする方角に向けて走った。

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