カゼバネVSザンサク
「あぁ?今更こんな剣を投げて来たところで私にはきかないんだよ!バラバラにしてやるよ!」
正面から自動追尾型魔法剣ストレアをウインドアーマでバラバラにしようとしたカゼバネだが俺が投げた自動追尾型魔法剣ストレアはカゼバネのウインドアーマをそのまま正面から無効化し、カゼバネの心臓を貫く。
「・・・え?」
カゼバネは一体何がおきたか分からず刺さっている剣を見て胸から溢れ出る大量の血を見て
「あ、ああ。そんな!そんな馬鹿なぁ!私が私がこんな汚い奴らにこんな汚い奴らにぃぃぃぃぃ!」
ひととおりカゼバネは叫んだ後口から「ごふっ」と大量の血を吐いた後そのまま地面にうつ伏せに倒れる。
ストレアはそのままカゼバネの体を貫いた後俺のもとに戻ってきて俺は戻ってきたストレアをリュックにしまう。
「ふん。汚いのはお前の心だよ全く。お前は強かったけど仕えるやつを間違えたみたいだな。なぜオサムに仕えていたかは知らないが俺を殺すか捕らえるの命を受けた時点でお前はもう人生を積んでいたんだよ。俺の仲間を殺そうとする奴を俺は絶対に許さないからな」
俺はカゼバネの死体にそれだけいい残すと俺はカムをおいてきた場所に戻った。
俺がカムをおいてきた場所に着くとカムは俺を見つけて近づいて来た後
「ザンサク!大丈夫ですか?怪我はありませんか?」
「ああ。大丈夫。心配してくれてありがとうカム。カムの方こそ怪我はないか?ほら。ポーションを飲むといい」
俺はリュックからポーションを取り出すとカムに手渡す。
「ありがとうございますザンサク。あまりお役に立てなくてすいません」
カムはポーションを飲んだ後俺に謝る。
「何をいう。面倒をかけているのは俺の方だ。俺のせいでカムをこんなめにあわせてしまっているんだから。俺の方こそすまない」
俺もカムに頭を下げるとカムは「ふふっ」と笑い
「私達2人して謝っておかしいですね」
「笑うなよ。俺本当にカムには迷惑かけてばかりだと思ってるんだからさ」
「私はザンサクといて嫌な時なんてありませんよ。ザンサクは私を救ってくれた恩人なんですから」
「恩人だなんてそんな大それたもんじゃないよ。俺も追放されていた身だからさ。むしろ俺もカムとは出会えてよかったと思ってる。迷惑かけ続けると思うけどまだ俺と戦ってくれるか?今みたいな戦いがずっと続くかもしれないぞ?俺は冒険者で勇者に憎まれてて未だに指名手配だからな」
俺はカムに言うとカムはまた微笑しながら
「私の答えは変わりませんよ。たとえ戦闘が激化しようがザンサクと共に戦いますよ。それにザンサクは前衛がいないとだめですよね!荷物持ちで武器が装備できないんですから」
「そうだな」と俺も微笑でカムに返した。




