表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者パーティーから追放された荷物持ちの冒険者  作者: 紫 ヤタガラス
3章 聖女編
77/199

テテスアの目的

「ところでなぜ聖女様がアルグレイアから逃亡を?」


 俺はスシルタと話をした後にスシルタの護衛の1人に聞く。


「実はですね。魔族から遠ざけるためというのもありますがもうひとつ問題がありまして。もう1人聖女を名乗る女冒険者が教会に来て、その女に約一週間ほどで教会を乗っ取られ、スシルタ様の身を案じた私達2人はスシルタ様を連れて教会から逃げ出しアワステルン王国に向かっていたのです」


 ほう。偽の聖女、ね。誰がそんな馬鹿なことを。

 俺は護衛の話を聞きながら考えていると護衛は


「偽の聖女の名を語ったのは勇者パーティーにいたテテスアという女です」


「・・・え?テテスアが?」


 あいつが聖女?そんなわけない。あいつはむしろ悪女だろ。しかしなぜ教会が一週間ほどでテテスアに乗っ取られるんだ?まさかテテスアのスキルか?


「テテスアにどういうスキルがあるのかは知りませんがどうやらスシルタ様を目障りに思っていた者も多くいたらしく。その者たちはテテスアをかつぎあげ本当の聖女を排除し、新たにテテスアを聖女にしようという考えだったようです」


 護衛の1人が俺に言うと俺は疑問に思ったことを護衛に聞く。


「襲われた理由はわかったがなぜ魔物なんだ?」


「最初は教会の手先に追われていたんですがその手先が逆にアルグレイアにいる魔物に殺されてしまい次の獲物に我々が選ばれたということです。あの魔物は空を飛びながら攻撃してくるのでここまで命からがら逃げてきて、先にスシルタ様を逃したというわけです」


「なるほど。でも逃しても結局魔物に襲われていたぞ」


 俺が護衛に言うと護衛は頭をかきながら「それはお恥ずかしいことなので言わないでもらえていたら助かりました」と俺に言う。


「それでスシルタ。君たち3人はこれからどうするんだ」


 俺はスシルタと護衛の2人に聞くとスシルタが護衛の方を向いて数分話すとスシルタが俺に言う。


「私達をアワステルン王国に連れていってくれませんか?そしてザンサク様のパーティー?に入れていただけたら嬉しいです」


「え?俺は嬉しいが護衛の2人もいいのか?」


「もちろんですよ。ザンサクさんのおかげで助かりましたから」


 俺とカムはスシルタとスシルタの護衛2人を連れて一度アワステルン王国に戻った。




 王国の入り口前にまで着くと知らない奴らが何か騒いでいるのが見える。


「おい。あれなんだ?カム。あれをちょっと見てきてくれないか?」


 俺はカムに王国の入り口で騒いでるようなやつを見てきてくれと指差しで伝えるとカムは了解しましたと敬礼で返す。


「なぜザンサク様が行かれないのですか?交渉はうまそうに見えるのですが」


「俺はアワステルン王国で指名手配されてるからだよ」


 俺はスシルタに言うとスシルタはかなり驚いていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ