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勇者パーティーから追放された荷物持ちの冒険者  作者: 紫 ヤタガラス
3章 聖女編
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聖女スシルタ

「なら早くあの2人を助けよう。殺されてしまう前に」


 俺がスシルタに言うとスシルタは


「あの2人なら鳥人2匹程度なら大したことはないかもしれませんが心配ですから早く助けましょう。鳥人についての説明で時間を取らせてしまい申し訳ありません。ザンサク様」


「気にするな。それより行くぞ!カム!サポートはするから接近戦は頼むぞ!」


 俺がカムに言うとカムは「がってんだ!」といい鳥人に斬りかかる。


「死ねやぁぁぁぁ!」


 カムは鳥人に不意打ちで斬りかかり、1体の羽を片方斬り落とす。


「キ、キシャァァァァ」


 鳥人の1体が羽を斬られ地面に転がりもがき苦しむのを見るともう1体は片方の鳥人が羽を斬られたことに驚き逃亡する。


「おい。片方逃げたぞ。スシルタ」


「逃げました、ね。恐らくですが群れてしか行動できずさらには臆病なんでしょうね。だから仲間がやられて逃げたんじゃないでしょうか」


 俺は地面を転がり回っている鳥人に近づき、スシルタも護衛の前に姿を表すと護衛の2人は


「スシルタ様!ご無事でしたか!」


「ええ。私を護衛してくださりありがとうございます。私はこの方たちにウルフに襲われていたところを助けられまして」


 スシルタが護衛に言うと護衛の1人が俺に近づき


「あなたさま方がスシルタ様をお救いになられたのですか。聖女様をありがとうございます」


「いやこちらこそご丁寧にお礼まで・・・」


 ん?待て今この人


「あの、今なんて言ったんですかね?聖女って言う単語が聞こえたんですけど」


「ええ。聖女と言いました。スシルタ様から聞いていなかったのですか?」


 え?聞いてないよ。俺聖女様に舐めた口聞いてたの?や、やばい。頭を下げねば


「ザンサク。この魔物どうしますか?素材が欲しいなら今トドメさしますけど」


「トドメをさしといてくれカム。で俺たち今からスシルタさんに頭を下げるぞ」


「え?何でですか?」と俺に聞くカムに俺はスシルタが聖女であるということを説明する。

 するとカムは早々に鳥人を始末して死体を放置した後、俺とカムはスシルタさんの前で頭を下げる。


「ど、どうなされたんですか?ザンサク様、カム様」


 俺たち2人が頭を下げたことに驚くスシルタさん。


「いえ。俺たちスシルタさんに、聖女様とは知らず敬語で話さなかったこと申し訳ありませんでした!」


 俺がスシルタさんに言うとスシルタさんは「ふふっ」と微笑した後


「構いませんよ。ザンサク様にカム様。今まで通り普通に話してくださって。私もその方が楽で嬉しいですから。聖女といってもたいそうなことをできるわけではありませんから今まで通りの喋り方でいいですし、呼び捨てでいいですよ」


 スシルタは俺とカムにいい、俺は「スシルタがそういうならわかりました」と答えた。

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