シスター スシルタ
074
「か、神よ。私の天命はもはやここまでなんでしょうか」
誰かに祈るように金髪の女性は手を前にし何かを敬う。そんな金髪の女性に対しウルフは襲いかかり、俺はウルフが金髪の女性を襲う前に地面をに転がる石ころを投げる。
「キャン!」
ウルフに石ころが当たり、反応するとカムがすかさず
「せいや!」
ウルフの背中を斬り、ウルフは斬られた後「キャンキャン!」と叫びながらカムから逃げようとする。
「逃しません!」
逃亡するウルフに対しカムが背後から剣でウルフの首を突き刺し、ウルフは首を刺された後数分ピクピク動いた後、地面に倒れて死んだ。
カムがウルフを討伐した後、俺は襲われていた金髪の女性に近づく。
「お怪我はありませんか?・・・えーと」
「お命を助けていただきありがとうございます。私の名前はスシルタ。軍事帝国アルグレイアの教会にいたシスターです」
「あ、これはどうもご丁寧に。俺の名前はザンサク。職業は荷物持ち。よろしくお願いします」
俺はスシルタに手を出すと、スシルタは俺の手を取り握手する。
「シスターがなぜ1人でこのような場所に?あまりに無謀では?」
俺はスシルタにに聞くとスシルタが
「帝国は今魔族の手に落ち私は教会から逃がされ数人の護衛とともにアワステルン王国に向かっていたのですがおってがいまして。その追手の対処に護衛は置いてきてしまい、私1人で逃げているところを先程のウルフに襲われ逃げていたところをあなた達に助けていただきました。誠にあなた方には感謝です」
スシルタは俺に跪いて頭を下げると
「やめてください。俺は人として当然のことをしたまで。それにウルフを倒したのはカムです。礼ならカムに言ってください」
俺はスシルタに言うとスシルタは
「もちろんあの方にもお礼は言いますよ。ですがあなたも私を助けてくださりましたよね?私が食べられるまえにあなたがウルフに石を投げてくれたんですよね?」
「え、何で分かったんですか?」
俺はスシルタに聞くとスシルタは「ふふっ」と軽く笑いながら
「私、目と回復魔法には自信があるんですよ。戦闘はからっきしなんですけどね」
「戦闘がからっきしなのは俺も一緒だよ。なんとか頭といい道具を使って今までやってこれただけさ」
俺とスシルタが笑い合って話しているとウルフの後始末が終わったカムが俺とスシルタの近くに来て
「楽しそうなお話は終わりましたか?」
「あ、悪い悪いカム。この人はスシルタ。アルグレイアの教会でにいたシスターだってさ」
俺はカムにスシルタのことを紹介するとスシルタも初めましてと頭を下げた。
よろしくお願いします




