修道服の女
「というわけで今日は2人でガルダラスの森の探索をしようと思うんだが構わないか?」
俺はアレク殿との話を終えた後にカムに近づいて今日の予定を言う。
「え、ええ。私は別に構いませんけどザンサクはいいんですか?昨日王国に戻ってきたばかりですよ?まだ半日くらいしか経っていないんですからもう少し休んでもいいんじゃないですか?」
カムは俺の心配をして俺に意見を言う。その申し出はめちゃめちゃありがたいんだがガルダラスの森の探索に行かないと後からバステアに絡まれるのは面倒だからな。
「心配してくれてありがとうカム。俺のことは気にしなくていいからガルダラスの森の探索に行こうぜ!」
「・・・わかりました。それじゃ少し準備をするので外で待っていてください。ちなみにアレクは?」
「アレク殿にはミナギのことを頼んだから今日は別行動だ。久々の2人だぞ」
俺が「2人でだぞ」と言うとカムは顔を赤らめて
「そ、そうですね!分かりました!とりあえず外で待っていて下さい!」
俺はギルドの外に出てカムが来るのを待った。
外に出たらすぐに俺が指名手配になってるから騒ぐと思われていたが意外と何も言われないんだな・・・。それはそれで楽だからいいんだが。
俺がそんなことを考え、数十分後カムはそれなりの装備と剣を持って俺の近くに来る。
「お待たせしましたザンサク。それじゃガルダラスの森に行きますか」
「ああ。カム、ガルダラスの森はもうスライムはいないから気をつけろよ。1番弱い魔物でもウルフだからな。俺がこの前食料集めをしている時はオークやゴブリンまで森にいたからな。なぜかはよくわからんが魔物の強さは前とは段違いだから気を引き締めて油断せずに行こうな」
俺はカムに言うとカムは「はい!」と元気よく返事をし俺とカムはガルダラスの森に向かった。
ガルダラスの森に入るとまずは戦力も強化したいから出来るだけカムに戦闘経験を積ませるためにウルフに遭遇した場合、カムに倒させた。カムもこの前のスライムの王との戦いで成長しているのかスキルを使わずともまともに攻撃を当てられるようになっていた。
「成長したもんだなぁ。カム。俺は嬉しいよ」
ウルフの首を切り落としていたカムに言うとカムは照れながら
「そんな急に褒めないでくださいよ。これが普通なんですよね」
「まぁ普通なんだが。だが最初の頃よりは成長したと思うとこう、何だろうな。感慨深いものがあってだな」
俺はカムに言っているとカムは笑いながら俺の話を聞く。
俺とカムが話している間、森の茂みから足音が聞こえ俺はカムに
「カム。おそらくまたウルフだ。だがもしもゴブリンやオークなら」
「はい。逃げるんですね。分かりました。とりあえず見に行きましょう。ウルフなら早く倒さないと」
俺はカムの言葉に頷くと足音のした方角に歩いていく。
するとそこには数体のウルフに襲われる金髪の長い修道服のような服を着た女性がウルフに襲われていた。
お願いします!




