バステアの考え
「は?何でてめぇに渡さなきゃいけねぇんだよ。そもそもあれは俺がお前達のパーティーにいた時から使っている武器だぞ」
自動追尾型魔法剣を渡せと言うバステアに言うとバステアは
「知らないなそんなこと。過去の話より今の話をしなければな。お前にあの剣は持ったいない。だから俺に渡せ」
「ふざけんなよ!あれを渡したら俺はすぐに死んでしまうぞ!もとから渡す気はないがな」
「使わないなら有効活用してやると言うんだ。使うのであれば何もいわんさ。もともとあんな剣に俺は頼りたくはないからな。あんなものを使ってたたかえば剣聖の名がすたる」
「なら渡せとか言うなよ」
俺はバステアに言うとバステアは「ちっ」と俺の目の前で舌打ちし
「てめぇがいつまでも甘ちゃんみてぇな考えでいるからこんなこと言ったんだろうが。察しやがれ。全く。話を戻すぞ」
バステアの言葉にとりあえず俺は「ああ」と返事する。
「お前のおってよりこちらの方が問題なんだ。数日後、いや早ければ明日かもしれないが魔族が来る」
「は?襲撃しにか?しかしギルドマスターに聞いた話じゃそんな気配は微塵もと」
「話が変わったんだ。今までこなかったのは軍事帝国アルグレイアを襲撃していたからだ。しかし俺がアルグレイア向かわせた冒険者が今日かえってきて報告を聞くとアルグレイアは陥落し今は魔族の巣窟となっているらしい。そして近々こちらの王国を襲ってくると」
バステアが俺に言うと俺は
「ならそいつらはオサムに任せればいいじゃないか。やつは今王国にいるんだろ?」
「は?お前わかってて言ってんのか?あいつが対応するわけねぇだろ。おそらく俺たちを捨て駒にしてピンチになりゃアルグレイアに泣きつくだろうさ。あいつはそういうやつだ」
俺はバステアの言葉に確かにと思ってしまう。
「近々攻めてくる、か。お前も参加するのか?戦いに?」
「仕方ないだろ。雑魚ならともかく強い魔族がくれば冒険者で弱いやつはすぐに死んでしまう。であれば俺が出るしかなかろう。まぁ最初から今日みたいな九魔王将?とかいうやつは来ないだろうがな」
「そうか?案外来そうな気もするが」
バステアの意見に対し俺の意見をいうとバステアは「やれやれ」と言いながら
「荷物持ちはやはり戦闘についちゃどしろうとだな。まずは手始めに無難なやつをよこしてくるだろうさ。こちらは使えるやつが少ないから攻めに転じることもできないしな。いずれはアルグレイアにも戦力を派遣してアルグレイアの残っている戦力と共闘できればと考えているからな」
バステアは自分の考えを俺に言う。こいつ、相当クズだけど考えてることは考えてるんだな。




