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勇者パーティーから追放された荷物持ちの冒険者  作者: 紫 ヤタガラス
2章 魔族襲撃編
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とかれた指名手配?

 俺とバステアの睨み合いが続く。正直こいつの話を聞いてギルドマスターが俺のことを本当に頼んでいてもこいつにだけは助けられたくない。それが正直に俺の思うことだった。


「安心しろと言っている。お前のことを嫌いなのは変わらんが勇者のやつに渡す気はないし、それにちゃんと衣食住はフォローしてやる」


「話を聞いていて本当にギルドマスターに俺たちのことを頼まれたとしてなぜ俺が嫌いな奴の言うことを聞かねばならないんだ!それにバステアは今はオサムにうらないかもしれないが俺のことをそのうち売りそうな気はするからな」


 俺がバステアに言うと「わかったわかった」と言った後


「なら勇者にうりそうになった場合は俺の首を迷わずはねるといい。それならどうだ?俺の仲間にもお前についてはちゃんと説明しておく。後お前らのことを王国に入れて指名手配もといてやる。これからどうだ?衣食住は確実に用意してやるから。な?これでも文句はあるか」


「・・・まだだ。まだ足りないな。もしも俺たちの面倒を見る気であればお前ではなくお前の仲間をよこせ。これなら戻ってもいい」


「・・・ったく。わかったよ。何で俺の方が立場は上なのにこんなに譲歩せねばならないのか。まぁいい。俺は王国の入り口で待っているから準備ができたら仲間を連れて王国の入り口にまでこい。わかったな?」


「わかったよ」と俺は返事し、バステアは俺の前からさって行く。

 俺はバステアが去った後、バラバラに砕け散った氷を見て


「ギルドマスター。俺のためにここまでしてくれてありがとう。そして仇は必ずうつからな」


 俺は両手を前に出して合掌した後、カム達のいる隠れ場所に戻った。




 俺が隠れ場所に戻るとカムは俺に抱きついてきた。


「ザンサク!帰りが遅いので心配しましたよ!」


「お、おう。すまなかった。それで、アレク殿は?」


 俺はカムに聞くとカムは俺を見てにやけながら


「全く。おふたりさん熱々なところ悪いでやすがあっしはまだ彼女いないんでそんな抱きついたりとかやめて欲しいでやすね。妬ましいでやすよ」


 アレク殿は横向きに座りながらオレとカムにいう。


「アレク殿!心配したぞ!全く。傷口が塞がっているというのに目を覚さないから!」


「すまないでやす。あっし達王国調査部は寝ている間に連絡が取れるんでやすが」


「え?そんなことができるのか?」


 寝ながら連絡を取るとは、そんなすごい道具が


「道具ではないでやすよ。あっしの調査部に所属する男のスキルでやす。誰かの身に何かあった場合、寝たり、意識を失ったりした時、そいつに情報を集めるようにしているんでやす。あっしは指名手配をどうにかしようとしていたんでやしたがどうにもうまくいかず、心配をおかけしていたようでやすね。すいませんでしたでやす」


 アレク殿は俺とカムに頭を下げ土下座した。

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