ギルドマスターとアルムス
「く!な、なんだこりゃ!」
「ふふ!誰が炎しか使えないとか言ったかしら?油断大敵ねおっさん!」
アルムスが触れている片腕、ナイフで受け止めていない方の腕から凍りついていくギルドマスター。俺はギルドマスターが凍る前に拘束の鎖をアルムスに投げつける!
「くらえ!アルムス!」
「おっと。今いい感じのとこだから邪魔しないで荷物持ち!」
俺の投げた拘束の鎖を避け、俺に「ファイア・ボール!」と言ってアルムスは魔法を放つ。
俺はアルムスのファイアボールを地面に転がる石を何発も投げてできるだけ威力を弱めた後にスライムを狩り尽くされる前にとっておいたスライムの粘液でなんとかアルムスのファイアボールを無効化する。
「へぇ。意外とやるじゃん荷物持ち。でも連発したらどうかな?」
「うるさい!そんなことよりギルドマスターをはなせ!」
俺と喋っている間にもアルムスはギルドマスターの体を凍らせていく。
「う、ぐ!どうにかできんか!ザンサク!」
「ギルドマスター!今状態異常を治すアイテムを」
「させないわよ!荷物持ち!大人しくおっさんの氷像ができるまで待ってろだし!」
すでにギルドマスターの体は上半身、顔の部分までは凍らず両腕が凍り、だんだん下半身を凍らせにいっていた。
「ぐっお!離せ!このギャル女!」
「離すわけないじゃん。馬鹿なの!きゃははは!私を馬鹿にした罰よ!おっさんを凍らせたら次はあの荷物持ちの仲間を殺して荷物持ちを絶望させた後に荷物持ちを殺してあげる!あぁ。もう考えただけでもアゲアゲだわ!」
アルムスが「きゃはは!」と笑っている間に、ギルドマスターはなぜか「ふぅ」と深呼吸して
「満足したか?ギャル女」
「あ?何を言って・・・え?」
アルムスが凍らせていたはずのギルドマスター体から凍っていた部分なぜかアルムスの体も凍りついていく。
「な、な、な、なんじゃこりぁ!」
「自分の状態異常を敵にもくらわせる魔法、ウツシミ。どうだ?おっさんと氷の像になる気分は」
「い、嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!なんでうちがこんな目にばかり!片腕をなくして機械の腕なんかまでつけて勇者様の命令を実行したのになんでうちばかりこんなめにあうの!可笑しいよ!可笑しい可笑しい可笑しい!」
「ならばお前がこの氷を解除すればいい。簡単だろう?勇者パーティーの魔法使いなんだから」
ギルドマスターはアルムスに言った後、ギルドマスターは俺に言う。
「すまない私はここまでみたいだ。お前にギルドのこと。頼んでいいか?」
俺に喋る間にもギルドマスターとアルムスの体は凍っていく。
「すまない。ギルドマスター。俺のせいで」
「気にするな。油断した私が悪いのさ。クソ勇者のこと任せたよ」
ギルドマスターとアルムスは俺の目の前で同時に凍りついた。




