ギルドマスターVSアルムス
「ありがとうなザンサク。これさえあればあんなやつ。楽勝よ」
俺がギルドマスターから受けとっていたものは小さなナイフだった。
「へぇ。そんなナイフでうちを倒すとか言うんだ?やれるもんならやってみなさいよ!」
アルムスは片腕の機械が炎に包まれる。
「荷物持ちはうちの戦闘を見たことないかもしれないけどうちは魔法使い。でもね。前は肉弾戦とか無理だったけど今はバリバリの格闘魔法使いよ!」
アルムスは燃えている片腕でギルドマスターに殴りかかろうとするがその前にギルドマスターが俺たちが隠れていた場所からアルムスを蹴飛ばす。
「じゃ私はあいつを始末しにいくからザンサク達は休んでいろ」
「そうはいかないよ。俺も微力ながら手伝わせてもらうよ。もともとは俺のまいたたねでもあるからね。カム。アレク殿を頼むよ」
「はい!」とカムは俺に言い、俺は先にアルムスを追ったギルドマスターを追いかける。
俺が隠れていた場所から離れて数分まっすぐ走っていると意外な距離まで蹴飛ばされていたアルムスを発見した。
「っつ!おっさん!女は丁寧に扱えとか言われなかったのかしら!」
「ふん。確かに親には女性は優しく扱いなさいとは言われたがお前のような外道を私は優しく扱う気はしないよ」
蹴飛ばされ地面に座っていたアルムスは立ち上がるとアルムスに魔法で攻撃する。
「くらいなさい!ファイアボール!」
アルムスのファイアボールをギルドマスターは俺が渡したナイフでファイアボールを縦にふたつに両断する。
「なんだこのしょぼい魔法は。これがあのクソ勇者のパーティーにいる魔法使いか?魔法使いがこんなんなら勇者は弱い奴らのクソみたいな集まりということだな。よくそんな弱い奴らの集まりがザンサクをパーティーから外したもんだ」
「外した?違うわ。そいつは弱いから追放したのよ。うちらのパーティーからね。だって武器装備できないとかまじ使えないじゃん。それならまだ魔族を仲間にした方がマシだっつーの!まじウケるわ!」
アルムスは燃えている腕で今度は魔法を飛ばさずギルドマスターに殴りかかる。
「うぐっ」
「どうしたの?さっきの小手調でうちの実力がクソだとか勝手な事言ってなかった?きゃはは!まじウケるわ!ザコでクソはお前なんだよ!クソなオッサン!」
「うーっぐ!」
ギルドマスターは小さいナイフでアルムスの燃えている腕をとめるがアルムスは燃えている腕でギルドマスターごと小さなナイフを砕いて地面に叩きつける。
「ぐふっ!」
「おっさん!うちを舐めすぎなんだよ!そんなナイフで勝てると思うなだし!」




