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勇者パーティーから追放された荷物持ちの冒険者  作者: 紫 ヤタガラス
2章 魔族襲撃編
50/199

オサムVSカムとザンサク

「危ない!ザンサク!」


 俺がオサムの攻撃をくらいそうになった時、カムが俺の代わりにオサムの前に立ち、オサムの攻撃をとめる。


「どけ!荷物持ちのパーティーの女!俺は荷物持ち以外今日は斬る気はないんだよ!」


「こんな状況でどけと言われてどくバカがどこにいますか!そっちこそいい加減にくだらないことはやめてまともに勇者の活動をしたらどうですか!」


 カムはオサムの攻撃をはじいた後に言うと


「は!俺はちゃんと勇者としての活動はしているさ。ただ俺の勇者としての活躍にもう荷物持ちは目障りなだけだ。だから目障りな荷物持ちにはそろそろ死んでもらわないとな!」


 オサムはまた俺に斬りかかるがカムが俺に当たる前にまたオサムの攻撃を剣で止める。


「ザ、ザンサク。逃げて、ください」


 カムがオサムの攻撃を受け止めながら俺にいう。


「馬鹿を言うな!仲間を置いて俺だけ逃げるなんて」


「仕方、ないですよ。だって、ザンサク、戦えないじゃ、ないですか。接近戦、は、無理、でしょう」


「大丈夫だ。あれを使えば戦えるし、それにカムはスライムの王との戦いで疲れているだろ。だからアレク殿を手伝ってあのメムスとか言う女を倒してここから逃げるんだ」


 俺がカムに言うとカムは微笑みながら


「大丈夫、ですよ。私は大丈夫ですから、ザンサクが、アレクさんを助けて、逃げて、ください」


「そんな息も整っていないお前を置いていけるわけないだろ!カム!」


 俺はリュックから拘束の鎖を取り出してオサムに向けて投げる。


「はっはは!小賢しい!」


 オサムは俺の投げた鎖を当たり前に剣で地面に叩き落とす。


「おっと。両断する気できったのに斬れないとは。ならば」


 オサムは俺の投げた拘束の鎖を拾い、俺に向けて投げつける。

 まずい!拘束の鎖は対象に当たらなかった場合効果を失い、次に拾ったものが投げた時に拘束の鎖の効果が発生する。あれをくらえば俺本当に荷物持ち以下になってしまう!

 俺は拘束の鎖を避けようとするとカムを蹴飛ばして俺に近づくオサムの攻撃を俺は受けそうになる。


「さっさとくたばれ!荷物持ち!」


「そう簡単に死ぬわけには、いかないよ!」


 俺はリュックから自動追尾型魔法剣ストレアをとって、なんとかオサムの攻撃を避けた後にストレアをオサムに投げつける。


「武器を扱えもしない奴が武器を投げても何も怖くは・・・うおっ!」


 俺の投げた自動追尾型魔法剣はピンポイントにオサムの首を狙った。


「な、なんだこの武器は。まっすぐ飛ばすに真っ先に俺の首を取りに来たぞ。荷物持ち!なんだこの剣は!」


「オサムが俺に仲間のことを教えないように俺もオサムには自分の武器のことは教えんよ」


 俺はべーっと舌を出してオサムを挑発するとオサムは分かりやすいくらいにイラついていた。

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