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勇者パーティーから追放された荷物持ちの冒険者  作者: 紫 ヤタガラス
2章 魔族襲撃編
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スライムの王の戦いの後

「お、のれ。貴様ら、こんな、勝ち方を、してうれ、しい、のか?我は、魔王化を、したかった、だけなのに」


「確かに卑怯かもしれないが、だがお前を魔王化させて王国に被害が甚大になるようであれば潔く斬る。そんなもんだろう。俺は武器を装備できないから斬れたりはしないが」


 スライムの王は段々と体が崩れていきあと少しで完全に消滅するくらいになるまでスライムとしての肉体の原型を維持できずにいた。


「あ、ははは。も、はや、みじめ、よな。我は、長年、人間を、くらっては、生きてきた、のに、最後は、こんな、あっさり、だとは、な」


「お前が魔王化などにこだわらなければ俺たちに普通に勝てていられただろうに。なぜそんな魔王化にこだわった?最悪途中で吐き出せばよかったではないか」


 俺はスライムの王に言うとスライムの王は


「い、や。おそら、く、どちらにし、ろ、まけて、いたさ。なんせ、我の核、を、的確に、狙う、スキル?とおそ、らくだ、が、その、自動、追尾型、魔法剣、の、能力、は」


「ああ。カムのスキルは心眼、敵の弱点を見つけ必ず攻撃を当てるもの。だがおそらくだがこのカムの心眼、どちらか一つにしか集中できない。違うか?カム」


 俺がカムに聞くとカムは


「よく分かりましたねザンサク。私は最初両方同時にできると、まぁできるにはできるんですけどその場合すぐにスキルを使えなくなってしまうので片方ずつしか基本使えないんですよ。今回は弱点狙いだけで行きましたけどね」


「しっかし成長したな。昨日までは攻撃をまともに当てれなかったのにやはりミナギのおかげか」


「・・・そう、ですね。ミナギのおかげ、ではあると思いますね」


 なぜかはぎれの悪い言い方をした後俺を見て照れるカム。

 ん?なんかおかしいことでも?


「ふ、ふふ。消えゆく、ものに、最後に、人間の、のろけ、とやらを、見せられる、とは、うぐ、さ、すがにもう、げ、んかい、か」


 スライムの王と呼ばれた魔物はもはや見る影もなく一滴の水くらいの小ささにまで体が溶けていた。


「最後に、言って、おく。我を、倒した、からと言っ、て、調子に、のらないこと、だ。我は、ここに来る前、に、大魔王、様に、謁見を許され、今日の、ことを、伝えると、のちに、派遣の、魔物をよこす、と言って、いたからな。貴様ら、に安息、はあると、おもうな、よ。さ、らば、だ。に、んげ」


 最後まで言葉を言い切れず、スライムの王はそこで消滅する。


「それじゃ疲れてるとこ悪いでやすけど王国に戻ってギルドマスターと王様にスライムの王討伐の報告をしに行きやしょう」


 アレク殿はスライムの王が消滅した後にすぐに行動しようとし、俺とカムも休みたいが前の人喰いウルフのようなことになったら面倒だったのでアレク殿について行こうとする。

 その時


「待ちな。荷物持ち。お前らにはここで寝ていてもらう」


 ガルダラスの森の王国に向かう側ではない方から誰かが俺たち3人をとめた。

よろしくお願いします!

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