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勇者パーティーから追放された荷物持ちの冒険者  作者: 紫 ヤタガラス
2章 魔族襲撃編
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VSスライムの魔王? 3

 俺が投げた武器をスライムの魔王はそのまま体の中に取り込む。


「む?何だこれは?さっきの鎖と違って溶けぬぞ?それにわ、我の核に近づいて」


「それはお前がさっき言っていた武器、自動追尾型の魔法剣ストレアだ」


 自動追尾型魔法剣と聞いてスライムの魔王は驚く。


「な、なぜ九魔王将でもない貴様がこれを。いや、そんなことはどうでもいい。これがあれば我も魔王化することが!」


 魔王化?は?お前はスライムの魔王ではないのか?

 俺がそう思っているとスライムの魔王は


「なんだ?なぜ我が魔王化できると喜んでお前は我は魔王ではないのか?という顔をしているな」


「実際そうではないのか?最初にお前が俺たちに自己紹介したときも自分はスライムの魔王と」


「確かに我はスライムの魔王と言ったな。だが我自身がそうなのっているわけではない。貴様らでいうスライムの魔王と言っただけだ。我はただのスライムの王よ。そして今貴様が我の体に入れたこの自動追尾型魔法剣があれば我は魔王化出来るのだ」


 自動追尾型の魔法剣があれば魔王化が出来る?攻撃をやめて自動追尾型魔法剣を取り込もうとしている間にスライムの王の背後にいたアレク殿は俺とカムのもとにまで戻ってきて、俺はアレク殿に聞く。


「アレク殿、自動追尾型魔法剣には魔族を魔王化?というものをさせるほどの力があるのか?」


「それはわからないでやんす。自動追尾型魔法剣は未知の剣でやすから。完全に複製はできやしやせんしどうつくられたのかも解明できていやせん。ただ自動追尾型魔法剣は10本あると言われており、そしてそれぞれに違った能力があり、魔力は術者からすいとるか魔法剣自身が自動で魔力を集めるか。それくらいしかわかってないでやす」


 アレク殿は俺に説明しているとき、スライムの王は機嫌がいいのか俺たちにいう。


「貴様ら人間は無知だな。この自動追尾型魔法剣は元々我々魔族が生み出したもの。この自動追尾型魔法剣を持つものは魔王化することができると言われているほどこの魔法剣に内蔵されている魔力はすごいのだ。くっ、しかしこの魔法剣、我が取り込もうとする前に我が核にかなり近づいてきている。やばいな」


 スライムの王は巨大だった体を小さくして核を斬られる前に取り込もうとしたのか、体を小さくしている間にカムがスライムの王に近づき


「魔法剣を取り込むのに集中しているあなたなら楽勝ね。スライムの王」


「ま、まて。人間の女。そんな勝ち方をして貴様は嬉しいのか?やめろ!我がせめて取り込むのを」


「待つわけないでしょ!さっさと魔法剣を吐き出しなさい!」


 カムはスライムの王に斬りかかり、的確に核と呼ばれる場所をきったようでスライムの王は最後にかなりの叫び声をあげた。


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