VSスライムの魔王? 2
「は!下等な人間2人で我になにができる!我はザンサクの相手さえできればよい。その他2人は死にたくなければ下がっていろ」
スライムの魔王はゆっくりカムとアレク殿の後ろにいる俺に向かって歩いてくる。
「歩きながらとかあっしら相当なめられてるでやすよカム」
「そうですね。なら私達が強いってことをスライムの魔王に証明すればいいだけのことです!」
カムはスライムの魔王に接近し、斬りかかる。
「そりゃあ!」
「貴様!無礼だぞ!」
カムの攻撃に驚いたのかスライムの魔王はカムの攻撃を避けた後に後方に下がる。
「貴様。なぜ我の体を自在に動く我の核の場所が的確にわかった?」
「教えると思いますか?」
カムはスライムの魔王に斬りかかりスライムの魔王は防戦一方になる。
「く!核を何度ずらしても的確に狙いおって!我を誰と心得る!貴様のような人間種などに敗北するわけにはいかんのだよ!」
「私だって負けるわけにはいかないんだよ!」
スライムの魔王はスキルを使った体の液体を飛ばすがカムはそれを避けながらもスライムの魔王に必死にくらいつく。
「こうなれば面倒だ!貴様の体ごと我が包んで全身溶かして骨にしてくれるわ!」
スライムの魔王は人間体から巨大なスライムに形を変え、カムに襲いかかる。
「死ねぃ!」
「死ぬのはあんたでやすよ」
スライムの魔王の背後にスキル、忍び足を使ったアレク殿が背後からスライムの魔王の体を斬る。
「なんの!我は核さえ狙われなければこの体、いくらでも傷つけられても平気よ!」
スライムの魔王は背後を気にせずにカムの体をのみこもうとする。
「カム!下がれ!あれをくらえば死ぬぞ!」
「はい!なんとか逃げきります!」
カムは俺にいうとスライムの魔王は
「くっくっく。逃げられるはずがないだろう。この巨大なスライムの我が肉体は敵を逃さないくらいの大きさであるからな!なんなら貴様ら3人まとめて殺してやるよ!」
くそ!いくら溶けるのに対抗できる防具を装備していても全身のみこまれちゃ意味がねぇ。こうなれば一か八か。
「くらえ!拘束の鎖!」
俺はカムが逃げる時間を稼ぐため、そしてアレク殿のいる背後を意識させないために鎖を投げつける。
「そんな鎖!聞かぬわ!我が溶かせぬものなどただ一つの武器のみ!自動追尾型と呼ばれる武器のみよ!」
「自動追尾型の武器は貴様でも溶かせないのか?」
「そうだ。あれは古よりある武器であるからな。我のスキルでも溶かせない。まぁ貴様らが持っているとはおもえんがな!死ねぃ!」
俺は背中のリュックからあるものを取り出しスライムの魔王に投げた。尚、拘束の鎖はスライムの魔王にとりこまれて溶かされた。




