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勇者パーティーから追放された荷物持ちの冒険者  作者: 紫 ヤタガラス
2章 魔族襲撃編
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防具完成

「ザンサク。起きてくださいでやす。朝でやすよ」


「そうですよザンサク。早く起きてください」


 俺の近くで俺のことを呼ぶ男と女の声。まぁ喋り方で大体予想はつくけどとりあえずは起きないとな。今日は大事な戦いだ。

 俺は目を開けるとアレク殿は既に戦闘準備が万全の状態の格好、そしてカムはまだ準備の途中のような格好だった。


「おはよう。カムにアレク殿。アレク殿は準備がはやいですな」


「まぁ調査部長でやすからこれくらいは早くないとダメでやすよ。あ、下準備の話でないやすよ。起きる時間とかでやすよ」


「そこまで具体的な答えは求めてないよ。それでカムはそれで準備万端なのか?」


 俺はカムに聞くとカムは首を横に振り


「まだです。今ミナギが私とザンサクの防具を作ってくださっているので。もう少しでできると先ほど聞いたら言っていたのですが」


 カムが言うとミナギ武具店の奥の部屋から「できたー!」とミナギの声が聞こえる。


「ザンサク。出来たみたいですよ」


「そうみたいだな。よしいくか」


 俺とカムはミナギ武具店、奥の部屋の精錬場に向かい、アレク殿は「ここで待つ」とミナギ武具店武器売り場で待つ。


「時間がかかって悪かったな。カムにザンサク」


「いえ。構いませんよ。逆に徹夜までして作ってくださり感謝です」


 カムはミナギにペコリと頭を下げるとミナギは


「構わないよ。俺が好きでやったことだ。それより2人とも。装備した姿を見せてくれ」


 俺はミナギに言われ「これがザンサクの、そしてこれがカムの」と指さされた防具をそれぞれ持って体に装備する。


「ザンサクの鎧はとりあえず強度高めで身軽にした。鎧なのにそんな重くないだろ?」


「あ、ああ。めちゃくちゃ軽いくらいだ。まじで助かるよ。ありがとうな」


「礼なんていらないさ。カムの防具はとりあえず溶ける耐性に特化してある。これでもし体にスライムの魔王が溶かす液体をかけたとしてもしばらくは耐え切れるはずだ。耐え切れるからといって受けすぎるのは良くはないぞ。わかるな」


「それはもちろんですよ!てかそれくらいわかりますよ!でもこんないい防具つくってくれてありがとうございます!」


 カムもミナギに礼を言うとミナギは


「礼なんていいっていったろ。それより2人とも生きてかえってこいよ。そしたらまた新しいの考えてやるからよ」


「いや今もらったので十分いいよ。ありがとな。それじゃ俺たち行くから今日はゆっくり休んでてくれ」


 俺がミナギに言うとミナギは集中力がきれたのかそのまま地面に倒れ


「あ、ああ。悪いな。そうさせてもらうわ。悪りぃけど今日は店休業って看板出しといてくれ。それじゃ、健闘、をいの、る」


 ごぉぉぉぉっとすごいいびきをたてそのまま寝るミナギ。その姿を見て俺とカムは思わず笑ってしまい。ミナギに布団をかけてその場を後にした。

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