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勇者パーティーから追放された荷物持ちの冒険者  作者: 紫 ヤタガラス
2章 魔族襲撃編
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スライムの魔王?対策の防具 

 バーを後にしてミナギ武具店に戻るとミナギ武具店にはすでにミナギとカムが帰ってきていた。


「お、帰ってきたかザンサク。でアレク殿とはどんな話をしたんだ?」


「明日の相談だよ。何とアレク殿は明日の戦いに参加してくれるだ」


 俺はミナギに言うと「ほほう」と言い


「ならば俺はあんた達3人の武器、防具をちゃんと作らねばな。カムの武器はよいとしてお前たち3人の防具だな」


 え?俺らの防具作ってくれんの?そりゃありがたいが


「俺ら金ないぞ?そんなに。いまのありがねでいいなら払えるけど」


「ん?金の話か?気にすんなよ。こちとら毎回赤字経営でやってるからな」


 いや赤字経営でそんなことされても気を使うだけなんだが

 俺が思っていることが予想できたのかミナギは笑いながら


「わっはっは。気にするな。赤字経営はもとからさ。それに俺は信頼した客さえ来ていればそれでいい。その方が武器や防具達も喜ぶからな。赤字経営どんとこいよだ。」


 どんと来いって常に赤字経営なんだろうが。


「ところでザンサク防具はどんなものがいい」


「どんなものがいい?性能めんか?見た目か?」


「いや見た目はどうにも出来んが性能めんだな」


 ミナギはどういう感じがいいと聞くがうーむ。


「そんな大層なもんはいいぞ。俺よりもカムの防具を頼む。前に出て戦うのはカムだからな。俺は後方支援かサポートしか出来ないから」


「馬鹿野郎。確かにカムの防具も大事だがお前の防具も大事に決まってんだろ!遠慮すんなって。命の恩人につくすのはあたりめぇだろ?借りとかそういうの残しとくのは1番やなんだよ」


「・・・あーもー!わかったわかった!なら強度が高くて身軽なもんを頼む!」


 俺の方が先に根負けしてミナギに要望を言うとミナギは嬉しかったのか笑って胸をドンっと殴って


「あいよ!ザンサクの要望、このミナギ武具店店長、ミナギがうけたまわった!明日を楽しみにしておけ!それじゃもう休みな!」


 お前が休ませてくれなかったんだろうがと思いながらも寝ようとするがその前に


「ミナギ。カムはどうした?」


「ん?カムなら宿屋にかえしたよ。一応できるだけのことはしたからぶっつけは明日だけどな。ま、信頼しとけや。仲間なんだろ?」


「お前に言われなくても信用してるよ。それじゃ寝るわ」


「おう。時間取らせて悪かったな。ザンサク」


 ミナギは急に俺を真顔で見てきて


「死ぬんじゃねぇぞ。お前は死ぬべき人間じゃない。カムもアレク殿もだ。わかったか」


 ミナギは真顔で言うので俺は思わず「ふっ」と笑い


「ま、死なない程度に頑張るさ。俺は気楽に冒険者ライフを過ごしたいからね。今回のことが終わればまたのんびりやらせてもらうさ」


 俺はそれだけミナギに言うとミナギ武具店の端っこで寝転がり、眠りについた。

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