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勇者パーティーから追放された荷物持ちの冒険者  作者: 紫 ヤタガラス
2章 魔族襲撃編
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新しき仲間?

  俺はバーに着き昨日と同じ席に座ると、後からアレク殿もバーに来て俺のいる席の隣に座る。


「やぁ。呼んだの本人が遅れて申し訳ないでやす」


「いや大丈夫。俺も少し前に来たところさ」


「聞いたでやすよ旦那。明日スライムの魔王とやりあうらしいでやすね」


 おー。情報が早いな。流石は王国調査部、調査部長殿だ。


「それでザンサクの旦那に頼みたいことがあるでやんすけど」


「お、なんだ?俺に手伝えることなら何でもするぞ」


 アレク殿は「簡単なことでやすよ」と言い


「あっしも明日だけでいいのでザンサクの旦那のパーティーに入れてほしいでやす」


「え、いいのか?俺のパーティーに入るとだいぶ嫌われることになるぞ」


「大丈夫でやすよ。明日のスライムの魔王戦の時だけでやすから。それに旦那のパーティーで知り合いから嫌われるのはいやでやすがどうでもいい奴に嫌われるのは別にいいでやす」


「そうなのか?アレク殿の立場上人に嫌われるのはあまりよくはない気がするんだが」


「構いやせんよ。スライムの魔王に王国を滅ぼされちゃ立場もクソもないでやすからね。それに一応調査部長として戦闘の腕にも少々自信があるでやす。どうでやすか?」


 ふーむ。確かに俺とカムだけでは心許ないと思っていたし悪くはない申し出だ。受けない意味もないだろうし。よし。


「わかった。アレク殿がいいならお願いするよ」


「よかったでやすよ。内心ことわられるんでないやすかと冷や冷やしてたでやす」


「いやいや断る理由がないよ。むしろめちゃくちゃ助かる。ありがとうな」


 俺とアレク殿は今日は酒を飲まず明日のことのために話し合う。


「失礼だがアレク殿のスキルは何なんだ?」


「あっしのスキルでやすか?あっしのスキルは忍び足でやす」


「忍び足?」


 聞いたことないスキルだな?まぁほとんどのスキルはよくわからんが忍び足なんてあるのか。俺のスキルもよくわからんがな。


「この忍び足、調査に使えるんでやすよ。あっしが対象にした人や魔物、物質に対し5分間気配を完全に消すことができるです」


「それは確かに潜入とかには使えるな。しかし戦闘ではあまり役に立たなくないか?」


 俺はアレク殿に聞くとアレク殿は「何を言ってるでやすか」と俺にいう。いや5分でスライムの魔王をどうにかしようとか無茶な話だろう


「倒せる時まで温存しとくでやすよ。あっしのスキルは。だから旦那。期待してやすぜ!」


 親指を立てて俺にいうアレク殿。いや期待しないで欲しいんだが。俺職業荷物持ちだぞ?戦闘に不向きなんだぞ!


「とりあえずあっしは明日朝にミナギ武具店の方に行きやすのでその時またガルダラスの森の道中はなしやいあしょう。では」


 アレク殿は金を払って先にバーから出て行き、俺もアレク殿が帰った後少し飲み物を飲んでからバーに金を払ってミナギ武具店に向かった。

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