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勇者パーティーから追放された荷物持ちの冒険者  作者: 紫 ヤタガラス
2章 魔族襲撃編
33/199

武具店での再会

 俺とカムは商店街エリアミナギ武具店に着くとまずミナギ武具店のドアをノックする。

 こんっこんっ


「別にノックせずとも入っていいぞ」


「いやなんとなくな」


 ノックする意味もなくただこんこんした後俺はミナギ武具店に入る。ミナギ武具店には珍しく俺たち以外の人が来ていた。しかも俺がよく知る


「お、こいつらがお前を助けてくれた奴らか?」


「そうだよアレク殿。この2人が俺を助けてくれたんだ」


 アレク殿と呼ばれた男にミナギは言う。


「ありがとうございやすお二方。あっしの名はアレク。この王国調査部の調査部長をさせてもらっている」


「どうも。俺は」


「知っているですよあなたは元勇者パーティーにいたザンサク。そしてそちらにいられる方は鍛治士の娘さん、カムですよね?お噂はかねがね」


 アレク殿は俺とカムの前で頭を下げる。


「な、頭を上げてください。調査部長さんが私に頭を下げるなど。ザンサクにはわかりますが」


「いやいやぁ。お二方には頭をさげるのは当然でございやすよ。なんせミナギ殿はうちの専門武器商人なんすから」


 ・・・え?

 俺は思わず「え?」と言ってしまう。


「おいおいやめてくれよ。専門っていても別にそこまで腕がいいわけでは」


「ご謙遜なさるなミナギ殿。あなたの武器、そして防具は我が王もとても気に入っておられるでやすよ」


「いやはや。それでは私はこれでお暇させてもらうでやすよ」


 アレク殿はミナギ武具店から出る前に俺の肩をぽんっと叩いて武具店から出て行く。


「カム。すまない用事ができた。この素材をミナギに渡しておいてくれ」


 俺はカムにガルダラスの森で採取した素材を渡してアレク殿を追いかけた。


「アレク殿ー。待ってくれー!」


 俺はアレク殿を追いかけアレク殿は俺の呼びかけで動きを止め、こちらにふりかえる。


「やはり追いかけてきやしたか。サンザクの旦那」


「そりゃあな。まさかお前がミナギと知り合いだとは思わなかったよ」


「それはこちらのセリフでやすよ。もうちゃんと会うこともないと思ってやしたからね。とりあえず場所を変えやしょう。いいところを知っていやす」


「了解だ」と言って俺はアレク殿について行く。アレク殿が俺を案内した場所はアワステルン王国城付近の近くにあるバーだった。


 バーに入ると綺麗な女性が俺とアレク殿を迎える。


「あらぁ。アレクちゃん。いらっしゃい」


「いやぁママさん。いつもの頼むよ」


「わかったよー。それじゃアレクちゃんとお連れさん?かな。2人はお好きな席にどうぞ」


 俺はアレク殿に「あそこに座ろう」とバーのカウンター席の隅の方に座った。

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