追放のバステア
「バステア。まだわかってねぇみたいだなあ」
オサムはメムスに斬りかかるバステアを止めバステアの顔を殴る。
「うぐっ」
「お前みたいなやつはクビだよ出て行け。俺のパーティー、そして俺の世界にお前はもう必要ない。じゃあな。なんちゃって剣聖さん」
オサムは腹を殴って気絶させたあと、ギルドから出ようとする。ギルドから出る前に入り口にいた俺たちに
「調子に乗るなよ荷物持ち。バステアはうちのパーティーでは弱い方だ。それに近々やつはパーティーから外す気でいたんだよいやぁ。きっかけをありがとう荷物持ち。これでやつは俺のせいとは思わずお前のせいで自分が追い出されたと思うだろう。もう一ついいことを教えてやろう」
オサムは一度呼吸を整えてから言う。
「近々魔族がアワステルン王国に攻めてくるそうだ。俺らはもう王国から出るがお前らも早く出ることをおすすめするよ。ふ、ふふふ。ははは!」
オサム達は笑いながらギルドから出て行く。俺はオサムが出て行く前にある2人のことを聞く。オサムはガルダラスの森で俺とカムの前から去ったあともおそらくだがアルムスとテテスアといたはず、それにオサムの格好はなぜか衣服がぼろぼろに顔にも傷が少しだけあった。
「なぁ。オサム。アルムスとテテスアの2人はどうした?お前たち基本いつも一緒にいるじゃないか」
「お前には関係ない。お前はせいぜい自分の心配だけしているんだな。ふ、ふふ!ははは、はっはっは!」
オサムは仕切り直しのように笑いながらが出て行き、メムスもその後をゆっくりついて行く。オサムとメムスが出て行ったあとバステアは俺を睨みつけ
「お前のせい、おまえのせいだ!全て全て全て!子分を自ら殺すはめになったのも勇者様に見捨てられたのも!貴様のような荷物持ちと関わったからだ!この借りは必ず返すぞ。荷物持ち、いや。ザンサクぅぅぅぅ!」
バステアは俺を睨みながらギルドから出て行き、俺とカムはバステアが出て行ったあとスライム10匹討伐リタイアをギルドの受付嬢に報告する。
「え、リタイアでいいんですか?」
「ええ。その、いいわけみたいで嫌なんだが勇者パーティー、オサム達に森のスライムを狩り尽くされてしまって」
ギルドの受付嬢は「え!」と驚いた顔をする。
「森のスライムを全部、倒してしまったんですか?」
「?そうらしいです。何か不手際でも?」
「・・・ギルドマスターに相談しますので明日また来てくださりませんか?」
「?」
俺はスライムがいなくなったくらいでなんなんだろうと思ったがとりあえずわかったと返事をしギルドから出る。
「なんなんでしょうね。スライムがいなくなったら何かあるんですかね?」
カムは俺に聞くと俺はカムに「俺もわからんなぁ」と、とりあえず答え、ミナギ武具店に向かった。




