休息
025
俺はバステアの言われた通り筋肉男の死体を処理すると気づけばもう次の日の朝になっており、俺は急いでミナギ武具店に向かう。
ミナギ武具店にまで着くとカムがめちゃくちゃ怒りながら待っていた。
「遅いですよザンサク!何かあったんじゃないかと心配したじゃありませんか!」
カムは俺に少し大きめな声で怒鳴る。
「わ、悪かったよ。あることしてたらもう朝になってたんだよ。ほんとに悪かったよ」
俺は怒って俺に背を向けるカムに何度も誠心誠意をこめて謝り続ける。
「仕方ありませんね。なら代わりに今日一日ここで休んでください。それで許してあげます」
「え?そんなのでいいのか?」
「そんなのでいいって昨日寝ていないんでしょ?あまり体に負担をかけてはダメですよ。私が料理とか出すので気にせずザンサクは今日は休んでください」
カムはそこまで言うとミナギ武具店の売り子の格好で売り子に戻る。ミナギは店の端で寝転んでいた。
「よう。体調はどうだ?」
俺はミナギに近づいて話しかけるとミナギは
「ああ。お前さんの薬草とポーションのおかげですこぶる順調だよ。ありがとな。この恩は必ず返すから」
「別にいいさ。俺がしたくてしたことだし俺がここにきたからおまえをこんな目にあわせてしまった。だからこの武具店に今日だけ泊まらせてもらって明日には出て行くさ」
俺はミナギに言うとミナギは
「いや、ここにいても構わない。ここをお前らの溜まり場代わりにしてもいいぞ。店番さえしてくれればな」
「そんな。俺がいたらまた狙われるぞ」
「構わないさ別に。俺は元々この商店街の奴らには嫌われてるからな。それに近々王国も出ようと考えている。そこでお前には素敵な提案がある」
ほほーう。素敵な提案ね。それは興味があるな
「近々王国を出ようと思っていてな。どうだ?俺に雇われないか?用心棒で。あんた荷物持ちとか言うが本当はめちゃくちゃ強いんだろ?」
ミナギはにやけながら俺に言うと俺は
「ふ。そんな評価されるほどの実力は持っているつもりはないぞ。それにカムの方が強いぞ」
「ふふ。ならそういうことにしといてやるよ。ま、考えといてくれ。うちをごひいきにしてくれている客との商談が終われば出て行くつもりだからな。とりあえずそれまではうちを溜まり場として使っていいからな」
ミナギはそう言ってまた武具店の隅で眠りにつき、カムは店番をする。俺はカムの言う通り昨日の疲れが溜まっていたので、そのまま眠りにつくと丸一日寝てしまっていた。
今回はのんびりな感じの話です!




