風の魔王将VS泥の魔王将 2
「ごっは」
タガルムはミスティアに殴られ数メートル吹き飛ぶ。
「さて。これはお前の試練でもあるんだぞ。タガルム」
大魔王はぶつぶつと言い俺は
「大魔王。貴様はタガルム、シンライ、カーラの魔王将を生き残らせるのではないのか?」
「私はその気ではいるよ。だがな。残りの魔王将2人はやられた4人とは実力が全然違う。泥の魔王将ミスティアそしてもう1人の最後の魔王将、カラの魔王将 カラン。この2人は魔王将の中でも最強格。なぁシンライ」
大魔王はシンライに聞くとシンライは
「・・・そうですな。我も認めたくはありませんが実力はあるとは思いますよ。やつは先ほどまでの3人とは違いスキルはそこまで強くないのだが使い方が上手くそしてやつに与えられた自動追尾型魔法剣 ドロは土や砂がない場所からでも例えば空中で戦っていたとしても一振りで泥を生成し相手にぶつけることができる。そしてやつは、ミスティアは泥さえあれば無敵なスキルなんだよ」
「泥?あの雨の日とかになったらできる泥か?」
「それはそうだがまぁ雨の日以外にもできると思うぞ泥は。奴のスキル、泥遊びは泥を自在に操るんだ。例えばへばりつくだけの泥を固めて鋭利な針にできたりするしさっきみたいな壁に変えることもできる」
シンライは俺にミスティアのスキルについて説明するとミスティアはシンライに向けて泥を投げつける。
「シンライ。口が軽すぎ。それでもミスティアの仲間?それ以上ミスティアのスキルについて喋るなら今度は顔面に泥を当てて素敵なお顔にしてあげるわよ。素敵な素敵な泥の顔にね!」
ミスティアは笑いながら言うとシンライの腹部に当てた泥をスキルで固められる。
・・・腹のとこに泥の壁をつくって何がしたいんだあの女は
「今の攻撃は牽制だろう。やつは我にそんな簡単に泥の顔にしようとはしないさ。急にはな。ただ宣言してきたから次はするだろうからこれ以上はミスティアのスキルについては教えてやれない。すまんな人間」
「いや別にいいよ。むしろ教えてくれてありがとうくらいだよ。お礼はあまりいいたくはないが」
俺がシンライに言うとシンライも「我も礼など不要」だと俺に言う。
俺とシンライが話している間にゆっくりとタガルムは立ち上がり
「そうそう。これくらいはしてもらわないと。これでこそ魔王将と名乗れるもんさ。本当は貴様とカランは贄にする気はなかったのだがフレイとカメオンの裏切りは少し意外でな。結果こうなってしまったことは謝ろう」
タガルムはミスティアに頭を下げると何故かミスティアはイラついていた。