泥の魔王
「たしかにそうなりますが結果的には我々の勝ちですよ。まぁタガルム様にはお叱りを受けましたが」
「当然だ。器獲得の機会を逃し、自身の族の繁栄ばかり考えおって」
タガルムはクロカゲに言うとクロカゲは
「我々仮面族は裏の仕事を生業としているので生き残りはもはや少ないのです。であれば強さを求めるのは別に良いことだと私は思いますが」
クロカゲはタガルムに言うとタガルムは
「えーい黙れ!貴様らは大魔王様とカーリン様に従って死ねば良いのだ!このアホゥが!」
タガルムがクロカゲにカマイタチを向けるとカーリンは
「タガルム。妾の部下に手を出すのは見逃せないね。カマイタチをおろしなさいな」
「ですがカーリン様!こやつはあなたの手足となるべく働くもの!一族繁栄を望むなど」
「ふふふ。妾はそのことは気にせぬ。逆に良い方に考えれば良いではないか。こやつら仮面族が繁栄すれば繁栄するほど大魔王様の盾が増えると思えばよいのだ」
カーリンが言うとクロカゲは
「ご安心を。大魔王様やカーリン様には逆らう気はございません。ですが九魔王将どもに関してはなんとも思わない程度ですかな」
クロカゲはカーリンに言った後タガルムはカーリンに免じてカマイタチをおろす。
「仮面族。貴様らはいつか、いや。お前は私が殺してやる」
「どうぞお好きに。私ももう歳なのでいつ死んでもかまいませぬからな」
タガルムとの話を終えるともはや死にかけのカメオンにクロカゲは近づき
「あなたのことは私が刺させていただいたのであなたの腹には穴が空いています」
「う、ぐ。ど、してわいがこないな、めに。わいは、わいはただ、楽しく、生きたか、た」
クロカゲはカメオンの影に入り込み数分後、カメオンの体はズタズタに引き裂かれ血だらけの死体になる。
「大魔王様。カメオンは生き返らせないのですか?」
「もちろん。私にはむかったにもかかわらずこの魔王である私に毒を盛るなど。そのような部下はいらぬ。このままズタズタの死体で置いておけ。カーリンがゾンビに変えるなら止めはしないがな」
大魔王は冗談まじりにカーリンに言うとカーリンは「それもいいですね」とかえす
「ですがこのような弱いものをゾンビにしたところで本当に余興にしかなりませんどすえ。なんせ透明になることしか強みがありませんからな。カメオンは」
「ふ、それもそうだな。さて九魔王将も3人死んで1人は贄となり、お前たち2人とカーラの強気魔王将が3人後2人は」
「もうきてますよ大魔王様」
大魔王の前に急に泥の鱗を纏った魔族が現れた。
「こいつらは、少々厄介ですね。シンライ。私も手伝おうか?」
タガルムはシンライに言うとシンライは
「正直我はこいつ泥の魔王ミスティアとは相性が悪い、だからタガルム。貴様に頼もうか」
タガルムは「了解」と言うと大魔王に近づいた。