表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者パーティーから追放された荷物持ちの冒険者  作者: 紫 ヤタガラス
第5章 帝国奇襲編
192/199

泥の魔王

「たしかにそうなりますが結果的には我々の勝ちですよ。まぁタガルム様にはお叱りを受けましたが」


「当然だ。器獲得の機会を逃し、自身の族の繁栄ばかり考えおって」


 タガルムはクロカゲに言うとクロカゲは


「我々仮面族は裏の仕事を生業としているので生き残りはもはや少ないのです。であれば強さを求めるのは別に良いことだと私は思いますが」


 クロカゲはタガルムに言うとタガルムは


「えーい黙れ!貴様らは大魔王様とカーリン様に従って死ねば良いのだ!このアホゥが!」


 タガルムがクロカゲにカマイタチを向けるとカーリンは


「タガルム。妾の部下に手を出すのは見逃せないね。カマイタチをおろしなさいな」


「ですがカーリン様!こやつはあなたの手足となるべく働くもの!一族繁栄を望むなど」


「ふふふ。妾はそのことは気にせぬ。逆に良い方に考えれば良いではないか。こやつら仮面族が繁栄すれば繁栄するほど大魔王様の盾が増えると思えばよいのだ」


 カーリンが言うとクロカゲは


「ご安心を。大魔王様やカーリン様には逆らう気はございません。ですが九魔王将どもに関してはなんとも思わない程度ですかな」


 クロカゲはカーリンに言った後タガルムはカーリンに免じてカマイタチをおろす。


「仮面族。貴様らはいつか、いや。お前は私が殺してやる」


「どうぞお好きに。私ももう歳なのでいつ死んでもかまいませぬからな」


 タガルムとの話を終えるともはや死にかけのカメオンにクロカゲは近づき


「あなたのことは私が刺させていただいたのであなたの腹には穴が空いています」


「う、ぐ。ど、してわいがこないな、めに。わいは、わいはただ、楽しく、生きたか、た」


 クロカゲはカメオンの影に入り込み数分後、カメオンの体はズタズタに引き裂かれ血だらけの死体になる。


「大魔王様。カメオンは生き返らせないのですか?」


「もちろん。私にはむかったにもかかわらずこの魔王である私に毒を盛るなど。そのような部下はいらぬ。このままズタズタの死体で置いておけ。カーリンがゾンビに変えるなら止めはしないがな」


 大魔王は冗談まじりにカーリンに言うとカーリンは「それもいいですね」とかえす


「ですがこのような弱いものをゾンビにしたところで本当に余興にしかなりませんどすえ。なんせ透明になることしか強みがありませんからな。カメオンは」


「ふ、それもそうだな。さて九魔王将も3人死んで1人は贄となり、お前たち2人とカーラの強気魔王将が3人後2人は」


「もうきてますよ大魔王様」


 大魔王の前に急に泥の鱗を纏った魔族が現れた。


「こいつらは、少々厄介ですね。シンライ。私も手伝おうか?」


 タガルムはシンライに言うとシンライは


「正直我はこいつ泥の魔王ミスティアとは相性が悪い、だからタガルム。貴様に頼もうか」


 タガルムは「了解」と言うと大魔王に近づいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ