ミナギ武具店にて 2
「大変ですザンサク！この人、死にかけてます！」
カムはミナギの体に触れて言うと俺は「わかってる！」と叫んで無理矢理ミナギに俺はリュックに入れてある、ポーションを飲ませた後、傷口に薬草を当てまくる。
ポーションを飲ませてしばらくするとミナギは意識を取り戻し
「お、まえは」
「俺だ。ザンサクだ。すまないな。俺と関わったばかりにこんなめにあわせて」
俺は意識を取り戻し、地面に寝たままのミナギの近くに座り込んで謝る。
「き、にする、な。俺は、自分の、信念は、曲げるつもりは、ない。ましてや、こんなくだらないことを、する勇者なんぞに、な」
「安静にしていろ。ボコられたばかりなんだから。それより何で俺を庇った？一度しか話していないただの客の俺を」
「はは。わから、ない、のか？俺ミナギは、人の目を見て、信じられ、そうなら、武器を作る。それだけ、だ。言ったろ。俺の真に信頼している、ものは、自分の武器、防具、だと」
「ああ。言っていた。なら客の俺など庇わなくても」
ミナギは起き上がってしゃがんで話していた俺の胸ぐらを掴む。
「まだ、わからねぇ、のかよ！俺は、お前を、自分の、武器まで、とは、いわねぇが、信頼、している、んだよ！わけは、いわない、けどな」
「やめてください！あなたまだ傷が完全に癒えたわけじゃないんですよ！」
カムはミナギに言うと、ミナギは「ごふっ」と咳き込んで軽く血を吐く。
「おい！大丈夫か！」
「だ、いじょぶ、だ。俺の、心配、は別に、しなくても」
俺は「はぁはぁ」とまだ息が整ってないミナギを見て
「・・・カム。この男のことを頼めるか？」
薬草を数十個カムに渡して言うとカムは
「構いませんけどザンサクはどこに行くんですか？」
「俺のことを心配しているのか？安心しろ。ただの散歩に行くだけだよ」
「散歩、ですか。分かりました。ただしちゃんと私とこの人の前に帰ってきてくださいね！」
俺はカムに「もちろん」と答えると俺はミナギをボコボコにしたやつが帰った方向に向かった。
俺はやつはおそらくギルドの方に向かったと思いギルドに向かうと
「筋肉兄さん。あいつのやられざまは見事でしたなぁ」
「全く笑いものだよ！いや勇者様という大義名分があるからわいもこうして好きに人を殴れるからな！あっはっは」
奴ら、筋肉男とその子分らしき男は一緒に歩いていた。
俺はひっそり近づきながら筋肉男と子分が話の内容を聞く。
「あんなバカな男さっさと殺してしまえばいいのに面倒よな。勇者様の後ろ盾があるとはいえやつに関係あるやつは殺すなと言われているからな」
「でもそれ以外なら何してもいいと言われてるですよ！」
子分らしき男が笑いながら言うと俺は頭に血が上って子分に近づいて殴り飛ばした。
もうダメだ。我慢するのはやめだ。こいつらには少し痛い目にあってもらうぞ！
