真の雷魔王将
「そいつは私が招待した。名はザンサクというやつだ」
「ほう。こいつが前にバンとネクラを殺したという人間ですか。あんな2人は倒せて当たり前だと思うが魔王将を倒せる人間は七大罪スキル持ち以外では初めて聞いたな。なかなか興味深い人間よ」
金髪の魔族は俺に近づき俺の体をジロジロと見る。
「まぁまぁだな。貴様の体は。我が名はシンライ。雷の魔王将である。このたびは大魔王様が復活したゆえに我が固有の空間よりまい戻ったしだいである」
シンライと名乗る魔族が俺に自己紹介すると大魔王に
「次は我はこいつとやりあえばいいのですか?大魔王様」
「いいや。次はこいつだよ」
大魔王は指をパチンと鳴らすと俺の目の前に色気のすごい魔族が現れる。
「次わぁ。私が相手よぉ。シンライ」
「ほう。貴様か。女とて私は容赦はせぬぞ」
「構わないわぁん。どうせあんたは私の美によいしれるだけだからねぇ。大魔王様。異空間への転送、お願いしますわぁ」
色気の魔族が大魔王にいうとシンライと色気の魔族は俺の前から消える。
「やつの名はフレイ。その自慢の美により相手を虜にする魔王将。美の魔王将だ。彼女はスキルが凄くてな。彼女はシンライに勝てる可能性はあるかもな」
大魔王は俺にいい、俺は大魔王に
「俺をここに呼んだ理由はなんだ?まさかこれを見続けろとでもいうのか?」
「その通りだよ。嬉しいだろ?魔族同士の戦いが見れるのだから」
「悪趣味なやつよな。部下の争いを見ていろなど」
俺が大魔王にいうとアマスギと大魔王の左にいた女の魔族が俺を睨み
「大魔王様。なぜこのような人間を招いたのです。私とカーリンに任せればこんな人間いかようにもできますのに」
アマスギが大魔王に言うと大魔王は
「ふ。アマスギ。君ほど優秀な部下がこんな人間如きに手を下さなくてもよい。ただの余興如きにな。バンを殺したの褒美よ。さて。それじゃ戦いが始まる前にネクラもこの中に入れてと」
大魔王はネクラの体をバステアとガルが入っている大きな泡の中にいれる。
「さて。そろそろ始まるな」
大魔王の部屋にある魔法の液晶の中にはフレイとシンライの姿が映っていた。
「タガルム。貴様はどう予想する?」
「そうですね。シンライの圧勝だと思います。フレイはたしかにスキルは強いですが自動追尾型魔法剣と実力がともなっていません」
魔法の液晶の映像を見るとシンライは急に消え、フレイはあたりを見渡していた。
「シンライが消えた?」
俺が言うとタガルムが
「シンライは雷の速度で移動することができるスキル真雷速の持ち主。奴を捉えるのは至難のわざなのさ。だがフレイがもし強くなっているならシンライに勝てる可能性はあるかもな」
タガルムは俺に言った。