カムの新たな武器
「この自動追尾型魔法剣?を私がもらっていいんですか?ザンサク」
カムは俺に聞くと俺は
「構わないよ。その自動追尾型魔法剣。タガルムが持っていいというんだからもらうといい」
カムはバンの死体に近づき自動追尾型魔法剣エンオウを手に取る。
「あ、言うのを忘れていたが矮小な人間が自動追尾型魔法剣を装備すると死ぬかもな。エンオウは気まぐれな剣だからな。たまに選ぶんだよ主人を。バンは嫌いだったらしいがやつには炎耐性があったからどうすることもできなかったらしいしな」
タガルムが言うと俺は「は?」と言った後に
「お前、剣と喋るほど可哀想な奴だったのか?タガルム」
「は?貴様自分の自動追尾型魔法剣と会話できないのか?」
「は?」
「え?」
俺とタガルムは睨み合いその間にカムは俺のそばに近づき
「ザンサク。私は大丈夫です。この自動追尾型魔法剣エンオウは私を主人と認めてくれたようです。だから安心してください」
カムが俺に報告するとタガルムは笑いながら
「ふ、ふふふ!ははは!はーっはっは!これはけっさくだ!まさか矮小な人間如きにエンオウがしっぽをふるとは。よほどバンが嫌だったらしいな!はっははは!あー。腹が痛い。本当に可哀想なやつよなこいつは!」
タガルムはバンの死体を風魔法で跡形もなくバラバラに切り裂く。
そのあと急に独り言を言い始めタガルムは
「すまないが人間。やめだ」
やめ?やめとはなんだ?城を浮かせることを止めるのか?なら俺たちをここで殺す気なんだろうか?俺はもうポーションを飲んで万全の状態だから奴も普通に戦うはずだ。ならば
俺はストレアを握って能力解放をしようとするとタガルムは
「まぁそう焦るな。大魔王様にあわせてやるよ。大魔王様が連れてこいと言うからな。私についてこい。あ、そこの人質の人間とエンオウに選ばれた女。貴様ら2人はここにいろ。こいつと私だけで奥の部屋に行く」
タガルムが俺にいい、カムは唇を噛み締めながらも納得せざるをおえないのか「わかりました」といい、ゼグラは「ザンサクちゃあん。また、会いましょうん」と俺にウィンクしたあと気を失う。
「カム。これを先生に飲ませて2人で休んでいてくれ。大丈夫。私は帰ってくるから気にするな」
俺はカムにポーションを数本渡して言うとカムは俺に抱きついてきて
「絶対に死なないでくださいね。これは無事に帰ってくることいのるおまじないのハグです」
「お、おう。ありがとな」
俺はカムに別れを告げ先に自ら来た通路に戻るタガルムの近くにまでよる。
「早い気の変わりようだなタガルム」
「どうやら大魔王様はあの女がエンオウに選ばれたことに興味を抱いたようでな。だが私は貴様以外の人間は認めてはいない。あの女はバンを倒したことだけに関しての実力は認めている。だが大魔王様に会うとなれば話は別だ」
タガルムは俺にいいながら俺はタガルムの後に続いて大広間を後にした。