魔王将との会話
「人間の女。やるではないか。褒めてやるぞあらためてな」
タガルムはカムに言うとカムは「ふんっ」といい
「お前みたいな魔族に褒められるより私はザンサクに褒められた方が嬉しいわ」
「ははっ!気の強い人間は嫌いではない、まぁ貴様らに会うのはもう最後だろうからな。別れを告げに来たのだよ」
タガルムは俺たちに言うと俺は
「別れを告げに来た?まさか炎魔王将と一緒で弱っている俺たちにとどめをさしにきたのか?」
「ふん。私はそこまで落ちぶれてはいないさ。まぁこいつはかえすよ」
タガルムは指をパッちんとならすとタガルムがきたがわの通路からゼグラが縄で手をしばられながら歩いてくる。
「先生!」
「あ、あらぁん。ザンサクちゃあん。久しぶりねぇん」
ゼグラは「うふんっ」と俺にウィンクした後に俺に言う。割と元気そうだなゼグラ。マガ爺に酷い目に遭わされたと聞いたが
「そいつなら私が褒美で治してやったよ傷をな。バンを始末してくれた褒美さ。さぁ早くそいつを連れて城から出るといい。まもなくこの城は地盤ごと上昇する」
「地盤ごと上昇するだと?なぜそんなことをする?」
「決まっているだろう。大魔王様の城がこんなしょぼいのでは申し訳がたたないからな。そして私達魔王将がそれぞれの贄となりこの城を浮かせる。どうだ?貴様らにとっては朗報であろう?」
タガルムが俺に言うと俺は
「ふん。どうせその贄とやらは1人くらいだろ。それにタガルム貴様は贄にならないんだろう?そんなに余裕でいるということは」
「ふっふっふ。ごめいとう。だが人数は違うな。九魔王将の内、5人は贄となるんだよ。その為に大魔王様は死んだ魔王将を生き返らせたりしたのさ」
5人か。それはたいそうなこったな。たしかに俺たち人間からすれば嬉しいがこれは
「やらせるわけにはいかないな。タガルム。そこをどけ。お前が来た通路の奥の部屋に大魔王がいるんだろ?」
「ふ。察しがいいな人間。ならば私が今ここで貴様を屠ってやろう。さぁ回復する時間くらいはやる。ポーションを飲むといい」
タガルムは俺とカムのことを腕を組みながら待つ。
「意外と待ってくれるんだな」
「ふん。あんなザコと一緒にされたくないだけよ。私のやり方がある。無駄口を叩かずにさっさと準備しろ」
タガルムは自動追尾型魔法剣 カマイタチをとり俺に向けながらいう。
「そうだ。そこの人間の女。貴様がバンを殺したならその自動追尾型魔法剣はくれてやる。大魔王様ももう自動追尾型魔法剣はいらないと。代わりのものが手に入ったからそれでいいとおっしゃていたからな」
タガルムは俺たちに言った。