弱者を狙った者の末路
「そんなに叫ばずとも聞こえているぞ。矮小な人間族よ」
バンが俺に対し言うと俺は
「そんな矮小な人間に殺された魔王将さんがまた弱いものいじめしにきたのかよ。あ?」
俺はバンを睨みつけて言うとバンは
「ふん。本気なら貴様などにおくれはとらぬわ。あの時死んだのは油断しただけ。そして貴様を殺してやろうにも大魔王様がやめろと言うから何もせずにいただけよ。なんなら今殺してやっても構わんがな」
「は!それはこちらのセリフだよ。どんだけ弱っててもお前にだけは負ける気はしねぇな。弱い奴しか殺せないお前なんかにはな!」
俺は結界内で剣を精製しようとしたがマガ爺との戦いでかなり消耗した為に結界が強制的に消滅する。
「く、くそ。能力解放を維持できないとは」
「今こそ好機よ。大魔王様になんと言われようが弱っている貴様なら我の炎で一瞬で消し炭に」
バンが俺に喋りかけている間にカムがバンの体を背後から斬る。
「・・・は?」
「油断したな魔族。お前が魔王将だろうがなんだろうかは知らないけどザンサクを殺すというなら私があなたを斬り伏せます」
「馬鹿な。馬鹿な馬鹿な馬鹿な!矮小な!このザンサクとかいういがいの人間に我が斬られるなどあってはあらぬ!こんなこと認めるわけには!」
バンが自分の血を見て驚く間にカムはもう一度バンを斬りつける。
「弱っている人を斬るしかできない残念な魔族なんて私を矮小だとか言えるはずないでしょう」
「こ、こんな、馬鹿な、馬鹿なことが、あっ、て」
バンは2度目にカムに斬られて数分後に息だえた。
「まさか魔王将とやらがこの程度とは。ザンサクが苦戦したとは思えないほどの弱さですね」
カムが俺にいうと俺は
「こいつはそんなに強くはないさ。本当に恐ろしいのは風の魔王将タガルムだ。奴には正直本気でやっても倒せるかどうか」
「それは私のセリフでもある。人間」
俺とカムのいる大広間の奥からタガルムが現れる。
「まずは彼の処理をありがとう。正直バンは貴様に負けてから貴様に固執していてな。貴様らを逃した後暴れまわってしかたなかった。だからあえて貴様が来たこと伝え貴様に始末させたんだよ」
タガルムが俺にいうと俺は
「奴を殺したのは俺ではないカムだ」
俺はカムを指差して言うとタガルムは少し驚いた後に笑いながら
「そうか。そんな無様に死んだのかバンのやつは。これは少し同情せざるをおえないな。正直私達魔王将を倒せるやつは七大罪スキル持ちかお前ほどの男かと思っていたからな」
タガルムは俺を指差して言った。