マガ爺VSザンサク
「わしたちは戦えない状態で囚われそのままこの帝国にまで連れてこられてわしは最近まで地下牢にいたのう。どこに行ってもわしとゼグラは地下牢からは出られんのかのう」
「そんなことはない。今回のことは俺が悪いんだ。大人しく俺が残って入れば先生やマガ爺は無事に出られたはずだ」
俺はマガ爺に言うとマガ爺は
「確かにそうかもしれないがのう。じゃがわざわざ希望であるザンサク。お前を残してわしらだけ城から出たところでその先には魔族に支配される未来しかみえんからのう。わしの選択はまちがってはおらなんだのじゃよ。ただ今回のことは予想外じゃがのう」
今回のこと?人質にされたことか?それなら囚われた時点でありえることだからマガ爺がそんな予想を立てられないとは思わない。何が予想外なんだ?
「何が予想外とはわしらのどちらかを魔族にしようとしたことじゃ。わしとゼグラは選択をせまられたんじゃよ。タガルムにな」
「タガルムに?大魔王にではないのか?」
俺はマガ爺に聞くとマガ爺は「わからんのう」と言った後に
「わしらの前に現れたのはタガルムじゃった。タガルムはわしらの前に誰かの血が入った小瓶を見せどちらかがこれを飲めと。飲まなければ2人とも殺す。しかしどちらか飲めばそいつは生かして返すとな。わしはもうこんな歳じゃから別に死んでもよかったがのう。わしはゼグラを生かしたかった。じゃからタガルムにわしが飲むと言ってわしはタガルムに渡された小瓶の中身を飲んだんじゃ」
「それが大魔王の血、だったのか?」
俺はマガ爺に言うとマガ爺は「おそらくそうじゃろうな」と答えた後
「わしはその大魔王の血らしきものを飲んで数日苦しんでいたようじゃ。わしは次に意識を取り戻した時失ったはずの両手に違和感を覚えたからわしは両手を見るとこの黒い腕が生えていたのじゃ」
真っ黒になっている腕を俺とカムに見せながら言う。
「その。お前が数日苦しんでいたと言ったのは?」
「ゼグラじゃよ。奴はわしが目覚めた時には瀕死の状態から完全に回復していたんじゃよ」
マガ爺は俺たちに言った後なぜか俺と戦うかのように構える。
「な、何のつもりだマガ爺。俺はお前と戦う気は」
「残念ながらわしは戦わねばならんのじゃよ。囚われているゼグラのためにものう!」
マガ爺は禍々しくなった腕で俺に殴りかかる。俺はマガ爺の攻撃を避けながら
「やめてくれ!俺はあんたと戦う気は」
「お前にはなくてもわしにはあるんじゃよ。それにあまり舐めていると」
マガ爺は俺に急接近し俺の右手を軽く攻撃をかすめた。